○江田(康)
委員 公明党の江田康幸でございます。
私は、公明党を代表して、ただいま
議論となっております
平成二十年度一般会計第二次
補正予算案、
平成二十年度特別会計第二次
補正予算案、
平成二十年度政府
関係機関第二次
補正予算案の三案に対し、賛成の立場から討論を行います。
我が国は、今、百年に一度と言われる
経済危機に見舞われ、昨年来の津波が本年はさらに大きな波となって押し寄せてくることが予想されます。その
意味では、我々、国民生活に責任を持つ政治家、立法府は、非常時の
対策が必要との強い危機意識を持ち、国民生活を守る手を迅速かつ的確に打つ必要があります。
議題となっております第二次
補正予算案は、来年度
予算案と、そして既に成立した今年度の第一次
補正予算を含め、
総額で七十五兆円規模の
対策を連続して実施していくことにより、厳しい
経済状況を乗り越え、生活
防衛を目指す枠組みになっています。
最大の
景気対策は
補正予算の執行であります。第二次
補正予算が早期に成立し、速やかに執行されることを強く望むものであります。
以下、賛成する理由を申し述べます。
第一に、本
補正予算案には、
定額給付金の実施に要する家計緊急
支援対策費二兆三百九十五億円が盛り込まれております。その目的は二つ、生活
支援と
経済対策であります。現下の
経済状況にかんがみ、家計の緊急
支援策としての
効果を迅速に発現することが極めて重要です。早期の
給付が可能となるよう、本法案の早期成立を期すべきであります。
定額給付金の
経済効果について、一部に、
効果がないとの批判があります。しかし、生活必需品を中心とする物価高、さらには、その後の実体
経済の急激な低迷などによって、家計は以前にも増して苦しいやりくりを強いられております。我が国の家計の貯蓄率は過去最低の水準に落ち込み、貯蓄を削ってでも日々の生活に回さざるを得ないのが現状であります。
定額給付金は、国民生活を
支援し、消費を下支えする
効果的な政策であることは間違いありません。
第二に、現下の緊急課題である、中小
企業の倒産や、派遣切りなど深刻化する雇用問題について積極的な
対策を盛り込んだことであります。
中小
企業の資金繰りを
支援するための融資の保証、貸出枠を大幅に拡大するほか、雇用のセーフティーネット強化策として、非正規労働者の雇用安定
対策の強化や雇用調整に伴う休業などに対する助成の拡充など、中小
企業の雇用を維持するための
支援の強化、さらには、職を失った方の雇用を生み出すためのふるさと雇用再生特別
交付金の創設も盛り込まれております。一刻も早い執行が望まれるものでございます。
第三に、こうした重要課題とともに、出産・子育て
支援の拡充、介護従事者の処遇改善と人材確保、障害者
支援の充実、医療
対策など生活安心確保
対策、高速道路料金の大幅引き下げ、学校などの耐震化事業など、国民生活の安全、安心を高めるきめ細かな施策が盛り込まれ、一日も早い執行が期待されております。
以上、本
補正予算案に賛成する主な理由を述べました。
本
補正予算案は、未曾有の
経済危機に向かい、生活の安心、安全を確保するために必要不可欠なものであります。政党の思惑からいたずらに時間を空費することなく、一日も早い成立を期待するものであります。
なお、民主党、社民党、国民新党の
野党三党提出による、
定額給付金に充てる約二兆円を本
補正予算案から削除する
修正案につきましては、生活を
支援しながら消費を下支えする
定額給付金の趣旨を理解しない国民生活無視の提案であり、反対する旨を申し上げ、私の本
補正予算案など三案に対する賛成討論を終わります。(拍手)