○山田俊男君
是非、その
連携の強化がしっかりできると。ハード面での
措置はこんなふうにやる、しかし一方で、ソフト面の
措置についても、こういう組合せの中でこの事業が展開できるという
連携をこそしっかり持ってもらいたいというふうに思いますし、同時に、対策がそれぞれ複雑になってしまって使い勝手が悪くなってはいかぬわけでありますから、
是非使いやすいものとして運営を
考えていくということをやっていただきたいと、こんなふうにお願いしておきます。
さて、この
法律の意義は、
特定農産加工法の意義は変わらない、それで五年の
延長をということでありますが、先ほど来
大臣からお話あるように、
輸入量が
拡大して、また新しい各種の
加工品の
輸入が増えてくる中で、
国産原材料の競争力が著しく落ちてしまっているということがあるわけであります。
加工事業を行っているJAであったり、さらにはその他会社の皆さんに意見をそれぞれ聞いてみますと、
国産の原料調達が著しく難しくなっていると。これは、
生産面でも高齢化が進んでくる中で原料が集まらないんだという声もあります。さらには、これは最近のいろんな形の安全、安心であったり偽装の問題、これはもう徹底して駄目なわけですから、このためには表示をどう徹底するか、さらには
トレーサビリティーをどうするかということになってきますと、
加工業者の皆さんの複雑な事務や注意事項がいっぱい増えてきているわけでありますから、その苦労があるんだということであります。さらには、需要の
変化で在庫が、需要が減少すれば一気に在庫が膨らんで、そのことが
経営圧迫につながっていると、こういう声でありますし、それからさらには、先ほど来ありましたように、
輸入品の
増加、それから産地の縮小で、それこそ
特定農産加工法で設置した
施設、
補助事業で設置した
施設の転換対策が迫られてきているんだというような意見が出されてきているわけでありまして、どうも聞く話は困難な話の方が多いわけであります。
これらについて、要は全体論として、
特定農産加工におきますそれぞれのハード対策をやると同時に、それぞれ作物が持っております、品目が持っております様々な対策をどう手を打っていくかということが求められているんだろうと、こんなふうに思います。これら品目
ごとの具体的な対策に手を打っていくといいますか、そのことが必要になるかというふうに思います。
私はこの
特定農産加工法の
質疑を
利用しまして、それぞれ抱えております、
対象業種でもあります品目
ごとの対策につきまして検討
状況をお聞きしたいと、こう思います。
まずパイナップルの対策でありまして、パイナップルの場合は、
平成二年に、御案内のとおり、パイナップル缶詰の
輸入が自由化されたわけであります。
国内缶詰原料は
輸入パイナップルとの抱き合わせで
国内加工を
確保しているという、これも当初の抱き合わせの比率も大きく下げまして、もうぎりぎりの、本当にぎりぎりの
国内生産と
加工の実績になっているかというふうに思います。
沖縄に
工場がありますが、これは北部
振興策で
措置されておりまして、しかし
実態は、
生産者の
生産コストを償うだけの原料支払価格、これも言わば支払えない、
コストも償えない
実態になっているということでありまして、多様な商品との競争が、そういう面では需要の
拡大にも十分つながっていないということであります。
これらパイナップル缶詰等の売価を上げる、又は
制度、仕組みによって補てんを充実する、ないしは、これは条件不利
地域としての沖縄本島の北部
地域の赤土のあの条件の中で作られているパイナップル対策について別途の対策を講ずるという対策が同時に必要になるんじゃないかというふうに思いますが、どんな検討がなされているかお聞きしたいと思います。本川
局長、お願いします。