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2009-01-26 第171回国会 参議院 本会議 第3号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十一年一月二十六日(月曜日) 午後一時一分
開議
━━━━━━━━━━━━━
○
議事日程
第三号 ─────────────
平成
二十一年一月二十六日 午後一時 本
会議
───────────── 第一
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号 ) 第二
平成
二十
年度
特別会計補正予算
(特第2 号) 第三
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機 第2号)
━━━━━━━━━━━━━
○本日の
会議
に付した案件 一、
日程
第一より第三まで 一、
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号) 外一件
両院協議会
の
協議委員
の
選挙
一、
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機第 2号)
両院協議会
の
協議委員
の
選挙
─────・─────
江田五月
1
○
議長
(
江田五月
君) これより
会議
を開きます。
日程
第一
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号)
日程
第二
平成
二十
年度
特別会計補正予算
(特第2号)
日程
第三
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機第2号) 以上三案を一括して
議題
といたします。 まず、
委員長
の
報告
を求めます。
予算委員長溝手顕正
君。 ───────────── 〔
審査報告書
は
本号末尾
に
掲載
〕 ───────────── 〔
溝手顕正
君
登壇
、
拍手
〕
溝手顕正
2
○
溝手顕正
君 ただいま
議題
となりました
平成
二十
年度
第二次
補正予算
三案につきまして、
委員会
における
審査
の経過と結果を御
報告
申し上げます。
補正予算
三案は、去る一月五日、
国会
に提出され、
衆議院
から送付の後、十九日には、
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
及び
社会
民主党
・
護憲連合
から、
定額給付金
の経費を削る旨の
一般会計補正予算
及び
特別会計補正予算
に対する
修正案
が提出されました。
補正予算
三案は、十九日、
財務大臣
から
趣旨説明
を聴取するとともに、
福山委員
より両
修正案
の
趣旨説明
が行われました。 以後、
原案
及び両
修正案
について一括して
審議
を行い、十九日から本日まで四日間にわたり、
麻生内閣総理大臣
及び
関係
各
大臣
並びに両
修正案
の
提出者
に対し、
質疑
を行いました。この間、二十一日には
参考人
に対して
質疑
を行い、二十三日には
視察
を行いました。 以下、
質疑
の若干につき、その要旨を御
報告
申し上げます。 「今回の
世界
的な
金融危機
の
要因
は何か。
政府
は現在の
経済状況
にどう
対応
していくのか。厳しさを増す
雇用情勢
への
対応
はどうか」との
質疑
があり、これに対し、
麻生内閣総理大臣
及び
関係
各
大臣
並びに
日本銀行総裁
より、「近年、
世界
的に高い
経済成長
と低い
物価水準
が続き、
金融機関
や
投資家
の
リスク評価
が非常に甘くなった。また、
先進国
を中心に低
金利
が続き、
借金
が大きく
拡大
したことも今回の
金融危機
の
要因
の
一つ
と考えている。
金融市場
は
世界中
に
拡大
しており、
金融危機
が
実体経済
に与える
影響
は大きく、
成長回復
が
各国共通
の課題となっている。
我が国
も、
事業規模
七十五兆円の
経済対策
を実施することとしており、二次にわたる
補正予算
、二十一
年度
予算
を合わせて、
切れ目
のない
対策
を講じていきたい」。
雇用
については、「非
正規労働者
だけでなく
正規労働者
にまで厳しさが広がり始めており、今後、
失業率
は更に
悪化
することも懸念される。こうした
状況
を踏まえ、
政府
としては、都道府県に
雇用創出
のための基金を造成するほか、
派遣労働者
