○市村
委員 今、
高齢者の方を守るということなんですが、世間的に言われているのは、やはり
高齢者の方に対してこれは大変失礼ではないか、なぜ年齢で一律に義務づけるのか、しかも
罰則まで設けるのかということに対して、いろいろ賛否はあったと思いますが、大変御批判が大きくなったというところを受けての
改正ではないかというふうに思っています。
だから、冒頭に申し上げたように、
改正するのはいいんです、ただ、何でこうなったのかということをやはりちゃんと分析しないといけない、こう思うんですね。そうしないと、一々一々これでまた一年後に
改正というのも、だから必要に応じて
改正するのはいいんですけれども、何かこういうのでばたばたするのは余りいいものじゃないな、こう思うんですね。
それで、実は、
もみじマークだけじゃなくて、今度、
認知機能検査というのがこれから入ろうとしておりまして、つい先日も私の方に、これは大変失礼だという大先輩方の御
意見がありまして、何でこんなのを受けなくちゃいけないんだと。もちろん、中にはやはり、今の先輩方というのは、もう七十代でも八十代でも本当に私たちよりも元気で、君たちは何やっているんだという感じで活を入れてくれるような方は結構多いわけであります。その諸先輩方からすると、なぜに七十歳を過ぎるとこんな認知症
検査を受けなくちゃいけないんだ、ばかにするな、こういうふうになるのも僕は当然だというふうに思うんですね。
しかしながら、一方で、確かに諸先輩方の中には、
運転でちょっと、私の経験上、例えば逆走してくる車とかを経験したことがあります。また、道の真ん中でのろのろのろのろ
運転していたと思ったら突然とまったりとか、そういうところは私
自身も経験があるんですね。そうすると、拝見すると、大体大先輩方の世代が
運転されている車にそういう
傾向が多く見られるというのもこれは事実なんですね。
ここはしかし、しっかりと先輩方にも納得していただいた上で、こういう
もみじマークもあるんですよ、例えば
認知機能検査もあるんですよということをやはり納得いただかないかぬと思っているんですね。いつも私は、納得いく取り締まりをしなくちゃいけないということをずっと申し上げているんですが、今回の件にしても、やはり大先輩方にきちっと納得いただかなくちゃいけないだろう、こういう思いであります。
そこで、今回の法
改正の
一つに、
地域交通安全活動推進
委員の活動の中に、もっと
高齢者の安全を守っていこうという役目をまた新たに追加しよう、こうされているということであります。
私は、
高齢者の
皆さん、先輩方を守るということをつけ加えるということに関しては大賛成なんですが、一方で、こうした推進
委員の
皆さんに、先輩方、
高齢者の
皆さんにこの法の趣旨を理解いただきたいということも、ぜひとも力強く、積極的にやっていただきたいと思っているんです。それは失礼に当たらないように。
何で、
もみじマークというのがあるのか。
もみじマークという言葉がいいのかどうかわかりません。これから変えるかもしれないという話も出ていますから、今後、
もみじマークかどうかわかりません。あれは枯れ葉
マークだと世間では言われているぐらいですから、あれも変わるのかもしれませんが、いずれにしても、なぜ先輩方の車にそういうのをつけていただくのか。今七五%ぐらいいっているといいますけれども、これは義務化を外すと、多分つけない方が多くなると私は思っています。やはり義務だから、仕方ないから、
罰則もあるからつけていたという方の方が多いと思いますので、これは義務化が外れたら、多分、ああ、じゃ、いいよ、こうなると思います。
しかし、その中でも、じゃ何のためにその
マークがあるのか、何のために
認知機能検査があるのか。これはとりもなおさず、諸先輩方の安全を守るために、かつ、もし万が一の場合は、諸先輩方だけじゃなくて、同乗者や通行人の方とかを巻き込む
可能性もあるだろう、だから、このためにこういう
法律をつくって、済みませんが御協力いただきたいとやっているんですよということをやはり納得いただかなくちゃいけないはずなんですね。
そうすると、特に大切なのは、そういう窓口で接する
方々の人間力というか力量というかが大切なんですね。そこで、はいはいという感じで、機械のごとく、はい、これ書いて、これ書いてとかやっていたら、それは、ばかにするなというのは、先輩方だけじゃなくて我々だってそう思うわけでありますから。特に先輩方たちは、突然、何か、はいはい、
検査、
検査みたいな感じで出されると、これは頭にくるのは当たり前だと私は思います。
だから、こういうところをしっかりと、先ほど国家公安
委員長は
吉良委員のあれに対しても
徹底してやりますということでおっしゃっていただいたんですが、こういうところも各現場で
徹底できるようにぜひともしていただきたいと思いますが、
委員長、よろしくお願いします。