○後藤(斎)
委員 今ちょっと需要拡大の話に入りましたが、この間も富田参考人からも、
事業者代表ということで、今いろいろな
サービスをしているというふうに言っています。これは、
事業者の
皆さん方は、もちろんたくさんのお客様に乗っていただくという
観点で、子供の子育ての部分とか福祉、いろいろな部分があります。
多分、
大臣や局長は公用車があって、
タクシーには毎日ほとんど乗らない方のお一人かもしれませんが、去年、居酒屋
タクシーで、
国土交通省の使用も多分かなり減っていると思うんですけれ
ども、やはり
事業拡大をどうするかというベースがないと、どんな業界も何か頑張れないような感じがあるんです。幾ら仕組みを変えて法体系を変えたにしても、そこだけですべてが解決しない、後で
運賃と賃金の話をしますけれ
ども。
私は、そういう中で、先ほ
ども言った昭和四十年代の後半というのが一番
利用者の方が多かったというのは、多分地下鉄も不十分だったし、いろいろな他の交通体系との利便性や、
運賃が適正だったかどうかは別としても、やはりその拡大の
努力というものをきちっとすべきだと。
この間も公用車の話をどなたかがしましたけれ
ども、公用車も国交省所管で四、五千台あって、それをこれから削減するというふうに国交省でおっしゃっています。それを例えば、すべて
タクシーに切りかえるかどうかは別としても、そういう需要拡大の
努力というものは、
大臣、あってもよさそうだなというふうに思うんです。
僕なんかは一日二回か三回、実は乗るんです、近いところですけれ
ども。
大臣は多分御存じだと思いますけれ
ども、昔はチケットがあって、それを一万円で買うと一万一千円分あったんです。それが、二、三年前に一万円出したら一万円分しか買えなくなって、偽造の問題でこの三月で基本的になくなっちゃったんです。いつも現金を持ち歩く、カードというのは私余り持たないんですけれ
ども、やはり、ある
意味では、これは
事業者の
皆さん方も
努力をしていかなきゃいけない部分があるんです。
今、禁煙、禁煙ということで、私、それにこだわるつもりは別にないんですが、まあ、こだわっているんですけれ
ども、ほとんど東京でも山梨でも、全部禁煙車なんです。
一つの
会社だけ、実は東京で発見をしまして、そこはたばこが吸えるところなんです。私は、五十円高くてもいいから、この辺にも吸いたい人が何人かいらっしゃいますけれ
ども、五十円出してもいいと。
いわばそういう
サービスを、
大臣がしろと言って
事業者の方がするものではありませんが、やはりそういうことを
審議会の中でもこれから
考えてほしいと僕は思うし、なおかつ
運賃の問題でも、では、新たに法体系を私
たちの
考えのようにしていったら、
消費者利便が損なわれる、これはよく言われるワンコイン
タクシーがなくなってしまうというふうなことが
指摘をされています。
私は、そうではなくて、今、例えば二キロまでが七百十円、これは一律のルールで、山梨でも七百十円、東京でも七百十円。そうではなく、例えば一・五キロで五百円という新たにワンコインの仕組みを、
運賃の
ガイドラインをつくるときに、そこまで縛ることはできませんけれ
ども、そういう新たなメニューというものも、多分たくさんの
事業者の方がきょうもお聞きになっていると思うので、そういう
サービスをつくりながら、
消費者利益にも私
たちはきちっと
配慮しているというスタンスを私は今でも持ち続けたいと思っていますし、これからもそうでなければ需要者はふえない、
利用者はふえないという、まさに仕組みを変えただけで、悪循環はとまらないことになっちゃうんです。
そうではないものを、ここまで厳しい
経営環境になった
事業者の方、ドライバーの皆さん、そして
利用者の方も、何で六百六十円から七百十円になったんだと、当時は素朴な疑問があったはずなんです。だから、一時期、一週間か二週間は
利用者が多分減ったと思うんです。今はそこそこフラットかもしれませんけれ
ども、でも、景気が悪くなれば、またどすんと下がる。
やはり、この繰り返しというものを、例えばJRや私鉄だと、地下鉄もそうですけれ
ども、定期とか通学みたいなもので、何回もたくさん乗ると安いという
運賃体系をとっています。それが、チケットのときには、東京なんかは個人も含めてほとんどそのチケットが使えた。いろいろ
サービスがなくなってしまったものが、正しい
サービスであれば、やはりそれはやってもらいたいと僕は思うし、そういう中で需要がふえていくであろうという前提の中で、今回の
法律改正が本当に生きる、
運賃ガイドラインが生きるという仕組みにしていただきたいと僕は思うんですけれ
ども、
大臣、まずトータル的にどういうふうにお
考えであるか、お聞かせください。