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柳澤光美君 民間企業だったら全部首です。上から責任を取ります。こんなことができていなかったこと自体、もうこれ以上言ってもあれですから。実は、在外公館の問題というのは二〇〇〇年を過ぎてから、
是非、新聞の切り抜き、国立国会図書館に行けば山ほど出してくれますから、一度ちょっとチェックしてみていただけませんか。
外務省の本体がこの辺のきちんとやらなきゃいけない、特にお金、私はちょっと懸念しているのは、
ODAが減ったのはこの
拠出金とか何かが少なくなったからだという報告が出ているんですが、それを返してもらうと
ODAが減るからそのままほっといた方がいいと思っているんじゃないかというぐらいのうがった見方をしています。自分の金ではないから非常に細かくそういうのをきちんとしていない。
実は、在外公館ではいろんな問題ありまして、昨年の十月初めに、ドイツの
日本大使館で館員らの出張利用目的でボンに高級ホテルの部屋を年間一千万円を超える
予算で借りていて、その利用率を見ると、二〇〇六年が二四%で年間八十八日、二〇〇七年が二七%で九十九日にとどまっていると。費用対
効果の認識が欠如しているというふうに報道をされて、この
指摘を踏まえて
外務省は昨年十月末をもってこの契約を打ち切ったというふうには聞いておりますが、実はこの報道、後日談がありまして、これちょっと読み上げます。
毎年一千万円を支払いながら利用率が低過ぎると
指摘した本紙記者の取材では、驚くことが多かった。ある大使館の幹部は、低利用率とはいえ、土、日は使わないわけだからと言い放った。そもそも週末利用しない日が毎月十日近くあるわけだから、何という税金感覚なのかと。ある館員から、ボンの複数の
政府職員と会う間の休憩にしか部屋を使わないという話もありました。とすれば、本当の利用率は二〇%どころか、一千万円を掛けて部屋を借りてそのままほってあったと。そこで、この記者は、自腹を切ってカフェなどでつかの間の休憩を取るビジネスマンの苦労をどう
考えているのかというふうにしみじみ思いましたという後日談であります。
私は、特に在外公館は非常に特権意識が強くて、使いもしない高級ホテルの部屋を一千万出して借りて、使わなくても全く違和感がなく感じている。これも恐らく聞けば言い訳しか出てこないと思いますから。
実は、このドイツ大使館でこの四月の七日に記事が出ました。それをお手元に出させていただきました。
これは、農林水産省から出向しているいわゆるアタッシェですね、この人
たちというのは基本的に二年から三年、私は遊びに行っているとしか思わない。ただ、そのキャリアプランの中で海外を知る、勉強をするという目的もあると思いますけど、非常に中途半端な、
ODAの管理だってほとんど人ごとになって帰ってきてしまう。この辺の管理の
在り方というのは
是非きちんとしていただきたいというふうに思うんですが、その中で、毎年三年ぐらいでくるくる替わる人
たちが、ルールがきちんとなっていないから架空の人物の名前を使用して公費で飯を食ったと。実は、同大使館は昨年の秋にも同じ
問題提起を受けているんですよ。
この記事の中にこういうふうにあります。
外務省では外交機密費の流用事件などが相次ぎ、
平成十三年に会計検査院が改善を要求した。十六年には会計検査院が大使館など二十一在外公館を
調査し、公金の不正流用が繰り返されていると
指摘。ずさんな会計処理に問題の本質があるとして、チェック体制の整備を求めていたが、不祥事は繰り返されたと。
会計検査院から今までの在外公館の検査報告はもらいました。時間がないので、
是非会計検査院の方で、そのチェックのポイントを報告いただけますか、問題点を。