○鈴木
陽悦君
藤原委員からお時間をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。
上空を通過した秋田県出身の鈴木でございます。先週の土日は、この土日は本当に私も緊張感いっぱいで地元でその発射の瞬間を待っておりました。世界的な発射中止要請、これを全く無視しての今回の北朝鮮の飛翔体の発射、全く強い憤りを感じるものでございます。
最初は、ちょっとこの北朝鮮の飛翔体、ミサイル、人工衛星の、人工衛星は、
アメリカ、
日本も人工衛星じゃないというふうに正式に発表いたしましたけれ
ども、この問題について若干お時間をいただいてお話をさせていただきたいと
思います。
先日の参議院の本会議でも、衆議院に続いて、北朝鮮による飛翔体発射に対して自制を求める決議案、これ全会一致で採択をさせていただきました。国連の決議を、規定を無視して、さらには、
我が国のみならず北東アジア
地域の平和と安定を損なう
行為として、断じて容認できない、この発射予告に対して、断固たる抗議の意思を表明する。様々な形で私たちも意思を統一して全会一致で採択をした、これを全く無視をした。
取りも直さず
我が国を含めたアジアの諸国は、過去の戦争によって大きな犠牲を強いたり強いられたりしてまいりました。殊更平和に対する
意識が強くなければならないわけですが、今もって戦争を口にする国家が存在することが大変残念でなりません。
それから、人工衛星を外交の手段にしたり国揚の手段とする。その国の事情はいろいろあるでしょうけれ
ども、信頼
関係がない国家の
説明や言い訳をそのまま私たちはうのみにするわけにはいかないのであります。こうした強い意思というのは、多分ここに御賛同の
委員の皆さんも一緒の気持ちをお持ちだと思うんでございますが、こういう気持ちを
一つにしたということを確認しながら、もう
一つ、実は大きな問題がございまして、お手元にちょっと資料配付をさせていただきましたけれ
ども、これをちょっと御覧いただければ分かると
思います。
四日の誤探知でございます。身近にいた、地元にいた私にとっては、ある
意味これほどの驚きというのはありませんでした。発射する当事国の
情報ならいざ知れずなんですけれ
ども、
我が国の官邸からの
全国発信、全くの誤探知でした。これでは、地元の担当者もそうですが、地元住民もたまったものじゃありません。随分いろんな報道されましたので皆さんも御覧になったと思うんですが、白神山地を抱く八峰町という町があります。ここの職員が、この八峰町は二回誤探知の
情報を流してしまいました。町内の無線で、ただいまの
情報は間違いでした、二回流れてしまって、担当職員が、いや、これじゃ、おれはオオカミ少年になっちゃうな、そういうつぶやきも聞こえました。まさに誤探知でしたでは済まされない、そういった
状況があったわけでございます。
一部の声として、地元が騒ぎ過ぎだとか、はしゃぎ過ぎだとか、いろんな声が上がりましたが、皆様方のお手元に配ったこの新聞、これ地元の魁新報でございますが、「緊張一転憤り」、さらには「行政、住民に徒労感」、まさにこの四日、五日、特に四日というのはこの徒労感に終始したと、そういう印象が残るわけでございます。
騒ぎ過ぎ、はしゃぎ過ぎというさっき話をしましたけれ
ども、それから一部の知事発言で、近くに落ちた方が
日本の緊張感高まる、とんでもない発言もありましたけれ
ども、地元感情をまさに逆なでするような、そういった表現じゃないかというふうに私も秋田県の一員として、秋田県もそうです、岩手県もそうです、それから白神抱く青森県の皆さんもそうです、真下にいる人間にとっては本当にたまったものではない。仮にも一度来るぞと歯を食いしばったわけなんですけれ
ども、この緊張、不安というのはもう取り返しが付かない、そんな強い気持ちを抱いたわけでございます。
テレビの
説明では、国内にある
防衛省の感知網の
一つが誤探知したということでございました、ガメラレーダーですか。それが結果的にチェックをかいくぐって最終決断に至ったということは、やはり何回も言いますが身震いをさせられました。小さいころ、SF映画というか空想科学映画でいろんな誤探知がつながっていって、核ミサイルの発射ボタン一歩手前まで行った、そういう映画もふっと
思い出しまして、空恐ろしい感じもしたわけでございます。
私もマスコミ、テレビの出身でございます。ニュース報道もいろいろやらせていただきましたけれ
ども、
情報はより早くというふうにたたき込まれました。そして、そのもう
一つには、より正確に、これが私たちずっとたたき込まれてきた
一つのセオリーでございますけれ
ども、これが大
前提でございます。これは言わずもがなで身にしみております。
まして、テレビが字を間違えた、訂正したというのと訳が違いまして、何重ものチェックをかいくぐっての誤った
情報が
全国に伝えられた、これは本当に大きな不安を残したと言わざるを得ないと
思います。技術的な問題として簡単に片付けられることではなくて、不安感だけじゃなくて安心感を与えることも必要と
思いますので、ここは政治の、
政府の大きな力が必要であると
思います。しっかりとした検証というのが求められるのではないかと
思います。
今まさにこの飛翔体の発射、これを経験したことによって、不正や迂回輸出が
日本の脅威として跳ね返ってくる、これを物語っているんではないかと
思います。いつ打ち上げられるか、万一の場合は何をしてどのように身を守るか、自衛隊の車両が慌ただしく生活道路を動くたびに心が、不安が非常に深くなっていったわけでございます。私の身としては非常に近い現場にいたものですから、住民の心境を切実に感じました。二度とこうした不安それから心配を住民の皆さん、国民の皆さんに味わわせてはならない、そういう強い気持ちでこの度の外為法の
改正案について質問をさせていただきたいと
思いますが。
まず
大臣に、この度のこの北朝鮮による飛翔体発射について、一連のその
日本の対応、これも踏まえまして、
経済産業大臣としてのお立場から御感想、お気持ちを聞かせていただきたいと
思います。