○三日月
分科員 おはようございます。
環境大臣を初めとする皆様方に、
環境行政について、特に産廃特措法の問題について
質問をさせていただきます。
まず、冒頭、この
分科会の開催をめぐりいろいろとばたばたさせまして、
大臣初め当局の皆様方にもある
意味では大変御迷惑もおかけしたと思います。また、日ごろは
環境行政に熱心に旗振り役としてもお取り組みいただいていることに敬意を表したいと思います。
まずは、随分間があきましたけれ
ども、御就任おめでとうございます。琵琶湖を抱える滋賀県としても、やはり
環境行政、
環境省、
環境大臣、もっと強くならないといけないと思っています。
今のこの不況を脱するためにも、グリーン・ニューディールということを先頭に立って取りまとめていただいているようですが、きょう御
指摘する案件についても、私は究極のグリーン・ニューディールだと思うんです。産廃の不適正処分を、これ以上将来に汚染を残さぬ形で、公費を投入し片づけていくこと、処理していくことというのは、ある
意味ではニューディール
政策になり得ると思いますので、そういう観点からも、ぜひ
大臣の決意なり御見解をいただければと思います。
まず、現行の産廃特措法に基づいてお伺いをいたします。
まず、資料をごらんください。先般、民主党で、滋賀県の方からも来ていただいて御
説明なり御要望を伺いました。
もう既に、行政の皆さん、
大臣、副
大臣、政務官の皆さんも御存じかもしれませんが、滋賀県の栗東市にあるRD最終処分場、これは一ページ目、二ページ目をめくっていただきますと、その概要が書いてあります。大変大きな処分場です。
四ページのところに経過が書いてあります。
昭和五十五年に設置をされて以降、さまざまな処分が行われてきたんですが、残念なことに、
平成十年に最初の改善命令が出されて、
平成十一年に硫化水素ガスが発生をしています。それ以降、地域住民の皆様方を多くの不安に陥れて、行政の方も改善命令や措置命令を相次いでずっと出してきているという
状況です。
五ページのところに、何が問題なんやということなんですが、これは安定型処分場であるにもかかわらず、安定品目以外のものを埋めておる。もう一つは、許可容量を超えて埋めている。言ってみれば、量の面、質の面、両面で不法投棄になってしまっているんです。この写真にいろいろと、ドラム缶の様子や埋めちゃいけない木くず等の様子が記されております。
一枚めくっていただいて、七ページのところに、安定型処分場であるにもかかわらず、掘り過ぎているんです。ですから、突き破っているんです。上に埋めちゃいけないものを埋めて、埋めていいよと決められた以上のものを埋めて下が破れていれば、当然のことながら、地下水、浸透水の汚染があります。その結果が八ページに書いてあります。ちょっと細かい字で恐縮なんですが、いろいろな有害物質が観測をされているということなんです。
それを受けて、九ページ目以降のところに、滋賀県としてこういう対策をしようじゃないかという検討が今なされ、住民の皆様方にも
説明がされているところです。
この産廃処分場は、一度お越しいただければわかると思うんですが、かなり住宅地に近接しておりますので、山の中とか島の上とか、それはそれで問題なんですけれ
ども、それ以上に、地下水汚染だとかにおいの問題等も含めて人体への影響が大変危惧されております。
県が行おうとした対策案について、十四ページ、周辺七自治会の皆さんは、きょうの時点で、ここに書いてありますように、不同意の自治会が七分の六あるんです。一つの自治会だけが県の案でいいんじゃないかという賛意を示されております。
という
状況下において、まず一点目、ちょっと今の法制度の点でお聞きしたいと思うんですが、法の四条第四項に定めております、都道府県は
関係市町村の意見を聞かなければならないとあります。基本方針にもその点が記されておりますが、住民の合意と納得ということについてどのようにお考えでしょうか。