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西田昌司君 この直接の間違いは、要するに
総務省の方が写し間違えというか、訂正してなかったということなんですけれども、基になったのは、要するに小沢さんの事務所から出された数値が違ったわけなんです。何が違ったかというと、
平成十八年度のこの支出のところで政治活動費、寄附金というのがありますね。一新会に一千七百二万四千円、これが要するになかったという訂正をされたということなんですね。
これは、普通
考えますと、要するに前期の金額と翌期に繰り越す金額が違っているなんていうことはこれはあり得ないんですよ、普通。まさにどんぶり勘定そのものでやっているということがこのことからも想像できるわけなんですが。
ついでに
指摘しておきますと、私は今日この
質問をするに当たって、それじゃ一新会は一体どうなっているのかと。つまり、一新会への寄附金をなくしたということですから。ところが、同じように
総務省のホームページ見ました。見たら、この一千七百二万四千は陸山会からもらったという形になっていますよ。これは恐らく、どちらの間違いか知りません、それは。知りませんが、非常にそういうずさんな、元は陸山会の方の間違いですけれども、
総務省も私が一度
指摘しているんだから肝心のところもしっかり見ておいてもらわないと困ると思うし、現実問題それは直していないのか直したのか、それはまた後ほどでいいですから、報告を是非してい
ただきたいと思います。
そこで、そういういろいろどんぶり勘定的な体質になっているんじゃないかということを
指摘しておきながら、今日皆さん方にお話ししたいのは、まず、この黄色の欄見てい
ただきたいんです。黄色の欄は負債で、借入金というのと借入金返済というのが下にありますね。ここで、
平成十七年度の借入金残高は二億六千三百九十三万九千円、だれから借入れかというと、右に参りましたら分かりますように小沢一郎さんからの借入れなんです。そして、この年度に返した金額が既にありますから、十七年度の借入金返済額、これも見てまいりますと二億二千七百五十三万九千円、これは小沢一郎さんに返しているんですね。
ということはどういうことかといいますと、
平成十六年末には、この二つを足した四億九千万何がしの借入金が小沢一郎さんから陸山会はされているということをこれ示しているわけなんです。
それじゃ、それが合うているのかなということで、もう一つのこの
資料を見てください。こちらの方を見ますと、これは小沢一郎さんの個人の資金収支の
資産報告です。この三番目のページですね、三番目のページにありますのは小沢さんから出ている
資産の
状況なんですが、これ確かに
平成十五年は貸付金一億二千九百万だったものが、
平成十六年、補充報告で四億円。つまり、この時点で、補充ですから四億の貸
付けが増えたということを示しているわけですね。そして、その翌年の九月、十七年九月十一日、つまりこれ選挙があったときの
状況ですが、これは全
資産報告しますから、このときには四億七千九百万の貸付金があったということを示しております。ですから、これとこれとはつろくしているわけです。
その中で私が疑問に思いましたのは、貸付金が四億七千九百万あって、同じ金額が実は借入金なんですよ。これはどういうことかというと、小沢一郎さんが、これは生計を一にする親族は除きますから、第三者から四億円のお金を借りて、それを陸山会にこれは貸
付けをしているということを示しているわけなんです。
そうなってまいりますと、小沢一郎さんがお金を借りて、小沢一郎さんはそのお金を陸山会に貸して、陸山会がそのときに、
平成十七年のこの赤い数字を見てください、このときに、三億四千二百六十四万円の土地、それから建物が二千三百二十二万六千円、約四億近い不動産を取得されているわけなんですが、これまさに、普通に
考えますと、陸山会にはお金がないわけですね、ないから小沢一郎さんからお金を借りたと。そして、小沢一郎さんがお金を貸して陸山会が買ったと言っているんだけれども、普通に
考えれば、小沢一郎さんが第三者から借りて、自分でその名義で買ったわけです、これは。まさに名義も小沢さんの名義なんですよ。
ただ、届けのときにまさに陸山会にお金を貸して、陸山会が買ったんだということを言われているにすぎないわけなんですよ。
そうなってくると、これはとんでもない話なんですよ。つまり、ここで、今まで小沢さん、どういうことをおっしゃっておられたかといいますと、これは自分たちの、小沢一郎個人のものじゃないと、政治活動をするために陸山会が買ったんだと、これは政治活動の用に供しているんだとおっしゃっているんです。その事実がどうか知らないけれども、元々のお金自身が、自分が第三者から借りてきて、そしてそれを陸山会に貸したという形にして陸山会が不動産を取得したという形は、私は、これは不透明である、非常に疑惑がここに感じられるわけです。
じゃ、なぜこういうことをしたのかと。なぜこういうことをしたのかということなんですよ。私は、そこで
考えられることを
考えたわけです。つまり、小沢一郎さんがもし仮に自分個人でお金を借りて、小沢一郎さん個人の名義でこの不動産を買ったとしたら、その返済はどうすればいいんでしょう。返済原資なんです。返済原資は何で返せるかというと、ここ皆さん見てください。
この下の欄で政治活動費のところにあるのが、まず
平成十七年、借入金返済二億二千七百五十三万九千円。そして翌年、二億二千八百一万一千円返していますね。二
年間で四億を超える金額を一挙にこれは政治活動費から支出して小沢一郎さんに渡して、小沢一郎さんは第三者に返しているわけなんですね。
これは、小沢一郎さんと陸山会が全くの別の団体であるならばそういうことも言えるのかもしれない。しかし、事実上これは小沢一郎さんと表裏一体、これ、名義もそうだし実態もそうだとしたら、完全にこれは小沢一郎さん個人の借入金を政治資金でもって返したと、こういうことになるわけですよ。これはここで非常に大きな課税関係が発生するはずなんです。
そこでまず、ここからです、ここからが
質問なんですね、ここからが
質問です。
つまり、小沢一郎さんのこの政治団体との課税関係ですけれども、小沢一郎さんが言っている中では、要するにこれは自分とは全く別だとおっしゃっているわけですよ。全く別だということになると、これは確かにここで政治資金で返して、返済、で取得しようが問題ないかもしれないけれども、これが小沢一郎さんのものじゃなくて個人のものだということになってくると、これは課税関係出てくるはずなんです。その辺をまず
政府参考人にお聞きしたいと思います。