の
雇入れ
に対する
奨励金制度
の
創設
、
離職者訓練
の拡充などの
対策
を進めてまいりたい」旨の
答弁
がありました。 次に、
定額給付金
について、「
世論調査等
で
国民
の
批判
が多い
定額給付金
はやめるべきではないか」との
質疑
があり、これに対して
麻生内閣総理大臣
及び
関係
各
大臣
より、「
生活者
に対する
支援
のほか、GDPの多くを占める
消費
の落ち込みを防ぐ
景気対策
としての
効果
もある。諸外国でも
家計
への直接
給付
を実施する例は多く、
即効性
の観点からも有効な
対策
と考えている」旨の
答弁
があり、また、両
修正案
の
提出者
から、「
定額給付金
は、
生活対策
か
景気対策
か根本的な理念があいまいな上、
効果
も限定的で、
国民
からはその
財源
をもっと有効に使うべきとの声が多く聞かれる。
定額給付金
は削除し、
学校耐震化
、
医療
や
介護
の
職員増員
と
待遇改善
、
雇用対策
など、より
効果
的な使い方を与野党が胸襟を開いて
議論
すべきである」旨の
答弁
がありました。
質疑
はこのほか、
日韓関係
、
西アジア外交
、
公務員改革
及び天下り、行政の
無駄排除
、
消費税
の引上げ問題、
補正予算
の
財源
、
学校
の
耐震化
、
基礎年金
の
国庫負担引上げ
、
少子化対策
、
中小企業対策
、
減反政策
の見直し、
地域
の
活性化
、
環境政策
と
米国グリーン
・ニューディールなどの多岐にわたりました。その詳細は
会議録
によって御承知願いたいと存じます。
質疑
を終局し、
討論
に入りましたところ、
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
を代表して
牧山委員
が、
一般会計補正予算
及び
特別会計補正予算
については両
修正案
及び
修正部分
を除く
原案
に
賛成
、
政府関係機関補正予算
については
反対
の旨、
自由民主党
及び
公明党
を代表して
荒木理事
が、
一般会計補正予算
及び
特別会計補正予算
について両
修正案
に
反対
、
原案
に
賛成
、
政府関係機関補正予算
については
原案
について
賛成
の旨、それぞれ意見を述べられました。
討論
を終局し、
採決
の結果、
一般会計補正予算
及び
特別会計補正予算
はいずれも多数をもって
修正議決
すべきものと、また
政府関係機関補正予算
は
賛成少数
をもって否決すべきものと決定いたしました。 以上、御
報告
申し上げます。(
拍手
) ─────────────
江田五月
3
○
議長
(
江田五月
君) 三案に対し、
討論
の通告がございます。順次発言を許します。
鶴保庸介
君。 〔
鶴保庸介
君
登壇
、
拍手
〕
鶴保庸介
4
○
鶴保庸介
君 私は、
自由民主党
、
公明党
を代表して、
平成
二十
年度
一般会計
・
特別会計補正予算案
の
修正議決
に
反対
、同
政府関係機関補正予算案
に
賛成
の
立場
から
討論
をいたします。 昨年九月、リーマン・ブラザーズの
経営破綻
により急速に
世界
の
経済金融情勢
が
悪化
してきました。その根幹であるサブプライムローン問題は、
金融商品
を持っていた
世界各国
の
金融機関
や
投資家
に深刻な
影響
を及ぼし、
世界規模
で
金融経済活動
の停滞が起こっています。 このような未曾有の
危機
に対処するため、
世界各国
はG20による
金融サミット
を開催し、
政策協調
と
自助努力
によって
危機
を乗り切り、
世界経済
を
回復軌道
に復帰させようと今まさに
世界中
が死に物狂いで頑張っている最中であります。
我が国
においても総額七十五兆円もの
経済対策
が編成されましたが、第二次
補正予算
の
政府原案
はその
経済対策
の柱として
財源手当て
を行うものであります。 このような
世界
的な潮流の中では、大
規模
な
予算措置
が迅速に執行されることが求められていることを
共通認識
として持たねばなりません。
対策
の一部にこだわって、これから
審議
される
関連法案
も含め、いたずらに
成立
を阻止したり引き延ばしを図るような態度で臨むことは論外であると
指摘
しておきます。 具体的に中身を見ますと、まず
定額給付金
に関してであります。これについては様々な
批判
があるようでありますが、最も危惧されているのはその
経済的効果
への疑問であります。しかし、
現下
の
経済状況
を見ますと、
消費
を刺激するようなあらゆる
対策
を工夫し、早期に実行することこそが重要なのではないでしょうか。
