○石川
委員 この新聞記事の事件自体はプログラムの前ということだと思うんですけれども、運転代行業について改めて少しお話をさせていただくと、ある地点まで車を、二人で一台でとりに行くわけですね。運転代行業の車でとりに行って、一人は必ず二種免許を持っていなければいけない。後でお客さんの車を持って、随伴車両、後ろに一台ついていかなければいけないですから、お客さんを乗せる人というのは二種免許を持っていなければいけない。もう
一つの、随伴車両をそのまま持ち帰る方というのは別に二種免許を持っていなくてもいい。今回のこの事件というのは、要は、恐らく二人とも二種免許を持っていない人が迎えに行って、帰ってきたところを警察に検問を受けてそれが発覚したということだと
思います。
地域によって、取り締まりの強化をどうするかということが、警察の対応いかんによっては、それはばらつきが出てくるのは仕方ないという面はあろうかと
思いますけれども、この運転代行業の問題というのは大変
タクシーの
業界を圧迫している。
タクシー業界からすると、
自分たちの方が
規制は厳しいのに、代行業の方は
規制が緩い。そして、
白タク行為がどれぐらい行われているかというのはわかりませんけれども、
自分たちの方
ばかりがんじがらめに縛られて、何であっちは緩いんだというお声も寄せられております。
だれが二種免許を持っていて、だれが持っていないのかというのは、実際はなかなかわかりづらい、わからないところではありますけれども、
地域によっては、この代行業が余りにもふえ過ぎてこうした問題が起きているということがありますので、ぜひこれはきちんと対応策をとってもらいたいと思うわけであります。プログラムを昨年つくって今対応しているということでありますが、まだ
地域間のばらつきが非常に大きいということでありますので、ぜひ対応していただきたいと
思います。
時間がなくなってまいりましたので、次に、資料の二枚目と三枚目に、相乗り
タクシー、相乗り
バスというのをきょうお配りさせていただきました。相乗り
タクシーの方は
タクシー会社がやっております。相乗り
バスの方は、三枚目ですね、
バス会社がやっているんですけれども、ほとんど同じことをしているんです。違うのは、
タクシー会社であるか
バス会社であるかという違いだけであります。
これはどういうことかというと、二枚目の相乗り
タクシーさんのは、この
地域というのは農村
地域でありまして、農繁期においては家族の者がなかなか病院まで送ることができない。では、
バス停までどれぐらいの距離があるかというと、大変長い距離がある。でも、
タクシーで毎回毎回行き来をしていたら大変な金額になるということで、自治体とそして
事業者の方が知恵を絞ってこういう体系にしていったようであります。
地域の違いによって、
バス会社がたまたま三枚目の方の区域をやった、
タクシー会社が二枚目の方の区域を担当したということであります。
今回、
タクシーの
法案でいろいろな問題点が話し合われているわけでありますけれども、そのうちの
一つの大前提として、
公共交通機関として位置づけるということを確認するということが本当に一番の肝ではないのかなと私は思っております。
自分で
地域を歩いていると、また、街頭演説なんかを朝していると、私の
地域はもう鉄道も廃止になっている
地域でありますので、鉄道を利用しているのというのは学生かもしくはお年寄りだけということですので、一番車が通る国道で、私は、だれも聞いていないわけですけれども、立っているというのが仕事なものですから、街頭演説をしております。都会の代議士さんや参議院
議員の方は、大体、駅頭、駅に立って乗降客に対して、これもだれも聞いていないんでしょうけれども……(発言する者あり)済みません、聞いている人はいるでしょうが、川内
先生ぐらい演説がすばらしい人だと恐らく鹿児島駅の前なんかはたくさん人がおるかもしれませんけれども、鹿児島は人口が少ないですか。
私のところは来る車に街頭演説をしているわけですが、ほとんど、朝以外は
バスは空気を運んでいるような
状況です。一人も乗っていないなんということはざらにあります。帯広市から足寄町というところまで六十キロありますけれども、ほとんど乗らないで、そのまま行って帰ってきているというのがざらであります。
でも、
バスを利用しなければいけない人というのはどういう人かというと、お年寄りで、なおかつ、病院に行かなければいけない人、眼科ですとか耳鼻科、またはそのほかの専門科ですね。それは帯広市という中心部に行かなければ病院にかかることができないものですから、五十キロ、六十キロもかけて通わなければいけない。家族が送ってくれているというのが大半だと
思いますけれども、その家族もいない、知り合いもいないとなると、どうしても
バスを使わなければいけない。でも、
バス停で雪の降る中ずっと立って待っていると、まるで廊下に立たされているしかられた子供のように、本当に気の毒だなと思うことがあります。
なので、この相乗り
タクシー、相乗り
バスというのは、そういう
地域の事情を考えて
行政と
事業者の方が知恵を出してこういう体系にしていったと
思いますけれども、これは、それでもまだ中心部から近い
地域であります。今後、
公共交通機関というものを過疎地においてどうしていくのかというのは、改めて知恵を絞って改革を行っていかなければいけないんだろうと
思います。
タクシー会社は
タクシー会社、
バス会社は
バス会社という垣根が、この相乗りにはないわけでありますけれども、ただ、これも事業
参入をしようとしたらいろいろな障壁があるわけであります。
私が
大臣にお尋ねをしたいのは、今後、過疎地や地方において
タクシーを
公共交通機関と位置づけなければいけないことがより強まってくるわけであります。
タクシー会社や
バス会社、そういった事業再編成を、法
改正を伴うこともあろうかと
思いますけれども、行っていかなければいけない時期に、少なくとも検討しなければいけない時期に来ているのではないのかなと問題意識を私は持っておりますけれども、
大臣の問題意識というものを
お答えいただきたいと
思います。