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2009-07-14 第171回国会 参議院 本会議 第39号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十一年七月十四日(火曜日) 午後三時三十一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第三十九号 ─────────────
平成
二十一年七月十四日 午前十時 本
会議
───────────── 第一
内閣総理大臣麻生太郎
君
問責決議案
(輿
石東
君外二十名
発議
)(
委員会審査省略要求
事件
)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件
議事日程
のとおり ─────・─────
江田五月
1
○
議長
(
江田五月
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
内閣総理大臣麻生太郎
君
問責決議案
(
輿石東
君外二十名
発議
)(
委員会審査省略要求事件
) 本
決議案
は、
発議者要求
のとおり
委員会審査
を省略し、これを
議題
とすることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
江田五月
2
○
議長
(
江田五月
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、本
決議案
を
議題
といたします。 まず、
発議者
の
趣旨説明
を求めます。
輿石東
君。 ───────────── 〔議案は
本号末尾
に掲載〕 ───────────── 〔
輿石東
君
登壇
、
拍手
〕
輿石東
3
○
輿石東
君 私は、
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
、
日本共産党
、
社会
民主党
・
護憲連合
の三
会派
を
代表
し、ただいま
議題
となりました
内閣総理大臣麻生太郎
君に対する
問責決議案
について、提案の
趣旨
を御説明申し上げます。 まず、
決議案
を朗読します。 本院は、
内閣総理大臣麻生太郎
君を問責する。 右決議する。
麻生総理
、あなたは、
東京都議会議員選挙
の結果をどう受け止められておられますか。あなたは、
地方選挙
と
国政選挙
とは別物だと言い続けてきましたが、今回の
選挙
は単なる
地方選挙
ではありません。その証拠に、あなたは自ら
都議選
のすべての
自民党候補者
の事務所に足を運ぶなど、
歴代総理大臣
としては
異例
の
応援
を行ったところであります。 にもかかわらず、
自民党
は
都議選
において
歴史
的な
大敗
を喫しました。この敗北の意味するところは何か、そしてその
責任
はだれにあるのか、あなたが一番よく分かっていると思います。
幾ら
あなたが目を閉じ、耳をふさごうとも、
政権交代
を求める
国民
の
意思
に逆らうことはできません。 私は
決断
した。
国会
の冒頭、堂々と私と我が
自民党
の
政策
を
小沢代表
にぶつけ、その賛否をただした上で
国民
に信を問おうと思う。 これは、去年の秋、
就任早々
のあなたが
月刊誌
に投稿した論文の書き出しであります。しかし、あなたは、この事実上の
解散宣言
をよそに、ずるずると現在まで
衆議院
の
解散
を先延ばしにしてきたのであります。
解散
しない
理由
として、あなたは、突然起こった
アメリカ発世界的経済危機
への取組を優先する、
政局
より
政策
だと
言い訳
をしてきましたが、本当のところは、メディアの
世論調査
の結果が思わしくなく、
選挙
に自信が持てなくなったからでしょう。もしあのとき、あなたがこの論文どおり
解散
していたならば、今ごろは
国民
に信任を受けた
総理
が真に
国民
のための大胆な
政権運営
