○三日月
委員 民主党の
三日月大造です。
質問の機会をいただきまして、ありがとうございます。ちょっと数も少なくて、何か沈滞した
委員会になっていますので、元気よく
質問をしたいと思います。
私も、
住宅政策について夢を語り、問題提起をしたいと思うんですけれども、今、後藤
委員の方からありました、私たちは、今回、民主党の
住宅ビジョンというものをつくって、
住宅政策のことについて、もう一回、一からみんなで考えました。言わずもがななんですけれども、個人にとって大変大切だ、不可欠だ、
生活の場でもあるし、大切な資産だ、一生に一度の買い物だ。しかし、この不景気の御時世で、実は
住宅に困窮する人たちが出てきてしまった。セーフティーネットとして本当に機能しているのかという問題を突きつけられました。この
整備をする必要があるだろうと。
ミクロだけではなくて、マクロの視点でいうと、
住宅投資というのは極めて大きな内需
拡大策ですし、そこにさまざまな優遇
支援、誘導政策をとることは、極めて有効な経済政策だと思います。また、まちづくりの
観点からいくと、住居、
住宅というのは、その町の景観、文化を形づくる大切な要素でもある。きょうも話題になりました、
福祉の面からもそう、環境の面からもそう、恐らく、
住宅政策というのはこれからの
日本を形づくっていく上で本当に重要な政策だなということを改めて認識させていただきました。
その上で、私たちは、何点かビジョンを掲げています。
一つは、建てては壊す、そういう
時代ではもうなくなったんですね。ところが、
日本の
住宅の寿命というのは約三十年と非常に短くあります。先般もこの国会で議論をし、
法律を
整備いたしましたが、長もちする家を建てること、長もちするように改修、リフォームをすること、そのための融資だとか優遇を拡充していくことがもっともっと必要だろうという
観点。そうすれば、
住宅が年金になるんです、
住宅が資産になるんです。
しかし、それを可能にするためには、今持っている
住宅が果たしてどれだけの資産価値があるのか、どのような
状態にあるのかということについてきちんと審査する目ききが、インスペクターが必要だ。しかし、残念ながら、今、
日本にはこういった人たちがいないという課題があります。これを早急に
整備する必要があるだろうという
観点。
もう
一つは、先ほど局長からも御答弁がありましたが、持ち家もいいのですけれども、持ち家だけじゃなくて、やはり賃貸というものをもっと充実し、活用する必要があるだろう。そのためには、貸しても必ず返ってくるんだという定期借家
制度の
普及をしていくことが必要です。
また、
住宅ローンはノンリコースにしたい。リバースモーゲージというものも利用しやすくしなければ、
住宅が資産というものになっていかない。リスクが大き過ぎるという問題もあるので、ここにも検討を重ね、早急に
対策を講じていこう。
さらには、
日本で建てる家は、やはり
日本でとれた木で、国産材で建てられるような
制度をもっと充実させるべきだし、それを建てるに当たっては、伝統工法、木造、こういうものについてもっともっと応援をしていく
仕組みをつくっていきたい。さまざまな角度からビジョンを立てさせていただきました。
この点についての御感想なり御認識は後ほどお
伺いをいたすといたしまして、まずは
大臣に問います。
世界一のスピードで
高齢化が進展する中で、先ほども一部ありましたが、国として目指すべき方向性、とるべき政策というものは、
大臣、どのように描いていらっしゃいますか。国として……(金子国務
大臣「
住宅」と呼ぶ)
住宅です。それ以外のことを私は議論した覚えはないのですけれども、
住宅について。
〔
委員長退席、菅原
委員長代理着席〕