審議
で明らかになったように、
世界各国
でも同様の
消費刺激策
が取られているのであり、この二兆円を
給付
の窓口となる地方自治体と連携しながら有効な
景気刺激策
とすることにこそ知恵を絞るべきではないでしょうか。この
意味
で、当
委員会
で
視察
に訪れた
足立区役所
では、
消費拡大
につながるよう
地元商工会
などに
使い道
の提案などをされ、積極的に広報されていたのは印象的でありました。このように、
定額給付金
は運用次第で
景気回復
のきっかけになる
可能性
は十分あると考えます。 民主・社民両会派の
修正議決
は、
定額給付金
を削除するというものでありますが、これでは
消費回復
への
可能性
を探る試みさえ否定しかねません。ほかの
使い道
を模索することはもちろん否定するものではありませんが、単
年度
限り、二兆円限りという制約を忘れた
議論
には、
責任
を持って
経済政策運営
に当たる我々
政権与党
としては到底くみするわけにはまいりません。 また、
給付金
の
規模
に関しても
議論
のあるところでありますが、
定額給付金
の
財源
に関して、
政府原案
では、
定額給付金
の二兆円を含めた
生活対策
の
財源
として、
埋蔵金
と言われる
財政投融資特別会計
の
金利変動準備金
の四・二兆円が充てられております。
定額給付金
のような単発的かつ特例の
対策
については、国債の増発によって
財政事情
の
悪化
を進むのを回避し、
金利変動準備金
を一時的なものとして取り崩すのはやむを得ない当然の
措置
であります。そして、これを取り崩しても依然として
長期金利
が上昇するといったようなマーケットへの悪
影響
も回避されねばなりません。その
意味
では、
準備金
を八・九兆円の
規模
で残存させる
政府案
はぎりぎりの選択であったと
評価
したいと思います。
雇用状況
も
悪化
しています。第二次
補正予算案
では、このことに対し、最大限の
政策手当て
をなさねばなりません。
雇用情勢
が厳しさを増しており、パートや
契約社員
など非
正規雇用
のカット、
新卒者
の
内定取消し
など身を切られるようなニュースを目にします。今後、
企業規模
や業種を問わず、
雇用調整
が深刻化する
リスク
に対して、事前にいち早く手を打たねばなりません。 その
意味
で、
政府案
は、四千億円
規模
の
ふるさと雇用再生特別交付金
と
緊急雇用創出事業
の
創設
、実施に加え、
内定取消し対策
、
年長フリーター
など非
正規労働者
の
雇用強化
といった
雇用
を
拡大
する
対策
がしっかりと
措置
されております。加えて、
雇用促進住宅
の活用や
解雇労働者
に対する
住宅
の供与など、
住宅面
の
手当て
がしっかりと組み込まれております。 そして、
中小企業支援
として貸出しの
増加
や
信用保証枠
の
拡大
が図られ、また、昨年の
臨時国会
で
成立
した
金融機能強化法
と相まって、
金融機関
への国の
資本参加
の枠が十兆円増やされ、合計十二兆円にまで
拡大
されました。
金融機関
が
自己資本
を充実させて、安心して
地域
の
中小企業
や自営業の方に融資を
拡大
でき、
資金繰り
が
悪化
させないよう努力する
基本的条件
が整えられたと
評価
をいたしたいと思います。
信用保証協会
の
信用保証
の
拡大
や日銀の
金融政策
とも相まって、これから
年度
末にかけての
企業
の
資金需要
の高まりにしっかりと
対応
してくれるものと期待をいたしたいと思います。 全国のドライバーや
観光地
が注目しているのが
高速道路料金
の引下げであります。土曜日、日曜日、祝日はどこまで走っても千円のみの
負担
で済むだけでなく、平日には三割引きともなります。
観光地
などでは、
集客力
の向上や物流の
増加
につながるものと大いに期待されているのであり、
補正予算
の速やかな
成立
がないと、この四月からの
開始
も危ぶまれることを付言しておきたいと思います。
最後
になりますが、かつて
吉田茂総理
は、戦後の大混乱の渦中、昭和二十一年六月に初めての
施政方針演説
を行われました。その中で
総理
は、ただ渾身の力をささげて奉公をいたす
覚悟
でございます、新たなる
意味
における
国民総力
の結集を必要といたすのでありますと述べられました。戦後
日本
のかじ取りを担う大いなる
使命感
と粉骨砕身の
覚悟
を表明され、
国民
から万雷の
拍手
をもって迎えられたのであります。
麻生総理
には、この先人の心意気を受け継ぎ、現在の
世界的規模
での混迷が深まる