を行っていたはずであります。
綸言汗
のごとしという言葉があります。一度言ったことは必ずやる、やれないことは言わないというのが
最高権力者
として
総理
が取るべき当然の
態度
であります。しかし
総理
、あなたの場合、
定額給付金
、
厚生労働省
の分割、そして最近の
党役員人事
をめぐるごたごたに至るまで、言動がぶれにぶれ続けた十か月であったと思います。特に、不透明な
かんぽ
の
宿売却
をめぐる
日本郵政
の社長人事問題では
指導力
不足を天下にさらけ出しました。この点だけでも、遺憾ながら、
麻生総理
、私
たち
はあなたに対し、
総理失格
の
烙印
を押さざるを得ないのであります。 こうして
解散
を延ばす間に、
麻生総理
、あなたは何をやってきたのでしょう。百年に一度の
経済危機
への
対策
と言いながら、
不要不急
の
政策
の
オンパレード
でありました。 例えば、採算が合わないと言っていったんは凍結された
道路建設
も復活しました。また、
官営漫画喫茶
とやゆされる
アニメ
の
殿堂
に至っては、なぜそのお金で
生活保護
の
母子加算
を復活させないのかなどと強い
批判
を受けました。
極め付け
は、
さき
の
補正予算
で
総額
四兆三千億円、四十六もの基金をつくり、今後数年にわたって使い続けようとしていることであります。 要するに、その内実は、税金を使っての
選挙目当て
の壮大なばらまき以外の何物でもありません。 すなわち、
幾ら総理
がその
経済効果
を強調したり
政府
が
景気
の
底打ち宣言
をしてみても、日銀はいまだ
慎重姿勢
を崩しておりません。わずか八か月の間に本
予算
と
補正予算
合わせて四回も編成し、総
事業規模
が百三十兆円を超える過去
最大
の
経済対策
の
効果
で一時は一万円を超えるのも時間の問題と見られていました
平均株価
も、このところずるずると下落し九千円台の前半で低迷するなど、再び
景気
の先行きに不安が広がっております。 その一方で、
小泉改革
で大幅に増加した非
正規労働者
は去年の九月から今年三月までの半年間に十五万八千人も解雇され、またこの五月の
有効求人倍率
はついに〇・四四倍と過去最悪を更新するなど、福祉や
失業者
への
対策
の
効果
も極めて限定的であるとうかがわれます。 しかも、かつて
世界
一の
借金王
を自称した小渕元
総理
のお株を奪うような国債の大増発で、結局、今年度
一般会計予算
の歳入は
税収
よりも
借金
の方が多いという
異常事態
となりそうであります。 こうした
借金
への
批判
をかわすために、
景気回復
を前提に
政府
・
与党
は三年後の増税を打ち出しました。
政府
の
借金
のツケを
国民
に回そうというわけであります。そこには
無駄遣い
を減らし
国民
の
負担
を少しでも減らそうという
考え
などみじんも見当たりません。 その一方で、
麻生総理
の耳には
国民
の苦しみの声が全く届いていないようであります。
参議院選挙
での
与党
の
大敗
の原因となった
年金
問題を始め、
医師不足
、
介護労働者
の
待遇改善
など
国民
の
生活
を守る
政策
は次々と後回しになり、
地方分権
も遅々として進んでおりません。 とりわけ、百年
安心
と胸を張った
年金制度
は、
公約
である将来にわたる
現役世代
の五〇%以上の
給付
が到底無理であることも明らかになりました。
地方
から鋭い
批判
が出た国の
直轄事業
の
地方負担金
をどうするか、いまだにはっきりとした
姿勢
は示されておりません。 また、
総理
は、
外交
を
得意分野
だといって、
国内
の
混乱
をしり目に頻繁に海外に出かけ、
麻生
外交
なるものを行ってまいりました。しかし、その結果はどうだったでしょう。 今最も緊迫している
北朝鮮
との
関係
で、
拉致
と核の二つの問題について何の
成果
も上がっておりません。 先日、あなたはイタリアで開かれた
サミット
に出席しました。しかし、
ロシア
との間で期待された北方領土問題の進展もなく、
