○吉田博美君 自由民主党の吉田博美でございます。今回提出された
法律案について
質問をさせていただきます。
実は、私は、
国土交通大臣政務官の当時に、たしか
平成十八年の五月十八日だったと
思いますが、初めて現地で第九十四回
奄美群島振興開発
審議会が開催されました。その折に、私は
大臣政務官として
出席をいたしました。
また、その年の七月の十八日と十九日に、
奄美群島の一つであります沖永良部島に出張してまいりました。そして、
島民の
皆様方と
意見交換をしてまいりました。その折に、いろんな
意見等も出たわけでございますが、私が肌で感じたことは、私のふるさとは長野県でございます。長野県は山でございます。そして、
奄美は海でございます。山と海とはかなり違うわけでありますが、そこへ住む人々の気持ちといいますか心というものが非常に同じようなものを感じました。心の豊かな皆さん方がたくさんいらっしゃるなということを肌で感じたわけでございます。
長野県は八十一の市町村がございますが、そのうちの三十五の市町村が過疎地指定をされているわけでございます。やや一部の過疎地指定をされているところもございますが、これは
平均でいいますと四三・二%になります。たった六・三%の
人口しかないわけでありますが、指定地は四二・四%あると。長野県の四割は過疎地でございます。そうした過疎地の皆さん方の本当に温かい気持ち、心の豊かな気持ちと、
奄美群島の皆さん方の心の豊かな気持ちと、何となく共通点を感じました。私はそうした中で
奄美群島に二度も行かせていただき、そして、何となく自分の中に
思い入れがございまして、今日はもう
奄美群島の方を中心に
質問をさせていただきたいと思うところでございます。
そうした中、長野県の状況等も踏まえた中で、物の豊かな時代になった今日でありますが、物の豊かさを求めるがゆえに心の豊かさというものがややもしたら欠けている今日であります。そこで、やはりこの豊かな心というものを大事にするということが必要ではないかと思うところでございますが、私はそんな中で、百年に一度の
経済危機の中、
経済対策というものは最も重要な課題でありますが、しかし、今忘れられ掛けている日本人の心というものをある意味で取り戻すいいチャンスじゃないかと
思います。
かつて物が豊かでなかった時代を振り返ってみて、家族はいたわり合い、
地域が支え合い、志にあふれた時代がありました。そうしたマインドを持ちながら、なおかつこの
経済対策をやっていくということが日本人の中で大事なことじゃないかなと
思います。私
どもの過疎地でありますこの信州、そしてこの
奄美群島の皆さん方には、そのかつて物が豊かでなかった時代、家族はいたわり合い、
地域が支え合い、志にあふれた、そういうマインドをしっかりと持っている方がいらっしゃるわけでございまして、そうした方ばかりでございます。
ですから、そうした豊かな気持ちを持っている皆さん方が本当に
奄美に生まれて育ってよかったなと、そして自信と誇りを持てるような法律を作っていかなきゃいけないと、そしてその施策をしていかなきゃいけないという気持ちの中で幾つか
質問をさせていただきたいと
思います。
昭和二十九年に制定されました
奄美群島復興
特別措置法は、その後、
奄美群島振興開発
措置法はインフラ
整備や
地域振興に大きな役割を果たしてきました。当時は、離島というハンディや第一次
産業しかない
地域にあって、
本土並みの
生活を
確保するべく制定された本法律が大きな役割を果たしてきました。今後も、多くの
島民の皆さんが本法律の延長を望んでいます。
制定より五十年が過ぎ、たしか、
室井先生の
質問の中にございましたが、二兆円の
巨費を投じたということでございますが、そうした中でインフラ
整備など、ハード
事業も一定な水準になりつつあると聞いておりますが、今後は、ハードな部分だけではなく、この法律により
整備された道路などを利用し、自立的発展や福祉の向上などにソフト面のフォローが必要だと
考えますが、今後国の支援方法、体制についてお伺いいたしたいと
思います。よろしく
お願いします。