状況
であるからこそ、
国民総力
を結集いただきたい。一部の論点にこだわって全体としての
効果
を見失うことのないよう、第二次
補正予算案
の
政府原案
、これに続く
平成
二十一
年度
本
予算案
を一刻も早く
成立
させ、
切れ目
のない
政策対応
を行っていただくようお願いし、私の
討論
を終わりたいと思います。 ありがとうございました。(
拍手
)
江田五月
5
○
議長
(
江田五月
君)
郡司彰
君。 〔
郡司彰
君
登壇
、
拍手
〕
郡司彰
6
○
郡司彰
君 私は、
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
を代表して、ただいま
議題
となりました
平成
二十
年度
二次
補正予算
三案に関し、
委員長報告
のとおり、
一般会計補正予算
及び
特別会計補正予算
を
修正議決
することに
賛成
し、
政府関係機関予算
については
原案
に
反対
する
立場
から
討論
を行うものであります。
原案
は、衆院でわずか十四時間の
審議
の末、
委員会
、本
会議
でそれぞれ
採決
を強行し、本院に送付されました。
予算案原案
には、私
たち
の考えるものとは大きく異なる
子育て応援特別手当
や
高速道路料金
の
定額化
などの
政策
が含まれていますが、
景気悪化
の現状を思えば、たとえ
効果
や手法に違いはあっても、
唯一定額給付金
を除けば
与党
との合意を目指すことは可能であったと今でも考えております。 百年に一度と言われる
世界規模
の
金融経済危機
の
影響
を受け、
我が国経済
は外需、
内需共
に停滞し、極めて厳しい
状況
に陥っております。
中小企業
の
資金繰り
の
悪化
に加え、これまで
景気回復
を牽引してきた大
企業
でさえも相次いで大幅な
減産
を行うなど、
我が国経済
は
景気後退
の度合いをますます強めております。また、
企業活動
の
減産
による
生産調整
が
雇用調整
を招き、非
正規雇用
の
解雇
、
派遣契約
の
更新拒否
、
新規学卒者
の
採用内定取消し
の
増加等
は深刻な
社会
問題に発展しております。
原油価格
の高騰が一段落したのもつかの間、所得が伸びない中でやりくりに苦しむ
家計
に追い打ちを掛けるように、失業不安が
社会
を覆い、
国民生活
は厳しさを増すばかりであります。
政府
・
与党
は、かかる
現下
の厳しい
状況
に
対応
するとして相次いで
経済政策
を策定したものの、その内容はどれもこれも掛け声倒れのものばかりで、厳しい
国民生活
の
改善
につながる有効な
対策
とはなっておりません。
国民
の間には、将来に対する不安と
麻生内閣
に対する深い
失望感
が満ちており、かかる事実は
麻生内閣
に対する
支持率急落
という最近の相次ぐ
世論調査
の結果に如実に表れております。 そもそも、今回の
危機
と
政治
への不信はどのように醸成されたのでしょうか。
一つ
は、行き過ぎた
経済至上主義
による
強者
の
論理
を優先させたことであり、国内的には
小泉内閣
による
劇場型政治
に目をくらまされた結果、
国民
の痛みが余りにも大きく派生したことに加え、一年ごとの
政権たらい回し
を見せ付けられ、あきれ果てたためではないでしょうか。
小泉改革
がもたらしたものは、
社会
の構成にはぬきんでる者とそうでない者とが共に存在するのを当たり前とする
考え方
であり、そのことを裏打ちする
国内法整備
を進めました。以降の
内閣
もその流れを踏襲しています。
オバマ大統領
は
就任演説
で、豊かな者ばかりを優遇する国の繁栄は長続きしないと語りましたが、この間
我が国
は、個
人間
、
地域
間、
企業
間、産業間での格差が
拡大
し、それは固定化しつつあります。一昨年の
参院選
の結果はそうした事態に違和感を抱いた人々の
民意
の表れと言えます。 さらに、
企業
内ではこれまでの
日本的特質
が
強者
の
論理
の風潮の中で軽視され、蔑視さえされてきました。
労働力
は入社時からの即
戦力分
を対価とされ、上昇するには
個人
の
自己研さん
が求められ、また同期のみか先輩も後輩も
競争相手
とのみ認識するのが当然のごとくとされています。多くの
企業
で、
従業員
の
死亡事由
の上位に自殺や
精神疾病
が並ぶのは悲しい
現実
です。 あわせて、
地域
の
共同体
や家庭内における
きずな
の緩みが
指摘
をされていますが、昨年から始まった
後期高齢者医療制度
はその事実を冷徹に再認識させました。
田舎出
の私は、大
都会
の喧騒の中にいると