オバマ大統領
とは、
会談
とは名ばかりで、実態は
打合せ程度
であったと伝えられておるところであります。 また、
サミット
への出発は、
総理
、あなたの念願であったとも聞いております。そして、あなたが抜てきしたお
友達閣僚
も、中川前
財務大臣
、
かんぽ
の宿問題の
鳩山
前
総務大臣
と、次々に閣外へ去っていった今、
麻生総理
にとってなすべきことはただ
一つ
、それは、この十か月、あなたが迷い続け、言い続けてきた、御
自分
の手で
衆議院
を
解散
するということであります。 報道によれば、あなたは、来週中に
衆議院
を
解散
し、八月三十日を
投票日
とすることで
与党
と合意したとも伝えられております。しかし、これでは、
任期満了
での
解散
と余り変わらず、
国民
は
意思
を
表明
する
機会
を更に一か月半も待たされることになります。 また、
自民党
の中には、あなたでは
選挙
にはならないとし、またぞろ
麻生
降ろしの風が吹き荒れそうな気配もあります。そして、もしあなたがこれに屈し辞職した場合、
国民
はまた不毛な
自民党
の新しい
総裁選び
に付き合わされることになるのであります。
自公政権
がこの四年間、総
選挙
で
国民
の信を問わないまま、三代にわたって
総理
のいすを
たらい回し
にしてきたことに
国民
はあきれ果てております。ましてや、
衆議院議員
の
任期切れ直前
となった今、四たび顔を替えて
選挙
に当たろうとするのは、
国民
への背信以外何物でもありません。 これに屈してはなりません。あなたは何のために
総理大臣
の座におられるのか、よく
考え
ていただきたい。ここで総辞職し、自らの手で
国民
の
審判
を仰ぐことをあきらめるのは、あなたがこれまでやってきたことを自らすべて否定するのに等しいのであります。堂々と自らの手で
解散
し、あなたがこの一年足らずの間にやってきたことの
審判
を受けるべきであります。その
責任
をだれか別の人間に押し付けて逃げるのは潔い
態度
とは言えません。 もう一度思い出していただきたいのであります。
麻生
はやり抜くと言われたことであります。
衆議院
を
解散
すること、それが
麻生総理
、あなたに与えられた
最後
の
仕事
なのであります。
解散
だけは自らやり抜いてほしいものであります。 重ねて、
麻生総理
に対し、直ちに
衆議院
を
解散
されることを求め、
問責決議案
の
趣旨説明
を終わります。(
拍手
) ─────────────
江田五月
4
○
議長
(
江田五月
君) 本
決議案
に対し、
討論
の通告がございます。順次
発言
を許します。
谷川秀善
君。 〔
谷川秀善
君
登壇
、
拍手
〕
谷川秀善
5
○
谷川秀善
君 私は、
自由民主党
、
公明党
を
代表
し、
麻生内閣総理大臣問責決議案
に
断固
反対
の
立場
から
討論
を行うものであります。
問責理由
の第一として、直ちに
解散
して
国民
に信を問うべきと主張されておられますが、
総理
は昨日、既に、来週
解散
することを
表明
をいたしました。また、今週は
北朝鮮貨物検査法案
の
参議院送付
が予定されており、こうした
重要法案
の
審議
や
民主党提出
の
政治資金規正法
など衆参に数多くの
法案
がある中において、何ゆえに
国会
の
審議
の空白、停滞を生ずる
問責決議
を提出されたのか、誠に
理解
に苦しむところであります。このときに
総理問責
とは、まさに
党利党略
による、ためにする理不尽な
暴挙
と言わざるを得ないのであります。 昨年九月に発足した
麻生内閣
を振り返りますと、その
業績
は
政権与党
としての
責務
を内外に十分果たしておるのであります。 昨年九月二十九日、
麻生総理
が
就任
後初めて
所信表明演説
を行ったその日、
ニューヨーク株
が過去
最大幅
の下げを記録し、百年に一度とされる
米国発
の
経済金融危機
に
世界各国
が陥ったのであります。こうした中、
麻生総理
