○
大門実紀史君 大門でございます。
今日は
事故調査の問題について取り上げます。
この問題が鋭く問われたのがエレベーターの
事故の問題でございました。エレベーターの
事故の問題については
衆議院でもさんざん
議論がございましたし、昨日もこの
委員会でございました。国交省の言い分を聞いておりますと、いろいろあったけれどもこれからは頑張りますというようなことでございますが、本当にそんなものなのかと
思います。
答弁も、もう繰り返し国交省言っていますけれども、実地調査が遅れたと、
事故から二年半もたっているわけですけれども、これは反省していると。そして、常設の昇降機等
事故対策
委員会を設置しました、警察との連携も強化しております、
事故調査も素早く
対応します、だからこれからは安心ですというようなことを繰り返しこの間言われておりまして、
国会審議的にも何か一件落着のような雰囲気があるわけですけれども、本当にこの程度の
対応で、
事故で亡くなられた市川大輔さん、そしてお母さん来られておりますけれども、そういう方々に胸を張って
報告できるような
対応なのかと、様々まだ問題が残っているんじゃないかというふうに
思います。
そもそも、既に使われているエレベーターはどうするのかという問題も残っておりますね。私は、決算
委員会で
子供のおもちゃに含まれている鉛の問題を取り上げましたけれども、
野田大臣も聞いていただきましたけれども、法改正をされましたけれども、それ以前に輸入されたり
製造されたものはもうそのまま野放しになっているんですよね。
厚労省に
対応しろと言ったら、渋々必要があれば
対応しますと認めましたけれども、その問題はこのエレベーターでも同じですよね。
衆議院の
参考人質疑で日弁連の中村弁護士がおっしゃっておりましたけれども、安全装置のブレーキを二重にするとか修理マニュアルを申請時に出させるという改正も九月以降の適用ですよね。したがって、新規に設置するエレベーターはどうなるのか、既に全国で七十万台使われていると、これが抜け落ちているわけでございます。
消費者目線に立つというならば、法改正以前とか何だとか言っていないで、今あるものをどうするかという視点が重要ですし、放置できないはずだというふうに
思います。
今日、今申し上げましたが、このエレベーター
事故で最大の教訓とすべき
事故調査の問題を取り上げたいと
思いますけれども、何を教訓とすべきかということも国交省はいまだ全く分かっていないんじゃないかと
思います。
衆議院の議事録を読んでびっくりいたしました。三月三十一日の
衆議院の
消費者特ですけれども、民主党の議員から、なぜ
事故から二年半もたってから実地調査に入ったのかという
質問に対して、小川
審議官、今日来ていますか、小川さんはこんなことをおっしゃっているんですね。この本件
事故につきましては捜査当局による捜査を優先してきたところでございまして、捜査の結果、新たな
検討事項が生じた場合には、改めて
事故対策部会等におきまして再発防止等の対策の
検討を行うと。しかしながら、捜査の結果が明らかにならないまま二年以上が経過したことを踏まえて、去年の六月から
対応して警察庁に申し入れて、十二月にやっと実地調査を行った云々ということを答えておられるんですけれども。
この小川さんの
答弁に出ている、表れているものが最大の問題じゃないかなと私は思うんですけれども、要するに小川さんがおっしゃっているのは、まずは警察の捜査、犯罪捜査を優先してもらうと。そして、その結果を待つと。待った結果、その結果に基づいて新たな対策が必要なら
検討しようと思っていたと。ところが、二年たってもさっぱり音さたがない、何も教えてくれない、だから焦って
自分たちもやるしかないということで相談して始めたと、こんな話ですよね。
そもそも、国交省というか小川
審議官に聞きたいんですけれども、
事故調査と犯罪捜査との違いというのを御理解されているんでしょうか。ちょっと犯罪捜査と
事故調査の違い、説明してくれますか。