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国務大臣(
石破茂君) 党内で私がいつも出て
議論をしておるわけではございませんので、今の党内でどういう話をしておるか、適切に余りお答えできる立場にはございません。
選択制について、これ何を御覧いただいても結構なのですが、私は選択制を入れるということを言ったことはないのであります。ただ、食管法から食糧法に移りますときに、この選択制という
議論は相当に行われました。オープンな場で行われたということは
委員も御案内かもしれません。ですから、別に私が新発明してこれがどうだということを申し上げているわけではなくて、過去にもそういう
議論があったということは事実でございます。
それから、あらゆる
方向から検討するということなのであり、その中でいろんな手法が考えられるのだろうと思っております。
御党の
政策に似ているではないかという
お話でございます。いずれにしても、農家というもの、あるいは、ここの概念はうまく整理しなければいけませんが、
農業というものをこれから先も維持していかねばならないという
認識では一致をしているはずです。そのための手法としていかにあるべきかということであって、私どもとしては、その
実現に至るまでの手法について、それが本当に実施可能なのだろうか。御党の法案を拝見をしたときに、米のみならず、主要な農作物について
生産目標を設定しと、こういうことになっているわけですが、どのようにして設定するのかというのが分からない。そして、仮に設定したとしましょう。これぐらいが目標であるというふうに設定したとする。じゃ、それをどのようにして北海道に配分し、どのように三重県に配分し、どのようにして岡山県に配分しということは、どのような手法において行われるのか。それを各市町村に配分するというのは、一体どのように行われるのか。
今、米の
生産調整だけでも
現場がどれだけの負担感を覚えているかということでございます。それは
委員の御地元もそうでいらっしゃいましょう。このことについて、特に兼業農家は多いわけですから、そうすると、そういうような会合というのは夜遅くなるわけですよね。そのことに参加してくれる人もくれない人もいるわけで、本当にそれが
現場にどれだけの負担となっているかということを私はよく
認識をしておるところでございますが、それをほかの作物にも当てはめるということが本当に可能かと。
そしてまた、そこにおいて
需給の均衡というものはどのように
実現をされるか。
生産がオーバーをした場合にそれはどのようにして対処されるべきものか等々、別にいちゃもんを付けるとかそんなことを言っているわけではありません。それが
実現可能なものであるかどうかということについてはきちんとした
議論が必要なのだろうと思っております。
他方、私どもとして不公平感の解消ということも考えていかねばなりません。あるいは、今いろんな
政策を取っております。例えば集落営農。集落営農が必ずしもすべての
地域のいろんなタイプの営農にマッチしたものであるかといえば、それは多くの
議論があります。私どもが行っております
政策の中でも、いろんな御
指摘を踏まえながら直していかなきゃいかぬことはたくさんあります。私は、甲か乙かという二者択一の
議論ではなくて、本当に
農業を維持するためにどのような
政策手法を
導入することが最も良いかということを、またこの
委員会の場でもいろんな御
議論をいただきながら、より良いものをつくっていきたいと思っておる次第でございます。