は、IMFに対し
最大
一千億ドルの拠出の
表明
などを行い、また、
国内
においては迅速かつ的確な
経済対策
を打ち出したのであります。 まず、十月に十一・五兆円の
安心実現
のための
総合緊急対策
、いち早く手当てをし、次に十二月、二十七兆円の
生活対策
、さらには三十七兆円の
生活防衛
のための
緊急対策
、そして、今年度に入って五十七兆の
経済危機対策
、
事業規模総額
百三十二兆円のいわゆる
景気対策
四段ロケットを打ち上げたのであります。
景気回復
に全力を傾注した
麻生内閣
の
一連
の
施策
によって、六月の
月例経済報告
では
景気
の
底入れ宣言
が行われたところであり、着実に
効果
が出てきておるのであります。
具体的例
を幾つか申し上げますと、
高速道路料金
の値下げにより
観光地
に多くの
国民
が行楽に出かけ、
定額給付金
で
買物客
も増え、
商店街
に活気が戻ってまいりました。また、
地域活性化
のため、
税収補てん
に加えて
地方交付税
を一兆円増額をいたしました。
雇用面
では、
雇用調整助成金
の拡充などにより新たな
失業者
の発生を防いでおります。こうした中、
株価
も九千円台にまで
回復
してきており、
主要国
の中で
我が国
がこの不況からいち早く抜け出そうとしておるのであります。 また、
国会
において、
麻生内閣
は前
内閣
から引き継いだ
消費者庁
の
設置法案
を成立させ、
生活者重視
の行政へと大きくかじを切る
決断
をいたしました。しかしながら、
民主党
は、二十年度第二次
補正関連法案
は引き延ばし、自らの
提出法案
は強引な成立を図るなど、
党利党略
のみの
国会運営
を行ったのであります。
外交面
では、
麻生内閣
は、
国際社会
の一員として、その
責務
を果たすため、インド洋における
給油活動
を継続するための
テロ特措法案
を敢然と成立させたのであります。また、中国と
韓国首脳
との
会談
を頻繁に行うなど、
総理
のリーダーシップによって
両国首脳
との
関係
は戦後最も緊密な状況となったところであります。
発展
目覚ましいインドとの間では、
安全保障協力共同宣言
などを署名し、
協調関係
を深めることになりました。 このように、
世界経済
が落ち込む中、先頭に立って
回復
に邁進され、数多くの
業績
を上げられた
麻生総理
を問責しなければならない
理由
など、全く見当たらないのであります。
民主党
の
諸君
にお伺いをいたしたい。
参議院
で
総理問責決議
を出すからには、今後の
審議
を放棄する覚悟があっての上でお出しになったのでありましょうか。まさか、
民主党鳩山代表
の
政治資金不正疑惑
を隠すための思惑あっての
総理問責決議
ではないですか。 焦眉の急である
北朝鮮貨物検査法案
はどうするおつもりなのでしょうか。
我が国同胞
の
拉致
を始めとして、
ミサイル発射
や
核実験
など、
暴挙
を繰り返す
北朝鮮
の
行為
を見逃すのでありましょうか。
国家
の
役割
は、
国民
の生命や財産、安全を守ることにあります。
北朝鮮
という
我が国最大
の脅威に対し何らの手段も講じないのは、
国家
の
役割
、威信を放棄したに等しいのであります。 また、
国際社会
が一致して取り組んでいるソマリアの
海賊行為対処法案
、在
沖縄米海兵隊
の
グアム移転協定
に
反対
し、さらには、
小沢
前
代表
は、
日本
の安全は
米海軍
第七艦隊で十分だと公言されました。 今
国会
、
日米特別協定
は
参議院
で否決され、
衆議院
の
優越規定
により承認されましたが、この
協定
の
審議
も遅らせ、
日米同盟
に大きく影を落とすことになりました。
我が国
の
外交
と国防の基軸である
日米同盟
を
民主党
の
諸君
はどうお
考え
なのでしょうか。将来、
政権
を担おうと公言をしている
政党
が
日米
間の重要な
協定
を否認したことにどう
責任
を持たれるのでありましょうか。無
責任
これに極まれりでありませんか。
世界
