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2009-02-17 第171回国会 参議院 議院運営委員会 第10号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十一年二月十七日(火曜日) 午後二時三十分開会 ─────────────
委員
の異動 二月十六日 辞任
補欠選任
加賀谷 健君
加藤
敏幸
君 風間 直樹君
高嶋
良充君 谷岡 郁子君
長谷川憲正
君
山本
博司君
山本
香苗
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
西岡
武夫
君 理 事 池口 修次君 小川 勝也君 水岡 俊一君
秋元
司君
世耕
弘成君
魚住裕一郎
君 委 員
大島九州男
君
加藤
敏幸
君 川合 孝典君
高嶋
良充君 友近 聡朗君
羽田雄一郎
君
長谷川憲正
君
姫井由美子
君 米長 晴信君 礒崎
陽輔君
島尻安伊子
君 西田 昌司君
長谷川大紋
君 丸川 珠代君
義家
弘介
君
山本
香苗
君 鰐淵 洋子君
委員
以外の
議員
議員
仁比
聡平君
議員
渕上 貞雄君 ─────
議長
江田 五月君 副
議長
山東 昭子君 ─────
事務局側
事務総長
小幡 幹雄君
事務次長
橋本 雅史君
議事部長
東海林壽秀
君
委員部長
諸星
輝道
君
記録部長
富山 哲雄君
警務部長
吉岡 拓君
庶務部長
古賀 保之君
管理部長
中村 剛君
国際部長
井高
育央
君
参考人
人事官候補者
産経新聞社東京
本社編集局特別
記者
千野
境子
君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
参考人
の
出席要求
に関する件 ○
人事官
の
任命同意
に関する件 ─────────────
西岡武夫
1
○
委員長
(
西岡武夫
君) ただいまから
議院運営委員会
を開会いたします。 まず、
参考人
の
出席要求
に関する件についてお諮りいたします。
人事官
の
任命同意
に関する件のため、本日の
委員会
に
参考人
として
人事官候補者
・
産経新聞社東京本社編集局特別記者千野境子
君の
出席
を求め、
所信
を聴取することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
西岡武夫
2
○
委員長
(
西岡武夫
君) 御
異議
ないと認め、さよう
決定
いたします。 ─────────────
西岡武夫
3
○
委員長
(
西岡武夫
君) 次に、
人事官
の
任命同意
に関する件を議題といたします。
候補者
から
所信
を聴取いたします。
千野境子
さんにお願いいたします。
千野境子
さん。
千野境子
4
○
参考人
(
千野境子
君)
千野境子
でございます。 本日は、
所信
を述べる
機会
をいただきまして厚くお礼申し上げます。どうぞよろしくお願いします。 初めに、
国家公務員制度
は、
我が国行政
の円滑な
運営
を
確保
していく上で
基盤
となる重要な
制度
であり、
人事院
は、
公務
の民主的かつ能率的な
運営
を
国民
に保障するという
国家公務員法
の
基本理念
の下、
中立
・
専門機関
として、
人事行政
の公正の
確保
と
労働基本権制約
の
代償機能
という重要な
役割
を担っているものと認識しております。 このため、
人事官
には、
国民
全体の
奉仕者
である
国家公務員
としての強い自覚と高い
倫理観
が求められるとともに、広く
国民各層
や
関係
各方面からの御
意見
を
伺い
、誠実で柔軟かつ公正に
職務
に当たることが求められているのではないかと
考え
ております。 特に近年、
国民
の
公務員
に対する目には大変に厳しいものがあります。これまで一貫して
新聞報道
の
現場
に携わってまいりましたので、私はそのことをより一層感じ、かつ
危機感
を覚えるものです。なぜなら、
国民
の
信頼
を得ることなくして、
公務員
の
存立基盤
もなければ活躍の余地もまたないからです。
公務員
たるものは、今こそこのような現実を十分に認識し、各人がそれぞれの持ち場において
信頼
の回復と
確保
に努めていくことが急務であろうと思っております。
国民本位
の
