○森
まさこ君 その点に
関連して、国内の具体例を挙げさせていただきたいと思います。
二月に破綻したSFCGという商工ローン会社でございます。多くの中小零細
企業に被害を出しておきながら、なかなかつぶれなかった。ようやく破綻したんですけれども、格付会社がなかなか破綻に至らなかったところに
関連をしているんではないかというふうに言われております。
これに
関連して、実は当
委員会で本年の四月七日に民主党の
川上義博議員が、SFCGはつなぎ
融資として
役割を果たしていたと御発言なさいましたが、とんでもないことでございまして、私はこれは反対でございます。
川上先生が何か勘違いをなさっていたのではないかと思うんですけれども、商工ローンの中でもSFCGは非常に悪質な業者であるということは知られておりまして、この
金融庁の
貸金業懇談会、三年前の懇談会でも、弁護士会の方の報告で百人以上の自殺者を出しているということが報告をされていると。つなぎどころではなく、五年以上にもわたって押し貸しをして、自殺するまで、破綻するまで追い詰めていって、残りの債権は素人の主婦とか公務員の保証人から取り立てるという、そういう業者でございました。
私が事務
局長をしている超党派の国会議員でつくっております多重債務問題
対策議員連盟では、このSFCGの破綻に
関連して、
金融庁の
監督体制とサービサー法の潜脱の違法事例についての提言をたった今取りまとめているところでございます。このSFCGが違法取立ての限りを尽くして破綻をしたわけでございますが、破綻をしてからいろいろなことが明らかになっています。返済を毎月きちんとしているのに、そして過払いの
状況にまでなっているのに、ある日突然、期限の利益を失いましたという請求書を送ってくるという常軌を逸した貸しはがしが行われていたこと、破綻の前に大規模な資産隠しをしていたということが指摘をされていること、公正証書を虚偽に申請をして、そして公正証書による保証人の給料差押えや、それから売掛金の差押えをしていたことなどでございます。
実は、このSFCGには一度行政
処分がなされております。行政
処分を受けたのに、なおも
業務を積極的に展開をできたというところに格付会社が
関連をしていたんではないかと指摘をされていたんです。実は、SFCGは自分のところのその商工ローン債権を債権流動化をしています。そして、海外の投資家に買わせていたんです。そういった資金調達の割合が非常に高いわけです。つまり、日本版サブプライムローンです。そういう資金調達をするために格付が高い必要があったわけですね。
行政
処分を受けた後も、SFCGは格付会社の
担当者に対してこういうことを言っていた。
金融庁に行政
処分を受けるのは勲章だと、米国では上場
企業は行政
処分を受けるほど大きくなっていく、そんなでたらめを言って、一時はホームページにもそれを載せて、
金融庁が指導をしてホームページはすぐ消したものの、格付会社の
担当者を集めた非公開の
説明会でそういったことを言っていた。そうして、格付会社が格付をするんですが、そこに利益相反があったのではないかと私は疑わざるを得ません。
そういった問題のある
企業に対して甘い格付をすることによって、投資家もだましていますが、その債権の借主である被害者の被害もずっと長年にわたって増えていったわけでございます。こういった意味で、私は格付会社の規制はきちっとするべきと思います。
金融市場が公正に動くには、レギュレーションだけではなくて、インフォメーションとエデュケーションとそしてレギュレーションの調和であると言われておりますよね。そのインフォメーションの、
情報の部分がきちっと正しい
情報が出ていなければ、
金融市場は公正に動かないんです。
私は、格付会社は免許制をするべきというふうに思いますが、どうぞ
金融庁の方でこのことについて、この具体的な事例も踏まえて更なる御
検討をいただきたいと思いますが、副
大臣、もう一度お願いいたします。