景気
の
悪化
をふと忘れそうになるときがありますが、
現実
には、
都会
の中で独り思い悩む若者や
ふるさと
に戻れない孤独な老人が、心の中で困ったときは帰ってこいよとの声を聞き、また事実、
物心両面
での援助を受けて
生活
をしているものと思われます。 今回の
景気悪化
の
影響
を受けての犯罪も報じられますが、それらがわずかである背景には、まだ残る細い
きずな
が下支えとなっています。しかし、この間の変化を放置すれば、早晩変貌することは避けられない見通しとなります。
政府
は、
定額給付金
は
内需
を刺激し、
景気回復
につながることを
目的
の
一つ
に挙げています。二兆円の
効果
は大きな
要因
たり得るはずですが、世間がそうした
評価
を示さない
要因
は何だとお考えですか。
総理
は師走に行われた
竜王
第七局の記事はお読みになりましたか。三連敗後の四連勝で初の
永世竜王
が誕生した勝負は歴史に残る大一番と称されました。多くの人が感銘を受け感動したのは、それが制限時間の下で一手一手を考え抜いて打ち合う
緊張感
と
責任感
、つまり待ったなしだからであり、後手を許さないからではないでしょうか。
総理
のこの間の言動が、
綸言汗
のごとしと他から批評をされました。綸とは太い糸の意だそうであります。つまり、
綸言
とは、天下を治める人の言はそのもとは糸のように細いが、これを下に達するときは綸のように太くなる意と解説をされています。まさに、一度口にした言葉は汗と同じく戻すことはできないのです。現代の
指導者
に寡黙を求めることは無理にせよ、
優勝力士
に軽口を放つより、武士に二言なしくらいの気概を持ちたいものです。 また、受け取った
給付金
を貯金に回すとの予測が
指摘
をされています。それは、
国民
の多数が自らの将来像を描いたときに、教育、
年金
、
医療
、
介護
などを考え合わせ、希望ではなく不安を投影するからではないのですか。ある
金融機関
の方に伺うと、昨年の
高齢者
の預貯金は大幅な伸びを示しているとのことです。 私
たち
が示したように、二兆円の
財源
があるならば、むしろ
雇用対策
や
社会保障
、そして
子供たち
の命を守る
学校施設
の
耐震化等
に充てた方がよほど
生活防衛
や
安心実現
につながると確信をするものであります。 私
たち
は、
民意
とのキャッチボールをしながら
政策
の決定をするはずであります。
定額給付金
の
目的
をそんたくすれば、両者はつまり、息が合う、あうんの呼吸でなされることが
効果
的です。しかし、今回の
世論
はそうはなっていません。昨年の八月に構想が表されて以来、それが
選挙目当て
のばらまきとの下心が透かして見えているからではないのですか。
最後
に、
定額給付金
の
財源
は
埋蔵金
、つまり
特別会計
の
余剰金
を充てるとされています。 国と地方の
借金
を合わせて一千兆円もあるから二兆円くらいはよいとする
考え方
に私
たち
は立ちません。重ねて言います。今からでも
定額給付金
を撤回する
協議
を始めませんか。今回の二次
補正予算
を契機に、真摯にこの国の在り方を考えようではないですか。 考えた後、実行に移すにはエネルギーが要ります。
政権交代
が当たり前でなかったこの国は活力を低下させたのではないでしょうか。もちろん、
国民
にも政党にも言えることであります。 私
たち
は情熱を持ってこの国の仕組みを根本的につくり変えていきます。
国民
の
国民
による
国民
のための
政治
を
実現
をするために。
人間
の
人間
による
人間
のための
経済
を
実現
するために。一日も早く
国民
の新しい
生活
を築くために。このことを申し上げ、私の
賛成討論
といたします。(
拍手
)
江田五月
7
○
議長
(
江田五月
君) これにて
討論
は終局いたしました。 ─────────────
江田五月
8
○
議長
(
江田五月
君) これより
採決
をいたします。 まず、
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号)及び
平成
二十
年度
特別会計補正予算
(特第2号)を一括して
採決
いたします。
足立信也
君外百二名より、
表決
は
記名投票
をもって行われたいとの要求が提出されております。 現在の
出席議員
の五分の一以上に達しているものと認めます。 よって、
表決
は
記名投票
をもって行います。 両案の
委員長報告
はいずれも
修正議決報告
でございます。 両案を
委員長報告
のとおり
修正議決
することに
賛成
の
諸君
は