行政運営
を実現するために、
国民
全体の
奉仕者
である
国家公務員
は、
公務
に対する高い
使命感
と
倫理観
を持って、一人一人が
責任
を自覚し、その
能力
を高めつつ、
国民
の
立場
に立ち、
誇り
を持って
職務
を遂行しなければなりません。
現状
においてそれらを妨げているものがあるとすればそれは何か、問題の根を改めて真摯に掘り下げることもまた求められていると
思い
ます。 現在、
行政
を取り巻く環境が大きく変化する中で、
公務員制度改革
が
重要課題
となっております。
我が国
の
近代化
や戦後復興という大事業は、政治のリーダーシップと勤勉な
国民
の存在に大きくあずかっていることは言うまでもありませんが、その根幹に
政策遂行
のための健全なる
公務員制度システム
が存在したことも決して小さくなかったことは
内外
の識者が指摘しております。このような歴史にかんがみれば、
公務員制度改革
が
我が国
の次の飛躍のために必要不可欠なものであることはおのずと了解されるところでありましょう。 グローバリゼーションの荒波の中、
少子高齢化
や
人口減少
、地方の疲弊など
日本
は様々な
課題
に直面しております。
議院内閣制
の下、
国家公務員
が適切な
役割
を果たすこと、
国際社会
の中で国益を全うし得る高い
能力
を有する人材を
確保
、育成すること、
能力
及び実績に応じた処遇を徹底することなど、今般進められております
公務員制度改革
が時代の要請に的確に対応した
実効性
のある
改革
となるよう、
人事院
としても適切にまた積極的にその
役割
を果たしていくことが求められていると
考え
ます。
最後
に、私は
新聞人
として長年
内外
で多くの
現場
を取材し、
有名無名
たくさんの
人々
との出会いやインタビューを重ね、歴史的瞬間を目撃する
機会
にも恵まれました。また、
外信部長
や
取締役論説委員長
として
人事管理
の
重要性
や大切さを意識しながら
仕事
してきました。 仮に、
人事官
に任ぜられました場合には、微力ではございますが、こうした中で得られた知見や
経験
を踏まえ、とりわけ
海外勤務
を通して痛感させられた
国際的視野
の
重要性
に留意しつつ、
国民
の
視点
を忘れることなく、この重い、かつ私にとっては新しい
職務
にひたむきに取り組んでまいりたいと存じます。そして、
国民
の代表である
国会
での御
議論
を始めいろいろな御
意見
に耳を傾けながら、他の
人事官
と協力し
人事院
の
使命達成
のため努力をしてまいりたいと存じます。 以上、私の
所信
を述べさせていただきました。本日はこのような
機会
を与えていただき、ありがとうございました。 それでは、どうぞよろしくお願いいたします。
西岡武夫
5
○
委員長
(
西岡武夫
君) 以上で
候補者
からの
所信
の聴取は終了いたしました。 ここで
速記
を止めてください。 〔
速記中止
〕
西岡武夫
6
○
委員長
(
西岡武夫
君)
速記
を起こしてください。 これより
候補者
に対する
質疑
を行います。
質疑
を希望される方は、挙手の上、
委員長
の指名を受けてから御発言いただくようお願いいたします。 なお、
質疑
及び答弁の際は着席のままで結構でございます。 それでは、
質疑
のある方は順次御発言願います。
高嶋良充
7
○
高嶋良充
君
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
の
高嶋良充
でございます。 ただいまは
千野候補
から
見識
のある
所信
を拝聴いたしました。ありがとうございました。時間の
関係
もございますから、早速
質問
に入らせていただきたいと
思い
ます。 去る二月三日に
政府
が
決定
をいたしました
公務員制度改革
の
工程表
に対して、
人事院
の
谷総裁
が
公務
の
中立公正性
と
労働基本権制約
の
代償措置
というこの
人事院
の持つ二つの
機能
が損なわれかねないとして強く
批判
をされているわけですけれども、
千野候補
は、この
谷総裁
の申し述べられている
見解
と、そして
谷総裁
が
政府
に対して異を唱える行動に出られたことについてどのような評価をされているか、まずお尋ねをしたいと
思い
ます。
千野境子
8
○
参考人
(
