○大江康弘君 改革クラブの大江でございます。
少し、ちょっと質問の予定はしていなかったんですが、答弁はもう
大臣、結構です。
少し今朝ほど来から
質疑を聞いておりまして感じたこと、それで、昨日来からまさに国威を低下をさせたり、あるいは国力を低下をさせているようなことが新聞で見たりテレビで見た。それは、一つは、国威の低下はあの
成田空港の
事故であります。アメリカ人の方が、いみじくも、なぜ
滑走路一つ使えなくなっただけでこんなに混乱が起きるのかという、まさに今の
成田の実情を如実に表した発言をしておりました。
先ほど少し調べていただいたら、緊急であったので、隣の韓国の仁川が三本、北京が三本、JFK、アメリカは四本、それから台湾でも二本、それからチャンギが二本、いわゆるヒースローも二本、世界の各国の有名な都市には二本以上の
滑走路があるわけですね。それで、日本がまさにハブ
空港にしようなんていってやってきた
成田でさえも、これもう一本でこんなに混乱も今日は続いているという、まさにこれは情けないなと。私は、
羽田を見るにつけて、もうこの辺で、
成田の皆さんには申し訳ないが、やはりこれから国益を追求していく中で、もう
成田と
羽田をこれ替えたらいいんじゃないかというようなやっぱりそのぐらいの大胆な発想も、もうこれ以上
成田の大きな開発が望めなかったら、私はやっぱりそのぐらいをしないともう本当にこれ世界から日本というのが取り残されていくという、そういう思いも実は昨日の
事故で強くいたしました。
それと、公示価格の下落、九七%、下落したということ、これも大変国力の低下ということで非常に残念に思いました。
大臣、また後ほど感想があれば教えていただきたいんですが。
それともう一点、
質疑で感じたのは、いわゆる
直轄事業の
地方の
負担金、先ほど
事務所の
負担も言われましたが、我々
地方議会の経験者として、普通、これもう定例議会が大体どの都道府県も終わっていますが、大体一月ぐらいから知事査定が始まって二月に
予算ができ上がる、そして当初
予算に
地方議会がかかってくる、市町村は少し遅れますけれども。まあそこで
予算書を見たときに款項目と、こういう種類の中、
予算を見たときに、例えば
地方自治体が国にどれだけその
負担金を出さにゃいかぬかという数字は出てきているわけですね。だから、我々の感覚から、これは和歌山県だけかもしれません、よその四十六府県はどんなんか知りませんが、和歌山県からの感覚からすれば、そういう
予算の組立て方を、まあ国は八月ぐらいから概算要求をし出してきて、それに対して
地方もそれにひっついてやっていくという。
ですから、何か
地方の泉田知事の話にしたって、まあ橋下さんも、まあ最近は石原症候群じゃないですが、よその県のことまでがんがん言って、確かに
地方を減らせ、
負担を減らせなんて言うことは楽ですよ、これ。
大臣も、詐欺だなんて言われてよく我慢をされたなと思うんですけれども、あの会談の中で。確かに楽なんです。
しかし、これはあくまでも法的な根拠があってやっていることであって、全く
地方が知らないなんて、これは私は、
地方自治体のこれ怠慢ですよ、これ。我々経験してきた者から言わせれば。それを先ほどの答弁で、
説明が足りなかったなんてこと、私はあの言葉がちょっとどうも
理解できないんです。もうこれ
局長おらないから、これはもう答弁これ次回にまた聞かせていただきますが。
ですから、確かに
地方は今苦しいから我々も、いや、
地方の
負担はなくせ、田舎に帰れば、いやそれはそうだと、国がと。だけど、そうであったって、
直轄事業だってこれ国がやりますよということを前もって言っているわけでしょう。言ってなきゃおかしいんですよ、これ。そこで
地方の
負担がこれ、これだけけしからぬ、泉田さんなんか急にこんなことなんて。私は、これ高利貸しがこれいきなり金払えなんて言ってきているような、こんな話というのは私はおかしな話であって、上にまで届いていなかったら別ですけれども、やっぱり実務的な交渉している段階では私は知ってなきゃおかしい、むしろ知ってるはずだと、私はそういう前提に立つ一人なんですね。でなかったら、
地方なんか
予算組めませんよ、これ。
だから、そこのところを私はやっぱり考えたときに、
説明不足もあったかも分かりませんが、
地方も苦しいのは分かるけれども、和歌山県から言わせれば
直轄事業なんかむしろやってくださいよと、そして
負担も持ちましょうというお互いいい
関係で今やれてますから、さほど、苦しいな、少しまけてほしいな、安くしてほしいなという話があっても、けしからぬという感覚までは行かぬわけですね。
ですから、そこのところは国と
地方自治体とこれからもう少し意思の疎通も図ってもらわないけませんけれども、あくまでも国が詐欺だとか、国が取り過ぎだとか、いきなり言ってきて払えなんて言われたなんてことが、私は本当にまかり通っていっているんだったらこれの方がおかしい話であって、もう少しそこは国がしっかりと、それこそそういう意味の
説明責任を私は果たすべきだというふうに思っておりますので、これは私は一つの苦言として、まじめにやっている
地方の自治体からの立場の苦言として申し上げておきたいと思います。
そこで、昨今残念なのは、昨年も
道路が無駄だなんて議論がありました。その前から公共
事業は無駄だなんて議論もありました。それは、御存じのように、政治家やあるいは
地方の自治体の首長が、いろんな贈収賄に絡んで、そういうような空気を、まさに山本七平さんじゃないですがそういう空気をつくり上げてきた中で、やはり公共
事業の必要性は我々は説いてきた一人であります。
そしてここに来て残念なのが、またぞろ、また政治とお金の問題で、今まさに
地方を元気にしなきゃいかぬ、今朝からもいろいろと長谷川
先生もありました。
地域にとってやっぱり公共
事業というのはまさに元気を促進させるこれカンフル剤であって、そういうときにこういう事件が起きて、またぞろこれ公共
事業は悪だ、けしからぬなんて議論になっていきつつあることを非常に残念に思うんですが。
大臣として、ここらはどういう形で公共
事業の必要性をしっかりと国民に
理解を求めていくのか。これは
大臣の責任ではありませんよ、こんな空気になってきているのは。だけど、私は大事なところだと思うんですが、少し、簡単にちょっと答えてください。