○山下栄一君 どうか
学校評価、
学校をどう評価していくかということの中に、是非学力の観点と、もう一つの社会に有為な人材を供給するというその役割、そしてそれは私は具体的には就職ということかなと。就労をスムーズに、これがあいまいになっているのでフリーターとか何か、よう分からぬで卒業してしまうみたいなことになるんじゃないのかと。それをどんなふうにして
目標化するといいますか、評価の対象にしていくかということを是非御
検討いただきたいと思っております。
時間の
関係でちょっと具体的な例を一つだけ
お話しさせていただきますけれ
ども、この前、私、川崎にある神奈川県の
日本理化学工業という会社に、中小企業ですけれ
ども、行きました。ここはチョークの
全国シェアが大変高いところでございますけれ
ども、ここは知的障害の方を、従業員の正社員の七割が知的障害の方だという会社でございます。
それは、今の会長が、最初、特別
支援学校の担任の
先生が何とかうちの子供を、卒業生を雇ってもらいたいという、もうすさまじい熱意で、もう何十回と会社に通って二人就職させて、とにかく試験的でもいいから仕事をさせてくれということから始まったそうですけれ
ども。それで、今はどんどん増えて、ちょっと詳しいことは言えませんけれ
ども、ポイントは、この会長がおっしゃるには、人間の幸せ感というのは、この働くということがいかに大事かと。人に必要とされている、人の役に立っていると、自分は。人に褒められるということがいかに幸せ感を感じるかと、人間というのは。どうでもいい人間じゃなくて、必要とされているんだということを実感できたら物すごい力が出てくるということを、障害の持っておられる方々、知的障害の方々に証明していただいたと、もう生き生きと仕事をしていると。
そして、それいろんな工夫が、細かい、一緒に仕事をされる側の健常の方々の工夫もあるわけですけれ
ども、時間読むの難しかったら、見にくかったら砂時計で、これが下に全部落ちたら作業完了みたいなことも含めていろんな工夫をして、そして作業工程を工夫しながらもうやっていったというふうな
お話聞いたんですけれ
どもね。
これは、人間の尊厳にかかわることなんだなと、働くということは。これは単に特別
支援学校だけではなくて、もう
日本の若者もその辺をちょっとこう、親も、大人もそうかも分かりませんけれ
ども、働くということの重みみたいなことは、今雇用問題が大変な大きな
課題になっていますけれ
ども、雇用を保障すること、それがいかに人間の尊厳にかかわることかという観点からの、それ二本柱だと私申し上げたんですけれ
ども、そういうことが求められているそんな
状況の中で、特別
支援学校の就職
状況が、就職という項目にいろんな就職、パートもいろんなそれも全部含めて就職だと思いますけれ
ども、二割の壁が、ずっと二割だと。どういうことですかと。法律で義務付けてもなかなか進まないと。これもいいかげんにこれは克服しないと、
日本は先進国ですかと問われてしまうと。
これは、私は単に
文科省と経産省と、そして厚労省とタッグを組んでこれは解決しなきゃいかぬと。例えば、特別
支援学校の高等部の、いろんな障害の種類がございますけれ
ども、もう
学校におるときに、工場見学とか職業見学ではなくて、職業体験
学習のレベルを超えて、具体的に地元の商工
会議所とか商店街とかと連携取って、授業の中で企業実習、職業実習、場合によっては単位とするというふうなことを、具体的に商工
会議所の方と、又はハローワークの方と、大阪でもそういうところはございますけれ
ども、
学校側と
教育委員会ともう必死になって
考えて、そしてもう在学中からやっていくと。そうしたら会社側の意識が変わってくる場合があるんですね。いや、分からぬから何か拒否感みたいなものがあると。だけれ
ども、もう学生のころから、生徒のころからそういうことを、例えば企業実習とかいう授業の一環として中にやることで、そのためには綿密な打合せが必要だと思います。企業側、商工
会議所とか
教育委員会と、ハローワークですね。そういうことが整っていったら私はもうちょっとスムーズにこの接続が、
学校から社会への、要するに企業とのということですけれ
ども、行われていくのではないかと。そのためには、その辺の工夫をしてもらいたいなというふうなことを思います。
今、雇用問題もございますので、もちろん会社の方を、紹介所の方を
学校に来てもらって、臨時雇用でもしていただくようなこともあると思います。キャリアアドバイザーという形で進路
指導の中に入ってもらうということも雇用対策でもあると思いますし、それだけじゃなくて、子供というか生徒が外に出て働いてみるということを、これは物すごい理解が必要だと思いますけれ
ども、そういうことをやっぱり産学連携で、これこそ産学連携だというふうに思いますけれ
ども、是非これを積極的に試みてもらいたいと。やっているところもありますので、成功例を参考にしながら、ここにちょっと、二割いう壁をいつまで続くんですか、この二割というのは、ということの壁を取っ払うための産学連携です。学生時代からの、
学校におるからの、それちょっと御見解をお伺いしたいと思います。