千野境子
君) お答えさせていただきます。
工程表
に関しまして、四年を向こうとして
決定
されたことは承知しております。また、
労働基本権
の問題をめぐって
谷総裁
が
懸念
を表明したということも承知しております。
人事院
の
役割
として、
労働基本権
問題は大変重要な
役割
であると、
公務員
が
基本権
を
制約
されている中での
代償機能
ということが重要であると承知しております。
甘利大臣
と
谷総裁
との
意見
の違いということに関しましては、私はまだ
谷総裁
にお会いしたことがございませんので軽々しくコメントすることはできませんけれども、
報道
を読んでいる限りにおいての
感想
でございますけれども、中での十分な
議論
というものをもう少しおやりいただけたらばもっとよかったのではないのかなと、あるいは十分な
議論
もされていたのかと
思い
ますけれども、
議論
を尽くして行うことがあってもよかったのではないかと、これはあくまで
個人的感想
でございます。 以上です。
高嶋良充
9
○
高嶋良充
君
千野
さんは、
人事院
における
報道関係出身
の
人事官
の
役割
というのは特別にあるというふうに思っておられますか。 なぜこのようなことをお聞きするかというと、
谷総裁
が
政府
を
批判
をした翌日の二月四日の
産経新聞
に次のような
記事
が掲載をされておりました。ちょっと読み上げてみますと、
昭和
二十八年以降、
人事官
三人のうち一人は
報道機関
の
幹部経験者
の
指定ポスト
で毎日、朝日、読売、NHK、日経の
退職幹部
が歴任している、ある
閣僚経験者
は
報道機関
が
人事院
を
批判
するわけがないと、そういう
記事
が載っていたわけであります。 これはあたかも
マスコミ
の
口封じ
のために
人事官
を
報道関係者
から任命しているんだという、そういうふうに取られかねない
記事
なんですけれども、私は全くそういうことではなくて、
政府
から
独立
をした
中立
公正な
第三者機関
である
人事院
にとって、
権力
に迎合せずに
権力
を監視してきたそういう
報道出身者
、
ジャーナリスト
を
人事官
に起用することによってその
正義
を、その
人事官
の
正義
を
国民
が期待をしているから
報道関係
の方から
人事官
になっていただくんだと、こういうふうに思っているんですけれども、その点も併せて
千野
さんの御
見解
をお
伺い
したいと
思い
ます。
千野境子
10
○
参考人
(
千野境子
君) 私が四十年、
新聞界
で
仕事
をしてきたことは紛れもない事実でございます。それから、その一方で
人事官
の三人の
構成
の中に
マスコミ
の方がいらっしゃるというこれも事実、そのように名簿を見させていただきました。
新聞人
としてあるいは
報道従事者
として、最も大切に思っているものとして
新聞倫理綱領
というものがございます。この
倫理綱領
の中で大事な箇条書を申し述べますと、まず自由と
責任
、それから正確と公正、それから
独立
と寛容、人権の尊重、品格と節度、このような五つの条件を重視して私
自身
は
報道
の
仕事
に携わってきたと思っております。 したがいまして、だれかの意のためにするというふうなことが
報道人
としてあってはならないというふうなことは心に固く刻んで
仕事
をしてきたつもりです。そのような第三者的なあるいは公正、客観な
立場
から
人事官
に携わる、与えられました場合には、そのような
立場
からかかわりたいと、このように
考え
ております。
高嶋良充
11
○
高嶋良充
君 終わります。
秋元司
12
○
秋元司
君
自由民主党
の
秋元司
でございます。 もう時間がないもので、何点か
質問
をさせていただきますので、端的にお答えいただきたいと
思い
ますので、よろしくお願いします。 今、
高嶋委員
の方からも、先般この
公務員制度改革
並びにこの
工程表
の件について
谷総裁
そしてまた
関係担当大臣
とのやり取りの御紹介がありました。これにつきましては、
谷総裁
とまだお会いしてないのでという
お話
がございましたので、今後お会いされたときにじっくりいろんなことを話していただきたいと
思い
ます。 そういった関連の中で出てきた話として、いわゆる
内閣人事
・
行政管理局
への
権限移管