白色票
を、
反対
の
諸君
は
青色票
を、御
登壇
の上、御
投票
を願います。
議場
の
閉鎖
を命じます。
氏名点呼
を行います。 〔
議場閉鎖
〕 〔
参事氏名
を
点呼
〕 〔
投票執行
〕
江田五月
9
○
議長
(
江田五月
君)
投票漏れ
はございませんか。──
投票漏れ
はないと認めます。
投票箱閉鎖
。 〔
投票箱閉鎖
〕
江田五月
10
○
議長
(
江田五月
君) これより開票いたします。
投票
を
参事
に計算させます。
議場
の
開鎖
を命じます。 〔
議場開鎖
〕 〔
参事投票
を計算〕
江田五月
11
○
議長
(
江田五月
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百三十九票
白色票
百二十四票
青色票
百十五票 よって、両案は
委員長報告
のとおり
修正議決
されました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
江田五月
12
○
議長
(
江田五月
君) 次に、
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機第2号)の
採決
をいたします。
本案
の賛否について、
投票ボタン
をお押し願います。 〔
投票開始
〕
江田五月
13
○
議長
(
江田五月
君) 間もなく
投票
を終了いたします。──これにて
投票
を終了いたします。 〔
投票終了
〕
江田五月
14
○
議長
(
江田五月
君)
投票
の結果を
報告
いたします。
投票総数
二百三十八
賛成
百八
反対
百三十 よって、
本案
は否決されました。(
拍手
) ───────────── 〔
投票者氏名
は
本号末尾
に
掲載
〕 ─────────────
江田五月
15
○
議長
(
江田五月
君) これにて
休憩
いたします。 午後一時四十分
休憩
─────・───── 午後三時二十六分
開議
江田五月
16
○
議長
(
江田五月
君)
休憩
前に引き続き、
会議
を開きます。 先ほど
衆議院
から、
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号)外二案について、
国会法
第八十五条第一項の規定により、
両院協議会
を求められました。 これより、
両院協議会協議委員
の
選挙
を行います。 まず、
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号)及び
平成
二十
年度
特別会計補正予算
(特第2号)に関する
両院協議会
の
協議委員
十名の
選挙
を行います。 つきましては、本
選挙
は、その
手続
を省略し、
議長
において指名することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
江田五月
17
○
議長
(
江田五月
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
平成
二十
年度
一般会計補正予算
(第2号)
外一案
に関する
両院協議会
の
協議委員
に
池口修次
君、
石井一
君、
小川勝也
君、
北澤俊美
君、自見
庄三郎
君、
西岡武夫
君、
福山哲郎
君、
峰崎直樹
君、
簗瀬進
君、
近藤正道
君を指名いたします。 ─────────────
江田五月
18
○
議長
(
江田五月
君) 次に、
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機第2号)に関する
両院協議会
の
協議委員
十名の
選挙
を行います。 つきましては、本
選挙
は、その
手続
を省略し、
議長
において指名することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
江田五月
19
○
議長
(
江田五月
君) 御
異議
ないと認めます。 よって、
議長
は、
平成
二十
年度
政府関係機関補正予算
(機第2号)に関する
両院協議会
の
協議委員
に
石井一
君、
小川勝也
君、
北澤俊美
君、自見
庄三郎
君、
西岡武夫
君、
福山哲郎
君、
峰崎直樹
君、
簗瀬進
君、
大門実紀史
君、
近藤正道
君を指名いたします。 これより直ちに
両院協議会協議委員
の正副
議長
を
選挙
されることを望みます。
両院協議会
の結果の
報告
を待つため、暫時
休憩
いたします。 午後三時二十九分
休憩
〔
休憩
後
開議
に至らなかった〕