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舛添国務大臣 だから、十六年の
年金改正、賛成であれ反対であれ、そのときに決まったことをきちんと押さえておっしゃる必要があるので、これは、なぜあの改正をしたか、今
委員がおっしゃったように四点セットの目標があるわけですね。もう細かい数字は言いませんよ。
余りに
保険料率が高くなると、それは
国民は大変でしょう。それから
給付ががっと減らされても、これも大変でしょう。今、プールしている積立金があるんですからこれを活用しましょう、そして、まさに今
議論していただいている、三分の一という国庫
負担を二分の一に上げる、これによって大きな
財源的な措置をしよう、その総合的な政策をやっていく。これをしかし五年ごとに見直す。
見直しの方法がどうだという御批判は、それはよくわかります。その上で必要ならば
見直していく。だから、いかにして五年ごとに持続可能なことをやるかという、やりっ放しじゃなくて、検証しながらやっていくというメカニズムをそこに入れたわけです。
ですから、私は
皆さん方の
議論を聞いていて、それは
皆さん方がそういうことをおっしゃるのはよくわかる。そうすると、これはぜひ、今後の財政検証のあり方というのは、五年ごとにやることが法律で決められていますから、それについてはもう少し
国民が納得いくような形でやれるかどうか、これは検討したいと私は
思います。
例えば、
人口の推計にしても合計特殊出生率にしても経済成長率にしても、三つぐらいパターンを出していますね、上位、中位、下位。A、B、Cでもいい。例えばそういう三つぐらいの数字を出すのもどうかなと思っています。ただ、では何が上位で、何が中位で、何が下位かというその数字の決め方をどうするか。そして、恐らく納付率は相当みんなで頑張って、
国民にも説得してやっていけば、今の紙にあるように、私はやはり免除した人は除いて、免除した人は払わないでいいわけですから、その上での数字を出した方が正しいと
思います、まあ、その
議論はおくとしても。
いずれにしても、そういうことについてきちんと、検証の仕方はありますけれども、検討したいなというふうに思っていますので、これは検討を始めます。しかし、A、B、Cの推計を置いたって、何の数字を置くか。恐らくは
国民のこの
年金の納付率よりも、例えば経済成長率、こういうものの方がひょっとしたらもっと大きく変動するかもしれません。
だから、そういうことはわかりませんよというのを、それは神のみぞ知るという表現を使ったら、
皆さんに気に入られてよく引用されているんですが、私はそういう
意味で、正直ですから素直にそういうことを申し上げているわけで、それは、大天変地異が起こるとか、百年に一回の未曾有の危機が起これば経済成長率なんて変わりますから、しかし、検証することにむしろ意義があって、検証方法について、それは再検討することはやぶさかでない、そういうことであります。