○園田(康)
委員 まずここで
指摘をさせていただきたいのが、ホームエレベーターに関する事故については把握はしておりませんというおっしゃり方をされました。これは定期報告の対象となっていないものですから、当然ながら
情報が上がってきていないんだろうと思うんです。私もいろいろ調べましたけれ
ども、今のところ、大きな死亡事故につながるような事故例というのはないであろうということは想像はできております。
しかしながら、これがきちっと報告の義務化の対象になっていないわけでありますから、本当にこのホームエレベーターによるけがであるのかどうか、あるいはこのホームエレベーター自体に何か問題があったかどうかということは、
法律の報告の対象になっていないわけでありますから、当然ながら、把握していないのは当たり前であろうと。
今度、では、
先ほどおっしゃっていただきました特定
行政庁が、各市町村がそれを報告対象と指定すればそれが報告対象になってくるということで、私もいただいた資料でいくと、大阪府と大阪府内の特定の
行政庁、市町村が十七市あるだけで、ほかのところは全くそれに対して手がつけられていないというのが現状だということです。
したがって、これからもっともっと特定の
行政庁に対しても、やはりこれをきちっと把握するように努めるべきではないのかということはきちっとやっていただきたい。すなわち、
先ほど局長からもおっしゃっていただきました、高齢世帯からすればこれからもっともっとふえる可能性が出てくるわけでございますので、そういった点では、やはりきちっとこの
部分も、危険
情報、何かふぐあい
情報があるかないか、これはやはりこれから事前に察知をしておかないと、また第二、第三の大きな事故を招く可能性も秘めているんだということはきちっと把握をしておいていただきたいなと思っております。
そこで、ここまで申し上げてきましたけれ
ども、
野田担当
大臣にちょっとお伺いしたいんですけれ
ども、このホームエレベーター、今申し上げたように、対象には残念ながらまだなっていない。なかなか動きづらいところもあるみたいなんです。
事務方の
方々にお話を聞けば、
先ほど来、例えば大きなデパートであるとかマンションであるとか、そういったところのエレベーターと、後でちょっと話題に出しますけれ
ども、エスカレーターなどは、そういった公共の施設の中で多数の
方々が利用される、だからこれは報告義務やらさまざまな厳しい基準を設けてその規制の対象にしているんだというふうにおっしゃっていただいているんだけれ
ども、しかし、このホームエレベーターに関しては、それはいわば個別のものでしょうというのがどうやら根底にはあるようなんです。したがって、そこまではまだ踏み込めない。
でも、
先ほど申し上げたように、大阪府さんなんかはきちっと当初から対象にして、そしてさまざまな報告の義務を課しているという
状況があるわけです。でも、まだ
全国にそれが広がっていないというところからすれば、今後、もし仮に
消費者庁というものの中で、こういったものも全部調査対象にしますよ、あるいは、国土交通省がやらないということであるならばみずからそういった形で調査対象としていく、何かそういった危険な
情報が入ってきたらきちっとやるということが言えるかどうか。その点、
野田大臣、いかがでしょうか。