についていろいろと
議論
があったわけでございますが、
谷総裁
からは、特に
一般職
についての
勤務云々
についてはこれは
違憲
だという話、そして
幹部人事そのもの
については
違憲
じゃないけれども
勤務評定云々
は
違憲
だという話もありましたし、この辺を客観的にとらえて、
違憲
だ、
違憲
じゃないということについて、まず一点目、お
伺い
したいと
思い
ます。
千野境子
13
○
参考人
(
千野境子
君)
権限移管
についてのことでございますけれども、本来これは
縦割り行政
を排するという趣旨から出てきたものというふうに承知しております。私は、やはり
縦割り行政
の
弊害
というのは
報道人
としても痛感してきたところでございますので、この問題をそういう
観点
からもう一度とらえ直して解決を図っていくということが大事なのではないかと
思い
ます。
違憲
に関しては、
労使関係制度検討委員会
が今
基本権
についての
検討
をしているところと聞いておりますので、その
議論
を見守りたいと
思い
ます。
秋元司
14
○
秋元司
君 ありがとうございます。 続きまして、先ほど今回の
人事官
に任命されるに当たりまして、今、
千野参考人
の
思い
というものをお聞かせいただきました。その中に、
公務
の
仕事
として、これはしっかり役人の
皆さん
には働いてもらわなくちゃいけないという
お話
の中で、高い
倫理性
とそして
誇り
を持てるということを言及されました。 その
弊害
が何であるのかと。本来
公務員
であるならばそういった
理念
の下に働いてもらわなくちゃいけないけれども、その
理念
がなかなか持続できないところに今の
国民
の
行政
に対する不信があるという、そういった一連の流れの
お話
であったと思うんですが、
千野参考人
から見て何が本当に今
弊害
となっているかと、どのような御
感想
をお持ちですか。
千野境子
15
○
参考人
(
千野境子
君) 一番痛感いたしますのは、やはり
意識改革
ということが大切ではないかと思っております。 それから、更に言うならば、やはり
公務員
はたくさんいるわけですけれども、まず
幹部候補
の
公務員
が姿勢を正してその範となるということが大切ではないかと思っております。
秋元司
16
○
秋元司
君
最後
の
質問
になりますけれども、我々
国会
の方でも昨年、一昨年とこの
公務員制度改革
ということを行ってまいりました。そして、
天下り
、いわゆるわたりの禁止ということも掲げて
国会
の方でも論議してまいりました。 その中で必ず出てくるのは、この
早期勧奨退職
の問題と、もう
一つ
は
公務員
の
皆さん
にやはり
成果主義
というものを導入することはどうなのかということを
議論
してきたわけでございますけれども、先ほどの高い
倫理観
と
誇り
を持てるということの中で、
参考人
としては
公務員
における
成果主義
というものをどのようにとらえられるか、お聞かせいただきたいと
思い
ます。
千野境子
17
○
参考人
(
千野境子
君)
早期退職
という前段の
天下り
に関しては、やはり
天下り
をなくす風土といいますか土壌をつくる、そういうことが大事であると
思い
ます。 それから、
成果主義
ですけれども、やはり
一つ
の
能力主義
というものは
公務員
においても導入することは大事なことだというふうに
考え
ております。
秋元司
18
○
秋元司
君 以上です。終わります。
魚住裕一郎
19
○
魚住裕一郎
君 公明党の
魚住裕一郎
でございます。御苦労さまでございます。 まず、
所信
の中にもございましたけれども、
人事行政
の
公正性
、
中立性
についてお聞きしたいと思っております。
人事官
というのは大変重い
立場
で、こういう
所信
を述べられて
国会
の
同意
を得て、
内閣
で任命して
天皇
が認証すると。罷免の場合は
国会
が訴追をして
最高裁判所
で
弾劾裁判
をするという、裁判官以上の
独立性
というか、担保されているように承知をしておりますけれども、これは、
人事院
の
制度自体
はあの
占領下
の産物とも言えるわけでございます。戦後、戦中の
反省
を込めて、軍閥だ財閥だ、その中で
天皇
の官吏から全体の
奉仕者
に変えていく、その中核的な
措置
としてこの