が多極化、かじ取りがますます厳しくなる中、以上のような
民主党
の
外交姿勢
、
鳩山友愛外交
では
我が国
の国益を大きく損ねかねないのであります。 また、総
選挙
を前に様々な
公約
が聞こえてまいりますが、示される
新規施策
を裏付ける財源には、
与謝野財務大臣
も空想と
幻想
の
世界
と断じているとおり、
政権
を目指す
政党
の
公約
としては無
責任
と言わざるを得ません。
一般会計
と
特別会計
を合わせ、国の
予算
二百六兆円のうち、
補助金
、
人件費
、
庁費
などで七十兆円を
削減対象
と位置付けております。しかし、例えば、
補助金
四十五兆円のうち、
社会保障
、
地方交付税
、
文教関係
だけで四十兆円を超えるのであります。本当に言われるとおり二十兆円を削減できるかどうかは疑問であります。その上、
消費税
については議論の必要もないと
鳩山代表
は
発言
されております。つまり、
民主党
は
国民生活重視
と言っているものの、まず
政権
奪取ありきで、裏付けのない絵空事で
国民
を欺いているのであります。
麻生総理
は
責任
を持って、
国民
に
安心
して暮らせる、そして
活力
のある
社会
をつくることを約束し、敢然と
解散
・総
選挙
に打って出て、
国民
の信を問う決意を
表明
したのであります。 我々
参議院自民党
、
公明党
は、この
総理
の
決断
を支持するものであり、
問責決議
に怒りを込めて
反対
し、打って一丸となって総
選挙
を戦い抜くことを
表明
して、私の
反対討論
を終わります。(
拍手
)
江田五月
6
○
議長
(
江田五月
君)
北澤俊美
君。 〔
北澤俊美
君
登壇
、
拍手
〕
北澤俊美
7
○
北澤俊美
君
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
の
北澤俊美
であります。
会派
を
代表
して、ただいま
議題
になりました
麻生総理大臣
に対する
問責決議案
に
賛成
の
立場
から
討論
を行います。
麻生総理
、あなたは昨日、
衆議院
を七月二十一日の週に
解散
し、八月三十日に総
選挙
を行う旨を予告
表明
されました。遅きに失したとはいえ、あなたの
決断
に対して我々は
参議院
の
意志
を
表明
しなければなりません。それがただいま提案されました
問責決議案
であります。過去十か月の
麻生政治
に対し、我々は
断固
としてノーを
表明
するものであります。
麻生総理
、あなたが昨年九月に
総理大臣
になられたとき、祖父である
吉田茂総理
の孫であることへの誇りを語られていたのを思い出します。 しかし、あなたが目指した
総理
のあるべき姿に果たしてどれだけ近づけましたか。残念ながら、私には
総理
としてのあなたには
失格
の
烙印
を押すしかありません。すなわち、
総理大臣
に不可欠な
指導力
、
決断力
、
実行力
のいずれも欠落し、
国民
に
失望感
のみを残したのが実情だからであります。
吉田総理
は在任中、政界、学界、
マスコミ
からあらしのような非難を浴びながら、しかしGHQとのたぐいまれな
交渉術
と
経済
の
発展
に重点を置いた強固な
意志力
をもって
日本
の再生に
成果
を上げました。時に、
東大南原総長
を曲学阿世とまで断じて頑固を通しました。後世、
歴史
は
吉田政治
を高く評価し、
歴史
に名を刻んだのであります。残念ながら、あなたにはその片りんすら見ることができないのであります。 そもそも、あなたがあこがれた
吉田政治
と現実の
麻生政治
は、
政治
以前の血のつながりと少年のあこがれがない交ぜになった、誠にもって非なるものであります。単なるあなた個人の
高望み
と
幻想
にすぎなかったと断じざるを得ないのであります。あなたにとって
総理大臣
の座は
高望み
だったのではないかと思うのであります。 しかし、
麻生総理
、あなたには
総理大臣
にしかできない
最後
の
仕事
が
一つ
だけ残っております。すなわち、伝家の宝刀である
