○
鈴木(克)
委員 民主党の
鈴木克昌でございます。
少しお時間をいただいて、私は、
財政投融資特会からの繰り入れの
特例に関する
法律案について、少し突っ込んでお尋ねをしてまいりたいというふうに思います。
実は私は、この
財政融資特会については少し思い入れがあります。
委員の中で御存じの方もあるかもしれませんけれども、三年余り前に、私はこのことについて相当深く御
質問をし、
議論をさせていただきました。そのときの経緯を若干お話ししないと御理解いただけないかもしれませんけれども、いずれにしましても、この特会の
積立金が過去何回使われたのか、幾ら使われたのかということを当時の谷垣
大臣にお
伺いしました。
そうしたら、これはたしか昭和二十六年に始まっておる
制度なんですが、半世紀の間、三回使われただけなんですね。しかも数億円、多いときでも二百数十億ということなんですね。過去三回使われただけです。詳しく言えば、四十七年、五十三年、五十四年ということなんです。しかも、今のそういった額だった。
私が当時
質問したときは、二十二兆円余りこれが積み立てられておったわけです。全くこれだけ積んでおく必要はないんじゃないか、もっと違う使い方をすべきだということを相当強く申し上げました。そうしたら、谷垣
大臣は、これはいわゆる赤字の穴埋め以外には、その
目的以外に使うことは断じてできないということをはっきりこの
委員会でおっしゃったわけですね。このとき私は、それ以外に使えないんだ、こう
大臣がおっしゃれば、これはある
意味で仕方がないということだったんです。
ところが、後段がありまして、私は十七年の十月の
質問なんですが、十八年度の予算で、今申し上げた二十二兆あったのが、十二兆を返済に回されたんですよね。そして、その次の年には、先ほど来も
鈴木委員から御
質問がありました、千分の百を千分の五十にするということで、たしか九兆八千億、約十兆円ぐらいまた返済に充てられたわけです。
まず
一つは、二十二兆あったのを、それはそんなに持つ必要ないんじゃないかということでお尋ねをしたんですが、そのときは、必要なんだ、しかも
目的以外に、返済以外に使うことはできないということをおっしゃった。しかし、その翌年、今言ったような十二兆とか、そのまた次の年には約十兆ということで返された。
これは、返すことは別に、本来の
目的かもしれませんけれども、千分の百が千分の五十になった経過というのは、先ほど自民党の
鈴木委員がいろいろとお尋ねになって御答弁をされておったわけでありますが、いずれにしましても、そういう経過の中で、今回は
特例法をつくって
一般財源にするということなんですよね。では、一体全体、三年ちょっと前のあの
議論というのは何だったんだという、私は特にこのことについては思い入れがあるわけですよ。
千分の百から千分の五十にした、これも先ほど来いろいろな事情の
説明がありました。では、今度この
特例法で
一般財源にして、千分の五十といういわゆる規律というものは、ではどうなっていってしまうのか。今後、こういう
特例法をつくりさえすれば、極端なことを言うともう何でもありということになるというふうに、事の経過、ずっと三年半やってきた私にしてみると、そういうふうに申し上げざるを得ないわけです。
このことについて、
大臣、どんなふうにお感じになっておるのか、まずそこからお尋ねしたいと思います。
〔
木村(隆)
委員長代理退席、
委員長着席〕