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2009-05-13 第171回国会 衆議院 財務金融委員会 第23号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十一年五月十三日(水曜日)     午後六時四分開議  出席委員    委員長 田中 和徳君    理事 江崎洋一郎君 理事 木村 隆秀君    理事 竹本 直一君 理事 山本 明彦君    理事 吉田六左エ門君 理事 中川 正春君    理事 石井 啓一君       石原 宏高君    稲田 朋美君       越智 隆雄君    亀井善太郎君       後藤田正純君    佐藤ゆかり君       鈴木 馨祐君    関  芳弘君       とかしきなおみ君    中根 一幸君       林田  彪君    原田 憲治君       平口  洋君    広津 素子君       松本 洋平君    三ッ矢憲生君       宮下 一郎君    盛山 正仁君       山本 有二君    池田 元久君       大畠 章宏君    下条 みつ君       鈴木 克昌君    古本伸一郎君       谷口 隆義君    佐々木憲昭君     …………………………………    財務大臣         与謝野 馨君    財務大臣        竹下  亘君    財務大臣政務官      三ッ矢憲生君    財務金融委員会専門員   首藤 忠則君     ————————————— 五月十三日  酒類小売業者生活権を求める施策の実行に関する請願(第一七九号)は「鍵田忠兵衛紹介」を「田野瀬良太郎紹介」に訂正された。     ————————————— 本日の会議に付した案件  租税特別措置法の一部を改正する法律案内閣提出第六五号)      ————◇—————
  2. 田中和徳

    田中委員長 これより会議を開きます。  内閣提出租税特別措置法の一部を改正する法律案を議題といたします。  本案に対する質疑は、昨十二日に終局いたしております。  これより討論に入ります。(発言する者、離席する者あり)  討論の申し出がありますので、これを許します。佐々木憲昭君。  本当に恐縮でございますが、どうぞひとつ席の方にお着きをいただき、討論に入りたいと思います。(発言する者あり)  民主党の皆さんから今いろいろとお話がありましたが、委員長の決定として、先ほど申し上げましたように、共産党佐々木憲昭君の討論に入らせていただきたいと思いますので、席に御着席を願いたいと思います。(退場する者あり)  佐々木憲昭君。
  3. 佐々木憲昭

    佐々木(憲)委員 日本共産党を代表して、租税特別措置法改正案に対し、反対討論を行います。  討論に入る前に、一言申し上げておきます。  与野党の合意なしに補正予算採決に合わせて当委員会採決を強行することに、強く抗議するものであります。  予算委員会で強行採決された十五兆円規模の補正予算案は、大型公共事業を復活させ、大手企業減税をばらまくなど、無駄と浪費を肥大化させるものとなっており、そのツケを消費税の大増税で国民に回そうとするものであり、到底容認できないものであります。  これとセットで出されたのが、租税特別措置法改正案であります。  反対する第一の理由は、企業研究開発減税適用条件を緩和することにより、大企業に一層の恩恵を与えるものとなっているからです。  研究開発減税に占める割合は、資本金十億円以上の大企業が九三%、一億円以上に限ると減税額全体の九七%、これを大企業が占めているのであります。中小企業は、大企業に比べて研究開発に取り組む割合が極めて低い上、約七割が赤字のため、わずか二・七%にすぎないのであります。  第二の理由は、住宅取得のための贈与税減税は、一部の資産家への恩恵をもたらすとともに、資産格差を助長するものとなるからです。  政府は、これまでにも相続税贈与税最高税率を引き下げる優遇措置をとってきました。今回、さらに贈与税非課税枠を拡大する必要があるのでしょうか。高齢者資産を活用した住宅取得の支援をうたっていますが、今日、多くを占める低所得の高齢者は、そもそも贈与する資産がない上に、医療や介護など老後の不安を抱えているのが現実であります。  実際、今回の贈与税減税を活用して新たな住宅取得等に踏み出す人は、政府見込みでも一万七千人程度、昨年の新規持ち家着工戸数の二・七%にすぎず、経済効果を期待できるものではありません。  第三に、中小企業交際費課税軽減措置は、黒字企業が対象であり、赤字経営に追われている約七割の中小企業にとっては無縁の措置であります。  中小企業経営者遊興費を援助するより雇用対策などに金を回すべきだとの厳しい意見が出されているのであります。倒産、廃業の危機に直面している多くの中小企業にとっては、交際費減税より消費税減税こそ必要とされているのであります。  以上の理由から、本法案には反対をいたします。
  4. 田中和徳

    田中委員長 これにて討論は終局いたしました。     —————————————
  5. 田中和徳

    田中委員長 これより採決に入ります。  租税特別措置法の一部を改正する法律案について採決いたします。  本案賛成の諸君の起立を求めます。     〔賛成者起立
  6. 田中和徳

    田中委員長 起立多数。よって、本案は原案のとおり可決すべきものと決しました。  お諮りいたします。  ただいま議決いたしました本法律案に関する委員会報告書の作成につきましては、委員長に御一任願いたいと存じますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  7. 田中和徳

    田中委員長 御異議なしと認めます。よって、そのように決しました。     —————————————     〔報告書は附録に掲載〕     —————————————
  8. 田中和徳

    田中委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。     午後六時十一分散会