衆議院
の
解散権
を行使して、
国民
に信を問うことであります。あなたの
前任者
、
福田康夫
、
安倍晋
三の両
総理
がやりたくてもできなかった
解散権
の行使と総
選挙
を
断固
としてやり抜くことこそ、あなたが土壇場で
総理大臣
としての面目を施す
唯一無二
の
機会
であります。 さて、
麻生総理
、今更の感なきにしもあらずですが、あなたの
総理失格
の
理由
を以下のように列挙し、
国民
の皆様に
理解
をいただきたいと思うのであります。 もちろん、漢字が読めないなどは
政治家
としてのあなた
自身
の欠点ではありますが、私が特に強調しておきたいのは、あなたのような
政治家
を
総理大臣
・
総裁
として選んだ
自由民主党
が、もはや
賞味期限
が切れている事実であります。一国のリーダーとしての識見や
実行力
に欠けるあなたのような人物しか選べないほど
政党
としての
活力
が失われており、もはや
政権政党
としての資格はなくなっているのであります。 先ほど
衆議院
で
細田幹事長
の断末魔の叫びが聞こえてきました。ただ、御心配には及びません。私
たち民主党
は、
自民党
に取って
代わり政権
を担当する準備を着々と積んできております。最近の
各地首長選挙
と
都議選
の結果は、
国民
の目がどちらに向いているか明らかであります。
安心
して
政権
の座から降りていただきたいと思うのであります。 第一に指摘したいのは、
総理
に求められる
決断力
のなさであります。何事にもぶれにぶれました。
解散
・総
選挙
については、
就任直前
までは
自民党
の顔として早期の
解散
・総
選挙
をにおわせながら、次々に時期を遅らせていきました。
政局
より
政策
、
景気対策
を優先と
言い訳
を口にしましたが、何のことはない、
選挙情勢調査
の結果が敗北濃厚となったからにすぎないのであります。
目玉政策
に仕立てた
定額給付金
についても、最初は格好を付けてさもしいと言いながら
自分
は受け取らないと
発言
したのに、周囲からいろいろ注文を付けられ撤回しました。最近の
党人事
をめぐっても、いったんは断行を示唆しながら、
党側
の
圧力
に耐えられず、結局腰砕けになりました。 第二に、
指導力
に欠けていることであります。典型的だったのは、
かんぽ
の
宿事件
で、
一連
の
事態
を究明し、
日本郵政株式会社
の
西川社長
の
責任
を問おうとした
鳩山総務大臣
を更迭したことです。本来なら
西川社長
を交代させたかったはずなのに、あえて盟友の
鳩山大臣
を切る形で辞任に追い込んだのは、
小泉
元
総理
らの
圧力
に屈したためではありませんか。 第三に挙げたいのは、大口をたたく割には
実行力
がないことであります。あなたは、
外交
の
麻生
を売り物にし、
ロシア
との北方領土問題の解決に糸口を付ける意欲を再三強調していました。しかし、
さき
の
サミット
では何の突破口も開けず、逆に後退した印象を残しました。用意周到な根回しに欠けていたからであります。
外務官僚
をうまく使いこなしていません。
経済対策
についても、かつてない
財政規模
の
補正予算
を組みましたが、
役人任せ
にしたため、その
中身たる
や、
アニメ
の
殿堂
に象徴されるように
不要不急
のお粗末なものが目立ち、まさに
無駄遣いオンパレード
で、
官僚たち
の
勝手放題
だけが目に余りました。
景気回復
につながらず、
国民
にとっては、いずれ
消費税引上げ
という
負担増
を押し付けられるだけに終わっています。 第四に、超
少子高齢化社会
が進む中で、
年金
、医療、
介護
の将来に対する
国民
の
不安感増大
に対し何ら手を打たず、確かな
制度設計
を示すことがなかったことは、
麻生政権
の致命傷であります。
麻生総理
、あなたの
政権
はもはや
国民
の信頼を失っております。そのことを雄弁に物語るのが
マスコミ各社
の
世論調査
に表れた
内閣支持率
の低迷であります。また、昨日行われた