人事院制度
というものがスタートを切ったというふうに承知しておりまして、今
労働基本権
の抑制の
代償措置
という言い方もございますが、やはり
基本
的には、戦前の
反省
を込めて
中立性
、
公正性
というのが非常に
担保措置
としても大事な
機関
だと、また
人事官
の
立場
であるというふうに思っておりまして、いま一度、
千野
さんの
人事行政
の
公正性
、
中立性
についての御
見解
をお
伺い
をしたいと
思い
ます。
千野境子
20
○
参考人
(
千野境子
君) 私も今回
人事官
への打診を受けましたときに、この
仕事
についていろいろ調べたり資料を拝見したりする中で、今
先生
がおっしゃいましたようなことも認識いたしまして、非常に重い
職業
であるということはひしひしと感じております。 したがいまして、
現状
においてこの
職業
にもし就くことがありましたらば心して取り組みたいと、やはり
公務員
の
中立公正性
を守るためには
人事院
がしっかりした
機能
を果たしていかなければいけないと、このように
考え
ております。
魚住裕一郎
21
○
魚住裕一郎
君 また、
所信
の中で
新聞人
としてという、
経験
を生かしてという
お話
でございますけれども、
人事官
三名でございます。一人一人の
見識
というか、生きてくるといいますか、それが高度に発揮されることが求められるというふうに思っておりますが、先行の
高嶋委員
からも、その
言論人
としての
見識
が非常に今まで
人事官
の中で生かしてきたというふうに思っておりますが、
海外勤務
も含めて御
自身
の
経験
をどのようにこの
人事行政
上の
課題
に取り組もうとされているのか、もう少し具体的にお教えいただけますか。
千野境子
22
○
参考人
(
千野境子
君) 私
自身
の
報道
に携わった人間として
一つ
の
基本
的なテーマをもし申し上げさせていただけるならば、
国際社会
における
日本
というものを
一つ
の重要な自分のモチーフとしてまいりました。
国際社会
の中で
日本
が言わば名誉ある
役割
を果たしていくという、そのためにはどうすればよいかというふうなことも
考え
てまいりました。
人事官
としてこうした
経験
がどのように生かせるかということに関しましては、現在様々な
金融危機
、端的に挙げますならば、を取りましても、
日本
で起きていることは決して国内だけにとどまらない、国境の壁が低くなって国際的なことが直接
日本
の中の様々な現象に直結しているという、そういう
観点
があろうかと
思い
ます。その場合に私の
経験
というものが生かすことができるのではないかと、このように
考え
ております。
加藤敏幸
23
○
加藤敏幸
君
民主党
・
新緑風会
・
国民新
・
日本
の
加藤
でございます。
先ほど参考人
の
所信
をお
伺い
をさせていただきました。その中で、特に昨年成立した
国家公務員制度改革基本法
あるいは今
議論
されております
工程表等
におきます
協約締結権
を付与する職員の範囲の拡大ということが
検討課題
になっておるわけでございます。いろいろ
議論
はありますけれども、
労働基本権制約
の
代償措置
として
人事院勧告制度
が設けられているという、憲法が認めている
基本権
を剥奪するといいましょうか
制約
をする
代償行為
であるというのがまずその
基本
であるわけであります。 そういうことの中で、
先ほど労働基本権検討委員会
の
議論
を見守ると、こういうふうに
お話
をされたわけであります。しかし問題は、
国民
に開かれた
自律的労使制度
を
措置
する、このことと、
内閣人事
・
行政管理局
の方に、
政府自身
に、
給与見直し
の
企画立案
あるいは
級別定数
を
内閣
に移すと、こういうふうな
議論
の前後
関係
において、やはり具体的に
労使制度
が確立をする前にその各、
人事局
の方に
権限
を移譲することが前後した場合に、瞬間的にそれは
代償措置
を与えてないという状況をつくるのではないかと、こういう
議論
もあるわけですけれども、本件についての御所見をお
伺い
したいと
思い
ます。
千野境子
24
○
参考人
(
千野境子
君)
谷総裁
が示されました
懸念
というのが今
先生
がおっしゃる点とかかわっているのではないかというふうに認識いたしております。その
