○森田高君 これからも
状況分析、よろしくお願いします。
それで、ちょっとこれから問題提起したいと思うんですが、資料二と三を見ていただきたいと思うんですが、現場の
水際対策で実にたくさんの人たちが頑張っていただいたと思うんです。
水際が有効かどうかというのは
足立先生も言ったように議論があるところで、
日本と中国は一生懸命やって、中国は
かなり徹底的にやっているので、飛行機で追い返された人もいるくらいですから、
日本はそれに比べると温度差はあるわけですが、逆にイギリスとか欧州各国はそれほどの
水際をやっているわけでもないというのは確かにそうだろうと思います。
しかし、
水際対策をやるんだったらそれなりの覚悟でやらないといけないと思うんですが、自分、この連休中、
大臣は大変汗を流されて、私はいろいろ
情報収集しながらテレビにくぎ付けになったり、インターネットやったりしていたんですけど、すごく違和感を
感じたのが、やっぱりガウンを着て廊下をどたどたっと走っていく
検疫官の
方々の映像がもう何度となく流されるということに、自分もやっぱり
医療人ですから、すごく違和感を覚えるんですね。
ガウンテクニックというのは大体何のためにやるのかということをいえば、一に、
検疫作業をする人あるいはそれに携わる
医療人のその人への暴露を防ぐこと、
感染を防ぐことということ、そして外界から余計なものを持ち込まないということ、この二点に集約されてくると思うんですね。
そう考えると、僕が病院で勤務医やっているときというのは、例えば
感染症の
患者さんが部屋に個室で隔離されているとすると、普通に白衣来て歩いてきた医師や看護師は部屋の前で立ち止まって履物を履き替えて、手を消毒して、ガウンを着て、帽子をかぶる、中に入っていって診察をする。終わったら同じことを繰り返すわけですね、手を洗って、帽子を外して、ガウンを替えて、白衣を着直して、履物も替えると。そうやって初めて
患者さんへの
感染の予防、そして外界への
ウイルスの拡散を防ぐということが成立するんですが、疑似
感染者も伴う飛行機に乗り込んでいるはずの
検疫官が恐らくガウン来たまま廊下を走っているということであれば、もしかすると、
潜伏期間中の
可能性の人も含めて、
ウイルスを到着ロビーなりいろんなところにまき散らしているという
可能性になりはしないかという不安感が非常にこれは大きいんですよ。これはやっぱり、ガウンテクニックというのは相当神経使ってやらないと、そもそもやる
意味がない、
水際対策にならないという話にもなってくるわけですね。
具体的には、やっぱり航空機の中というのは疑似
感染区域ですよ。到着ロビーは内地です。これは清潔区域ですよね。清潔区域と疑似
感染区域をしっかり境界線で分けないと
意味がなくなるんじゃないかと思うわけです。だから、これは具体的にはボーディングブリッジで、これは忙しい中早くしろとみんなにどやされて汗かいていらっしゃる
検疫官の人には申し訳ないんだけど、ボーディングブリッジで履物を替える、ガウンを着直す、帽子を替える、使ったガウンは一回ごとに取り替えるということをやらないと多分
意味がないと思いますが、どういうふうに解釈されていらっしゃいますか。