○森田高君 国民新党の森田でございます。
本日は、
金子国土交通大臣に、主に航空
政策あるいは鉄道
政策に関して
質疑をさせていただきたいと思っています。
金子大臣とは昨年十二月十八日ころだったと思うんですが、野党の整備新幹線促進
議員連盟として
大臣室に陳情に赴かせていただきまして、その際は本当に多忙な期間中だったと思うんですが、年末の、時間取っていただいて、またいろんな意見を聞いてもらいましたことを大変感謝するものでございます。
まず、冒頭に、
先ほどの本
会議で、西島
議員からも本
会議の
質問があったんですが、豚インフルエンザに関して一言だけちょっと申し上げたいと思うんです。
もちろん
国土交通大臣としても、水際
対策の責任官庁として、非常にこれは思い重責を担っておられるということはもう言うまでもないと思うんですが、やっぱり今回のインフルエンザ、非常にこれは私はもう
世界の危機だと思うんですが、なぜそう言うかと言えば、この原因ウイルスであるとされるH1N1というウイルスは、御存じのとおり、九十年前、
世界を震撼させたスペイン風邪と同じルーツを持つウイルスでございます。当時は、戸籍がある人で五千万人、戸籍がない人も入れれば約一億人が命を落としたと言われておりますし、もちろん、今日では医療
環境違いますから一概には比較できません。だけど、ほぼ二日前に報道が始まって、非常にこれはすさまじい速度で
世界に拡散を続けている。もうニュージーランドや欧州大陸あるいは中東にまで伝播しているということを考えれば、やはり早晩
日本にも何らかの
影響が出てくるであろうと考えることは自然な考えであろうと思われますし、是非重責を担って頑張っていただきたいと申し上げる次第でございます。
同時に、これは
経済の危機に関しても、やっぱりこれは深刻化がもう更に大きくなるということも懸念されます。仮にWHOがフェーズ3からフェーズ4にランクアップ宣言するとすれば、国際定期便の運用は大きな
影響を受けると、あるいは様々な
経済活動に甚大な
影響が出るということにかんがみれば、今の百年に一回と言われる
経済危機の中で、もちろん
我が国はその中でも非常に大きな
影響を既に受けているわけですが、民間の中にもう予備力がないという
状況で更に
経済活動が停滞する、移動方法が制限されるとなると、これはまさに恐慌のトリガーにさえなり得ると、そういうふうにもやっぱり懸念するところです。
幸いにも一昨日のWHOの緊急
委員会ではフェーズ3に留め置きました。だけど、あした、もう一回緊急
委員会があると。恐らくこれは四十八時間から七十二時間ごとに見直していくことになると思うんですが、相当の危機感を持って
政府の
皆さんには頑張っていただきたいし、恐らく
大臣もゴールデンウイーク吹っ飛んでしまうと思われるんですが。
でも、やっぱりまだまだ今日の議会を見ても、全体的にやっぱり国
会議員全員に緊張感が足りないのかなと、こういう危機的な
状況だという観念がまだ足りないのかなと思います。与野党の多くの
議員はゴールデンウイーク中多数の方々が外遊されるであろうと思いますし、
閣僚の中でも七名、総理を始め外遊されると。
こういうときに、特に総理なんですけれども、もちろんこれは前から決まっていたことなんですが、やっぱり非常
事態に国家の指揮官がいないということになると、これは
日本という国が本当にこういう非常
事態に対するガバナンスがあるのかというふうにやっぱりこれはなってくると思うんですね。大きな問題になると思うんです。先のことはまだ分かりませんが、僕の言っていることが杞憂に終わる可能性もありますけど、
政府としてもう一段緊張感を引き締めてもらいたいとお願いするものでございます。
次に、航空
政策の方から入っていきたいと思うんですが、
資料もいろいろ配らせてもらっております。
資料一のことで、話ががらっと変わって恐縮なんですが、羽田空港が来年の秋にD滑走路が完成しまして、文字どおり機能が拡張されて国際化されるという運びになっています。実際、搭乗口に行くと、いろんなところにポスターがあって、二〇一〇、羽田テークオフと書いたポスターありますよね。あるいは、今日も自分、
地方から飛行機に乗って東京来ましたけど、Dランがもう大分、半分ぐらい骨格が出てきていますから、いよいよ近いんだなということが実感できるようになりました。この話は、羽田の拡張、国際化というのは、実は我が党の代表代行をしています亀井静香が与党の政調会長時代に始めたというふうに言われておりますので、自分としても極めて前向きに議論していきたいなと思うんですが。
このD滑走路の開業によって、深夜、早朝を含めると年間最大十五万便の発着能力の改善がもたらされるとされております。これは、今までの厳しい発着規制により抑圧されていた
地方路線の増便、あるいは機材の小型も含めた、旅客の需要に見合った運航、そしてもう
世界から非常にこれは高い要求がある羽田の国際化に対応すべき大変これはすばらしい
政策であると思っています。
同様に、
資料二のように、これは羽田のターミナルというのは、来年の拡張に伴って今PFIで工事が進んでいますけど、堂々たる陣容で、固定スポットが十か所、オープンで十か所、二十か所の駐機スポットがある立派な国際空港としてまさに生まれ変わるわけなんですけど、やっぱりこれは、成田が去る三月、
アメリカの貨物機が墜落、炎上して長い時間滑走路が閉鎖されて、国際旅客、貨物にわたって非常に大きな
影響が起きたということから考えても、首都圏の航空需要の大きさを考えれば、羽田の国際化というのはやっぱりこれはしっかりと考えていかにゃならないと、そういうふうにも思いますし、同時に、成田の方も頑張っていらっしゃって、二千百八十メートルの現在のBラン、B滑走路が、来年ぐらいですか、今年の秋ぐらいに前倒しされるとも聞いていますけれども、二千五百になってくると。こうなれば、成田でも、たとえ一つの滑走路が何かあってももう一つで飛び立てることができる、離陸もできる、あるいは着陸もできるということですから、運用上の柔軟性、危機管理の観点からもこれはいい話だと思います。
そこで、羽田に戻りますけど、十万回の離発着枠が新たに生じますことで、羽田、成田共に今はもう発着枠ぎりぎりの
状況で目いっぱいの運用、管制やっている
状況ですけど、しかし一方で、一日千秋の思いで多くの
地方から羽田便飛ばしたいという思いもありますし、旺盛なビジネスや観光需要を考えれば、いろんなやっぱりこれは海外からの引き合いもあると思うんですね。
そうなってくると、自分の頭の中はまだちょっと十分整理できていないんですが、昨年五月の
経済財政諮問
会議の中でいわゆる冬柴プランという
国土交通省の大きな構想が発表されていますけど、そこでは冬柴さんは日中三万回、深夜三万回、国際便に関しては大体六万便を増便するということを表明されていますけど、基本的にこの方針で間違いないと考えてよろしいでしょうか。国交省、お願いします。