○筒井
委員 それも
麻生総理にも確かめたかったんですが、トイレですか、やはり。
今言われたことは、この前の施政方針演説では、その方向性は
総理も言っているんだろうなと思うんですが、しかし、与党の今の再生可能
エネルギーとかあるいは地球温暖化対策に対する具体的な施策、これはまさにシャビーですよ。
ヨーロッパ、
アメリカと比べても、数値目標も全然低い、中期目標なんというのはまだ全然出してもいない。先進国では
日本とロシアだけなのに、先ほど、
環境大臣ですか、ことしの六月までに出すということが物すごく
世界じゅうで
評価されているなんて、よく言えるなと思いましたよ。
日本だけです、先進国で中期目標をいまだに出していないのは。そんな状態に対する
意識が全くない。それは、お聞きしていると時間がなくなるので。
ちょうど
総理が戻られましたので、質問をさせていただきたいと思います。
先ほど言いましたように、小泉・竹中路線との決別、これは
評価するんですが、しかし、では小泉・竹中、小泉
内閣よりも
麻生内閣がいいかというと、そうでもないんですよ。官僚政治ですから、官僚
内閣ですから。官僚の、政官業癒着構造に戻ってしまった。だから、あのわたりの問題もそうだし、人事局の問題もそうだし、これが全然改革が進まないんですよ。道路財源もそうですね。本当に族議員としての行動なんですよ。この官僚
内閣としての
麻生内閣と、新自由主義に基づく小泉
内閣とどっちがいいかといったら、究極の選択ですよ。両方ともだめなんです。だから、ここで政権交代しなきゃいかぬと言っている。
そして、官僚
内閣、ずっと官僚政治が続いてきているんです。その典型的なものが、私は事務次官
会議と閣議の関係だと思うんです。
閣議、憲法によりますと、
内閣総理大臣は行政各部を指揮監督する、こう規定されているのは御存じだと思いますが、官僚を指揮監督するのが
内閣なんですよ。そして、
内閣は閣議によって職権を行う、これは
内閣法に規定されています。
まさに閣議が重要なのに、そこで決めるべきで、そのもとに官僚は執行機関として指揮監督を受けながら指示されるんですよ。だけれども今、逆でしょう。閣議の前日に必ず事務次官
会議が開かれて、そこで全部決まる。専ら政務に属するものとか天皇の認証行為に関するものは別にして、全部前日の事務次官
会議で決まって、閣議はそれをなぞらうだけでしょう。さっきの花押のサインをするだけでしょう。
私は、
麻生内閣になってからの閣議を調べてみました。今まで閣議は全部で四十回あったようですね、持ち回り閣議は別にして。その平均時間を調べてみました。一回の閣議は十八分、平均時間が。そして案件は、平均すると一回の閣議で二十二件ですよ。二十二件の案件を十八分でみんな処理している。だから、
大臣の経験者にも聞いてみましたけれども、
大臣になって閣議に行くと、時間がないから早くみんなと言って、書類がぐるっと回って、花押のサインを置く、サイン会に終わっている。お習字の会とも呼ばれている。この閣議が
日本の行政の最高の政策決定機関とか指揮監督機関などと到底言えないでしょう。
こういう閣議の実態であることはもちろん
総理もわかっていると思いますが、お聞きしたいのは、事務次官
会議で決まらなかったものは、一切閣議にはかけられませんね。それともう一点、事務次官
会議で決まったことが閣議でひっくり返ったことは一度もありませんね。この二点。もちろん、専ら政務に属するものと天皇の認証行為に関するものは別にしてです。
もう一度言いますが、事務次官
会議で決まったことだけが閣議に渡って、事務次官
会議で決まらなかったことは閣議に回ってこない。それで、事務次官
会議で決まったことは閣議でひっくり返ったことはない。
麻生内閣、四十回のうち、どうですか。