○米長晴信君 ありがとうございます。
中身は三日月議員と似たような形で、国の重要な
交通機関と位置付けておられるということを改めて確認した上でなんですけれども、その
タクシーが、
平成十四年、既得権益、がちがちの既得権益を外して新規参入の余地を与えようと、
台数が増えたら優良な企業が残って悪質な業者が減るという
市場原理が働くんだろうということで今日に至るわけですけれども、それにひずみが生じたということで、今回、歴史的な修正案、間もなく採決をされようとしているわけですけれども、ただ、これやはり、採決して可決して成立して、はい、それでいいですよというわけでなくて、きっちりとこの間、じゃ、どういう考え方が間違っていたのかというようなことはきっちりと検証を最後にしておきたいというふうに
思います。
先ほど申し上げたように、既得権益をなくしていく、新規参入の余地を与えるということで、
台数、いろいろな
規制緩和の中で需給
調整の部分に集中して今
お話をしようと
思いますけれども、
規制緩和、これ行き過ぎるとやっぱり極端な結果を生んでしまうと。
これ、ちょっと外国の例で日本に全然当てはまらないんですけど、例えば、私、六年前に、サラリーマン時代、モスクワに行く機会がありまして、案内人が道端で手を挙げると、
本当にキツネにつままれたような不思議な光景なんですけど、何度もあったんですけど、手を挙げると通っている次の車が止まるんですよ。
民間の
ドライバーですよね。その人と直接交渉して、行き先が一緒だったり値段が折り合ったらそれに乗って、
タクシーの代わりに乗っていくと。究極の
規制緩和、無法地帯と言っていい
状況ですけれども、我が国はさすがにそこまで行っていないと。
規制緩和とはいえある一定のルールの上で行われてはいたものの、そのルールが必ずしもきつくなかったために今日のような
台数の過剰を生んでしまったのではないかというふうに思っております。
お手元の資料に、そういった一連の
タクシーの過剰を含めた問題を議論するということで昨年の九月二十九日に行われた
規制改革会議の公開討論会の議事録なんですけれども、これ時系列に並べてありますので、順番は若干いろいろ説明の中で前後しますけれども。
まず、二つ目、全国乗用自動車連合会の会長の発言ですけれども。そういった自然淘汰して物すごいいい
タクシー業界になるというような、
現実はこのようなバラ色の夢が実現するどころではなく、
公共交通機関としての責務より
自分さえ良ければよしとする多くの
事業者の出現により、車両数の増加、
運賃のダンピング等による競争激化により疲弊の一途をたどっている
現状認識が正しく行われる必要があると
思います。
次のやつは、十二年前、
行政改革
委員会におかれて
タクシーの
需給調整規制を廃止ということを打ち出されたときに、私たちは、
タクシーにおいては
一般的な
市場原理が働かない、歩合給という背景があって、そこでは一方的に
台数が増えるということで反対をいたしました、それに対して中条
先生は需給は
市場を通じて均衡が生まれるというふうに言われたと記憶をしています、しかし
現実には
需要が減っているのに
台数だけが増え続けているわけであります、この間の推移を見ると、やはり
台数規制の撤廃はうまくいっていないのではないかと言わざるを得ないのでありますと。このような
業界側の
思いを、あるいは実態をこのように意見として述べたわけですけれども。
この当初の予想と実態が懸け離れているという現場の声、これについては、
内閣府から
私市室長来ておられますけれども、いかがお考えですか。