○古賀(一)
委員 それでは、
大臣は、もう
道路財源は
一般財源化になるんだ、その上での今後の話をされましたけれ
ども、私は、今の
大臣の答弁では、この時期、
道路政策あるいは
道路整備の
仕組みを抜本的に変えていく大チャンスだと思うし、せねばならぬことだと私は思うんです。
今、創造交付金の話をされましたけれ
ども、これは後ほど
最後に申し上げますが、私は、
道路財源がなくなる、今までは、
道路財源を確保した、要望は山ほどある、配分をする、
道路行政は
基本はそれで回ってきた。その入り口の
道路財源というものが
一般財源化されたわけで、今後
予算が減るかもしれない。要は、では、残る本質は何かというと、
道路整備の手法、政策のあり方、そして論理の展開の仕方が、今までの論理にとどまらず、新しい展開を行うべきチャンスだと私は思うんですよ。そしてまた、それをすべきだと思うんですよ。
今の
大臣の
お話でいうと、交付金がそれを担ってくれるだろうということでありますが、私はこの要綱を先ほ
どもらいまして読みました。読みましたけれ
ども、極論すれば、これでは何の転換にもならないだろうと私は思う。
私は、そういう面で、
大臣、今から申し上げるような、転換の切り口を申し上げますけれ
ども、
大臣ですから、
道路財源がなくなった、これから厳しいぞ、やはり本当の
意味で国民に愛される、そして支持される、そういう
道路政策を二十一世紀へ向けて展開するぞ、こういう切り口で検討しろと
大臣が命ずる、命ずるというのはなんですが、声をかける最大のチャンスが今だろうと私は思っております。そういうことで、ぜひ
大臣のリーダーシップを私は心から期待するわけでありますが、
一つまず申し上げます。
道路は社会資本のまさに兄貴分だと
思います、
予算額から見ても。この
道路が、今でも、
道路財源が
一般財源化されたとはいえ、いわゆる
予算額においてもトップですよ。要望においてもトップですよ。
そうしますと、
道路行政がもっと縦割りを超えて、都市行政、あるいは観光行政もあるかもしれない、あるいは河川行政。
道路行政が核となって、総合的な、縦割りを超えた総合
社会資本整備という概念で、もっと効率的に、そして、市町村長は、
道路局に縛られる、河川局に縛られる、何とかから縛られるじゃなしに、あなたは首長だ、市民から選ばれたいわば大統領だ、このお金でいい
社会資本整備をしろというような、縦割りを超えたそういう総合
社会資本整備というものをやっていく時代だと私は思うんですよ。
私は、そういう面で、ぜひ、この
委員会で何度も私は言ったことがあります、私の
地元に筑後川という大河が流れております。ところが、
道路は、
九州は豊かだったんです、今まで。本当に、
国道が、百番台の
国道から、極端に言うと、三号線というバイパスすら全部今、片側一車線なんですね。改築は行われていない。やはり豊かだったんです。まあ、そんなに焦らなくても別に飢え死にするわけじゃあるまいしというような中で、実は、我が
九州は特にそう、我が福岡は特にそう、私の
地元、筑後というのは本当に豊かな田園地帯であった。したがって、
道路整備が物すごいおくれているんです。ところが、
道路財源はなくなるわ云々で、これから大変な危機に面するかもしれない。
そこに私が提案しているのは、筑後川のあの堤防はほとんど、用地が、堤防敷地が、右岸、左岸に相当あるんですね。ところが、二百十号線という
国道が久留米という中核都市でぴたっと計画もとまっている、あと何十年たったらできるかわからない。
こういうのが、実は、治水特会と
道路特会が一緒になってやれば、もう用地買収はほとんど要らない。立派な堤体ができる。自転車道も一段下がったところにある。そして、
道路局が言うシーニックバイウェイというか、ちょっと概念が違うんですけれ
ども、観光は国策だともおっしゃっている。本当に見通しのいい風景豊かな筑後川と山並みが見える高規格の堤防
道路ができて、
コストがめちゃくちゃ安く、そしてスピードも物すごい速くできるというような、これは治水と行政が
連携すればすぐできることなんですね。こういうことを、何で同じ
国土交通省、何で同じ元
建設省の河川局、
道路局ということながらできないのかが、私は本当に口惜しくてしようがないんです。
それは河川にもまたがるから、これはやはり
大臣が言わないと、
道路局長が河川局との
連携を言うわけにもいかないだろうから、そういう各局にまたがるものは、今後、
財政難でもある、知恵を出す、そういうことをやれということを
大臣が、この
道路財源
一般財源化を機にしっかりと命令をすること、指導することだと私は
思います。それが、今後国民から支持される
社会資本整備というものが生まれてくる基礎だと私は思うので、
大臣の口からぜひ、これについてはやる、やらせてくれ、そういうことを答弁いただきたいと
思います。