級別定数
ということに関しましても、実はこの
級別定数
の問題というのは、
新聞記者
にとっても、さらには読者にとっても大変難しい問題であるというふうに
考え
ております。いずれにしましても、その
級別定数
というものが
給与決定基準
の
一つ
となっているわけでありまして、これはやはり
労働基本権
にかかわる問題でもあるというふうに認識しております。 そのようなわけでございますので、私としては、それ以上の細部の
議論
にはまだ
人事官
になっておりませんので立ち入ることは控えたいと
思い
ますけれども、
人事官
になった暁には、三人の中の一人という重要な地位でありますので、よく勉強し、かつ子細に
検討
させていただきたいと、このように
考え
ております。
加藤敏幸
25
○
加藤敏幸
君
お話
としては非常に理解できる対応であると私は
思い
ます。 さて、
参考人
が自らの
経験
の中で、
ジャーナリスト
として
国民
の目線であるとか気持ちを大切にし、それにのっとっていろいろと役目を果たしたいと、こういうふうなことをおっしゃられましたけれども、同時に、それは働く
公務員自身
も
国民
の一人として生活あるいは家庭、いろいろと背負われておるということを含めて、場面によればそういう
皆さん方
の
思い
も
ジャーナリスト
の目ですくい上げるということもあり得るのかどうか、その辺のところを
お話
しいただきたいと
思い
ます。
千野境子
26
○
参考人
(
千野境子
君) 私は初めてこの
参考人
の
立場
でこれを申してよいのかどうか分かりませんけれども、先ほど衆議院でもこのような
立場
に臨みまして、そこで申し上げたこと、
質問
はこういうことでございました。あなたはまず何を一番先にやりたいのかという、このような
質問
に対して私は、もちろん
人事官
としての
課題
に取り組むことはもとよりなのですけれども、まず一人一人たくさんの
公務員
の方に
現場
でお会いしたいと、このように申し上げました。先ほどの
国民
の
視点
ということに関して申し上げれば、
公務員
もまさに
国民
の一人でありますから、そのような
公務員
が何を
考え
ているのか、何を悩んでいるのか、私なりに一生懸命耳を傾けたいと、このように思っております。
加藤敏幸
27
○
加藤敏幸
君 終わります。
長谷川大紋
28
○
長谷川大紋
君
自由民主党
の
長谷川
であります。
参考人
、御苦労さまでございます。
質問
が重なりましたので、二点についてお
伺い
いたします。 第一点。
人事官
は、官僚、学者、
マスコミ
の
出身者
から
候補者
が選ばれるなどが慣例になっております。
中立第三者機関
としての
観点
から、この
選考基準
についてはどのようにお
考え
ですか。
千野境子
29
○
参考人
(
千野境子
君) 恐らく
昭和
三十七年からずっとこのような
構成
になっているかと
思い
ますけれども、大学の
研究者
、
行政
、いずれも重要な
立場
であると
思い
ますけれども、その一角に
マスコミ
というふうな
人々
が選ばれたということに関しては、先ほどと若干重なるかと
思い
ますけれども、
報道
という公正、客観的な
立場
あるいは第三者的に物事を俯瞰する
立場
という、そういう
立場
が
中立
公正を旨とする
人事行政
にふさわしいと
考え
られてきた結果としてこのような
人事
が続いてきたのかもしれないというふうに
考え
ます。
長谷川大紋
30
○
長谷川大紋
君 もう一点。
公務員
は、
労働基本権
が制限され、
労働交渉
で
給与決定
ができないため、それらの
代償措置
として
人事院勧告
が
公務員
の利益を守る
役割
を担っておるわけでありますが、
公務員
にも
団体交渉権
や
ストライキ権
などを与えてもよいのではないかという
意見
がありますが、これらにつきましてはどのようにお
考え
でございますか。
千野境子
31
○
参考人
(
千野境子
君) 現在
専門家
の方々による
検討
委員会
というのが進められておりますが、私
自身
の
考え
を率直に申し述べさせていただくとすれば、現時点においてスト権というものは恐らく時期尚早であるのかもしれないというふうなことは思っております。しかし、それも最終的には
議論
を重ねて、
