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篠原委員 民主党の
篠原孝でございます。
フラッシュの数も全然違いますけれども、質問時間も半分でございますけれども、内容はずっと濃い、ずっと濃いなんと言うと失礼かもしれませんが、質問させていただきます。久しぶりの
予算委員会でございます。
皆さんに資料をお配りしておりますので、まず資料を見ていただきたいと
思います。
日本社会のあり方がいろいろ問われているんだろうと
思いますけれども、
政治資金の
制度とかいうのもそうなんですが、金属疲労、
制度疲労を起こしているんじゃないかと
思います。それで、そういうことの鏡がいろいろなところにあらわれてきていると
思います。
まず一ページ、ごらんいただきたいと
思います。今の
麻生内閣の閣僚の出身高校。大学はいろいろあって偏っているので、もうこんなの言ったって始まらないので。なぜかというと、やはりその人の人生観、価値観というのは、普通の場合は中学とか高校のころにでき上がるんじゃないかと私は
思います。そのときにどういうところで過ごしたかというのを、結構時間がかかっているんです、よく見ていただきたいんですが。これを見ますと、二世、三世というのは、いろいろあるので余り言いません。どこにある高校を卒業されたかというと、東京なり東京近県が七名とか十一名で、非常に多いんですね。下の解説も見ていただきたいんです。文教族というのは余計な話ですけれども、お友達
内閣とか言われているので、一応やりました。
それで次、
麻生総理の岳父というか義理のお父さんである
鈴木善幸
内閣、それから、おじいさんである吉田茂
内閣をちょっと見比べていただきたいんです。
まず
鈴木善幸
内閣、二十一名のうち東京近県とかいうのはたった四名でした。二世、三世は三名。ただ、ここがおもしろいんです。このときの閣僚の方の御子息で国
会議員になっている方が十一名もおられるんです。石破二朗さんと中曽根康弘さんは御子息が今閣僚入りしている。中山太郎さんは今も延々とやっておられる。多分これは悪いことじゃないと
思います。
次に吉田茂
内閣を見ていただきたいんです。私はこれを見るとほれぼれするんですが、いろいろ昔の本に書かれているせいかもしれませんけれども、何というんですか、非常に重厚な布陣だと
思います。それから、気骨のある人
たちの集まりじゃないかと。まずは吉田茂さんですけれども、これは言うまでもないです。石橋湛山、小
日本主義を唱えて
戦争に反対された。和田博雄さん、
農林水産省の局長ですよ。企画院グループ事件というので捕まったりしています。それから、反軍演説をされた斎藤隆夫さん。それで、この人
たちの東京近県云々というのは、ちょっとこれは間違いがあるかもしれません。吉田茂さんは、何か、耕余義塾という聞いたことのないところに行っていられるんですね、私塾で全寮制の。そして
世襲はこれだけ、一名。
それで、一ページの一番上を見ていただきたい。これは、興味があるのなら後でゆっくりごらんいただきたいと
思います。どういうふうになってきているかというと、見てください、東京近県が二名、四名、七名とだんだんふえている。
世襲の方が一名、三名、十一名とふえている。やはりこれは問題じゃないかと私は思うんですよ。
先ほど
総理が、この表を見ていただいたせいで言われたのかどうか知りませんけれども、余り偏った人材ばかりでやっているとその会社はよくない、会社というか、それはよくないんじゃないか、いろいろな人が入っていた方がいいんじゃないかと。
基本的な価値観において非常に似た人ばかりが集まっているというのはよくないという気がするんですけれども、この点についていかがでしょうか。