○大村
委員 時間も限られているので、簡潔に
答弁を
お願いしたいというふうに
思います。今何点か言われましたが、きょうはちょっと時間がないので、またきちっと別の時間に詰めたいと
思います。
それと、例えば
民主党マニフェストに、一括補償するとか、あと
年金記録回復促進法案の成立を図るとか、いろいろ書いてあります。でも、
年金記録回復促進法案って出てこないですね、この臨時国会には。
要は、選挙の前には、
皆さん参議院で出してこれを可決しているわけですよ、強行的に。そういうふうに可決したものだったら、何で今回出さないのか。今長
妻大臣が言われたのは、その中身については今一生懸命何か詰めているというようなことの一端を言われたような気がいたしましたが、選挙前に出したものが何で出てこないのか。
選挙前に出した
年金記録回復促進法案というのは、我々は、いろいろな
問題点があるからこれは難しい、極めて問題だということを申し上げましたが、
皆さんは強行的に参議院では可決をしてきた。しかし結局、政府・与党になったら、これは極めて問題が多いから出せない。要は、詰まっていないんだということを認めるようなものだというふうに
思います。もし違うんだったら今すぐ出されたらいいじゃないですか、閣法で。ただ、閣法でとても出せないようなひどい代物だったということをみずから認めたということを我々は言わざるを得ないというふうに
思います。
これは次の機会にまた
一つ一つ詰めさせていただきたいと
思いますが、要は、
一つ一つは全部
検討中だということで、そういうことではなかなか
議論が深まっていかない。さらに中身を詰めて、あなたなんかは今まで、自分たちがやればすぐできるんだというようなことをずっと言っておられたと
思いますよ。だとしたら、今、
皆さん方がやる立場になっているわけだから、それは
検討中、
検討中ではなくて、早く出していただきますように
お願いを申し上げたいというふうに思っております。
それと、この問題で、
一つだけこれは提案をいたしたいと思っております。
私の資料の十一ページと十二ページ、特に十二ページは、週刊東洋経済の記事で、三木雄信さんという方のものをちょっとここに出させていただきました。これは、データの照合だけでは記録問題は解決しないということを三木さんという方が言われておられます。もともと、九月までもそうした
年金記録問題でお手伝いをしていただいた方でございますが、引き続き十月以降も、
年金記録回復
委員会なるものの
委員になられておられるというふうにお聞きをいたしております。
この三木さんが言われるのは、紙台帳との突き合わせだけで統合に結びつくケースというのは、入力ミスなど、紙台帳は正しいけれ
どもオンラインデータが誤っているという場合に限られる。中には、そもそも紙台帳自体のデータが事実でないものもかなりの割合で含まれる。八・五億件の紙台帳を突き合わせるよりも、むしろインターネットを活用した情報提供の徹底を提案したいと。
十一ページは、これはちょっと私が整理したんですが、紙台帳がばっと七パターンありまして、Aという形で正しい。それを記録するときに、正しいもの、間違ったものに移しかえて、それが今コンピューター上では正しいもの、誤ったものなどなどになっているという七つのパターンが
考えられる。この段階で、コンピューター上のオンラインデータで誤っているものは三、四、六、七でありますけれ
ども、紙台帳との突き合わせだけでわかるのは七番目、この記録のときに誤っているというものだけでございます。
ですから、こうした
考え方を我々自民党は選挙の前に、「インターネットなどの利用により残された記録の内容をプライバシーに配慮し、
国民に開示する。」ということをマニフェストにうたわせていただいております。
これは端的にお聞きをしたいと
思いますが、インターネットによる記録の開示というのを行う
考えはありませんか。専門家等々の識者のいろいろな意見を加味いたしますと、紙台帳とオンラインデータとの突き合わせというのは、これももちろんやっていく必要があるということで我々も準備をいたしましたが、あわせて、やはりインターネットでの開示ということが非常に有効ではないかということで、これを提案させていただいております。
こういったものについてどう
考えるのか。全くこんなものは必要ない、紙とオンラインだけで突き合わせれば全部問題は解決するんだというふうに言われるのかどうか、その点についてお
考えをお聞きしたいと
思います。もう時間がありませんので、簡潔にお聞きしたいと
思います。