国民
的
議論
が必要なのではないでしょうか。そのように
考え
ます。
長谷川大紋
32
○
長谷川大紋
君 ありがとうございました。
長谷川憲正
33
○
長谷川憲正
君
長谷川
が二人続きますけれども、
民主党
会派に属しております
国民新
党の
長谷川憲正
でございます。
千野
さんに今日こうしてお会いするに当たりまして、私、ブログなども拝見さしていただきまして、サリサリハロハロ通信というんでしょうか、読ましていただいて大変共感するところが多かったわけであります。 そこで、お尋ねをいたしますが、今回この
人事官
の
お話
、先ほどもちょっと触れられたかと
思い
ますけれども、お引き受けになられようとした最大の理由といいますか、どういうお気持ちで自分も
人事官
になってみようと思われたのか、そのことをお尋ね申し上げたいと
思い
ます。
千野境子
34
○
参考人
(
千野境子
君) ブログの件に関してありがとうございます。 一言、サリサリハロハロという言葉の解釈をちょっとさせていただきます。これは、私が最初の特派員はマニラでございました。マニラにサリサリハロハロ・ストアという、
日本
でいえばよろず屋さん、ごちゃ混ぜという意味がサリサリハロハロという意味でございます。 それから、御
質問
でございますが、私が打診を受けましたときに、本当にこれはまさにサプライズ、想定外ということで、私
自身
はブログにも書いてありますように生涯一
記者
ということをモットーとしてまいりました。 最大の気持ちは、実はこれもそのときに
思い
浮かべました言葉は、国連
事務次長
でありました明石康さんの言葉でございます。ちょっと時間が長くなって恐縮でございますが、明石康さんが国連
事務次長
時代、私はニューヨークの特派員でございました。カンボジアPKOというものがつくられまして、一九九二年十二月三十一日の大みそかに、当時のガリ
事務総長
から明石さんは国連カンボジアPKOの
事務総長
特別代表というものを突然打診をされたそうでございます。結論として彼は引き受けるわけですが、与えられた
仕事
にやりがいを感じるタイプなのだというふうに、本も書いてございますけれども、おっしゃっておりました。私はその明石さんの気持ちに大変共感をいたしました。 私
自身
もこれまでいろいろ、思ってもみなかった
外信部長
でありますとか論説
委員長
という
仕事
のときも
思い
ましたけれども、与えられた
仕事
にやりがいを見出すタイプ、そこに意義を見出す人間と言ってもよろしいのではないかと
思い
ますので、
人事官
につきましても、
外信部長
と比べるのはいささか場違いでございまして不謹慎かもしれませんけれども、
基本
的にはそのように
考え
て取り組みたいと、引き受けた理由でございます。
長谷川憲正
35
○
長谷川憲正
君 時間がなくなりましたが、
最後
に一言だけお尋ねをいたします。 先ほど
公務員
は高い
倫理性
と
誇り
を持って
仕事
をしてほしいということをおっしゃいましたが、全くそのとおりだと
思い
ます。しかし、そうした高い
倫理性
や
誇り
というものを持って
仕事
をするためには、それにふさわしいやはり処遇といいましょうか、夢と希望の持てる職場でなければならないだろうというふうに思っていまして、優秀な人材を
確保
するためにどのようにすればいいかお
考え
かと
思い
ますが、何か聞かせていただけますでしょうか。
千野境子
36
○
参考人
(
千野境子
君)
公務員
の
職業
というものが魅力ある
職業
と思われるような、そのような努力を
人事院
としても続けていくことが必要なのではないかというふうに
考え
ます。 それから他方、大多数の
公務員
は私は大変まじめで意欲もあると、このように
考え
ております。一部の不祥事を起こす
公務員
のために多くの
公務員
が自信を喪失したり萎縮したりすることがないように、そのような目配りも大切なのではないかと思っております。
西岡武夫
37
○
委員長
(
西岡武夫
君) これにて
候補者
に対する
質疑
を終了いたします。
千野境子
さんに一言ごあいさつ申し上げます。 本日は、御多忙の中を御
意見
をお述べいただき誠にありがとうございました。
委員会
を代表して御礼申し上げます。 本日はこれにて散会いたします。 午後三時六分散会