NHK
の
世論調査
においても、
麻生内閣
を支持しないは七〇%に上がっております。
NHK
の
調査
は、とかく時の
内閣
に甘く出ると言われておりますが、それでもこの数字であります。その七〇%の
中身
は、
政策
に期待できないが三六%、
実行力
がないが三〇%であります。また、あなた
自身
が
異例
の
応援
に駆け回った
東京都議選
の
大敗
も、
人心
があなたと
自民党
から離れていることの証左にほかなりません。 いみじくも、
石原東京都知事
は、
都政与党
の
自民大敗
に対し、
人心
の
離反
だと怒気を込めて
発言
をいたしました。まさに正鵠を得た
発言
ですが、
人心
の
離反
は、
麻生内閣
だけではなく、それを言った
石原都知事自身
にもあることを忘れた悲劇の中のまさにコメディーであります。 一方、
麻生総理
は一
地方選挙
と逃げを打っています。この
混乱
こそが、
自民党
と
麻生内閣
の
弱体化
であり、我々が
都議選勝利
は
政権交代
の一里塚と言い続けたことを証明しております。 冒頭申し上げたとおり、
麻生総理
は
解散
・総
選挙
の
日程
を
表明
されました。よもやとは思いますが、また迷走は願い下げにしてほしいのであります。あなたの大切にしている容姿の
ダンディズム
を
決断
という心の
ダンディズム
に置き換えて、
解散
・総
選挙
を断行されることを切に望むものであります。
最後
になりますが、あなたの
人生最大
の失敗は
総理
になったこと、いや、
総理
になりたいという野望に取りつかれたことではありませんか。塩野七生さんは、
虚栄心
とは
他者
から良く思われたい心情であり、
野心
とは何かをやり遂げたい
意志
であると言っております。
麻生総理
は、
総理
になった途端に
野心
を捨てて
虚栄心
だけの人になってしまったのではないでしょうか。
他者
に良く思われたい、
与党
にとって危険でない人が
総理
の座に居座ることほど、
国民
にとって危険なことはありません。 あなたが
総理
にふさわしくないことを重ねて
表明
し、心ある本
院議員諸君
の御賛同を……
江田五月
8
○
議長
(
江田五月
君)
北澤
君、時間が超過しております。簡単に願います。
北澤俊美
9
○
北澤俊美
君(続) お願いして、私の
賛成討論
を終わります。(
拍手
)
江田五月
10
○
議長
(
江田五月
君) これにて
討論
は終局いたしました。 ─────────────
江田五月
11
○
議長
(
江田五月
君) これより採決をいたします。
足立信也
君外百一名より、
表決
は
記名投票
をもって行われたいとの
要求
が提出されております。 現在の
出席議員
の五分の一以上に達しているものと認めます。 よって、
表決
は
記名投票
をもって行います。本
決議案
に
賛成
の
諸君
は
白色票
を、
反対
の
諸君
は
青色票
を、御
登壇
の上、御
投票
を願います。
議場
の
閉鎖
を命じます。
氏名点呼
を行います。 〔
議場閉鎖
〕 〔
参事氏名
を
点呼
〕 〔
投票執行
〕
江田五月
12
○
議長
(
江田五月
君)
投票漏れ
はございませんか。──
投票漏れ
はないと認めます。
投票箱閉鎖
。 〔
投票箱閉鎖
〕
江田五月
13
○
議長
(
江田五月
君) これより開票いたします。
投票
を
参事
に計算させます。
議場
の
開鎖
を命じます。 〔
議場
開鎖
〕 〔
参事
投票
を計算〕
江田五月
14
○
議長
(
江田五月
君)
投票
の結果を報告いたします。
投票
総数 二百三十八票
白色票
百三十二票
青色票
百六票 よって、本
決議案
は可決されました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票
者氏名は
本号末尾
に掲載〕 ─────────────
江田五月
15
○
議長
(
江田五月
君) 本日はこれにて散会いたします。 午後四時二十二分散会