○冨岡
委員 自由民主党の冨岡勉でございます。
きょうは、
国民年金法等の一部を
改正する
法律等の一部を
改正する
法律案等について
質問をさせていただきます。
さて、私、日本に生まれて大変幸せだなと、やはりこういった
制度を改めて見てみると思います。と申しますのは、生まれて、
国民年金に入り、あるいは
厚生年金に自動的に入ってしまうわけで、掛金の問題等ありますけれども、
自分が障害を受けた場合にはその途中で障害
年金も受けられ、また、働き柱が亡くなったときは遺族の方にそういったきちんとした
年金が入り、さらにリタイアした場合に老齢
年金が受けられる。
制度をきちっとして、自由主義圏でありながら
社会主義国のような
社会保障
制度がこれほど整っているというのも、改めて見てみると、非常に大変ありがたいことではないかというふうに思います。
いろいろな諸外国との比較をしてみる場合には、そういった非常に完備された
社会保障
制度の中で知らず知らずのうちに、その恩恵に浴しているのに気づかないという面があるのかなというふうに思います。
国民は、当たり前としてとらえています。ただ、ない国と比較した場合には、ああ、そうだったのというふうになります。
ところが、この
年金のいろいろな問題もたくさん出てきておりますけれども、そういったほころびも出てきた、
制度設計上露呈したというのは、これも紛れもない事実であります。
私は、
自分自身の経験を申せば、二十何歳だったと思いますけれども、
国民年金に加入するような
制度が発足し、それに入ったわけですけれども、そういった
意味で、気づかずに、お金を払っておけばいいよという世代でございました。また、税金も払うようになって、ああ税金も取られるんだなと。その仕組みも気づかぬまま、税金の還付をしに、わずかばかりのお金を戻してもらうために
制度を少し勉強した時期もございました。
ただ、私は途中から、やはり
年金記録も、おかしいなと思った、気づいたときがございまして、手帳が
自分の手元に二つありまして、これは何でというふうなことを思った時期がございました。
そこで、こういう
国会の場に来ていろいろ調べてみますと、やはり、
制度的にひずみが出てきているのはもう紛れもない。つまり、
国民年金の方
たちは、私を含めて、四十年ぐらい加入しても一人六万六千円ちょっと。
厚生年金だと二人で二十三万円余り。あるいは
共済年金だともっと多いでしょう。そういった格差の問題があるのが現実でございまして、私は個人的には、やはりこの
年金制度というのは、掛金の問題、公金の投入、あるいは会社等の
負担の割合、いろいろあっても、将来的には
一元化するべきではないかと思っている一人であります。これは
制度設計上非常に困難をきわめるかもしれませんが、やらないと不公平感がいつまでも残るかなという、民主党さんの
考え方に近い考えを持っている一人であります。
そのための施策を、我々自身、ステップアップというんでしょうか、やはり
厚生年金、
共済年金を
一元化し、それから、一緒に、一気にやるというのはどうしても今のところ無理があるかな。財源の問題、それから今まで掛けた個人の権利というんでしょうか、そういう問題がやはりまだ未解決、先が見えていないということではないかと思っております。したがって、こういった
委員会で消費税を含めた財源の手当て等をする必要があるかなということで、我々、自民党の部会で一生懸命その
議論をしているところであります。
ただ、本日の問題として、
国民年金法等の一部を
改正する
法律等の一部を
改正する
法律案について、ちょっと
質問させていただきたいと思います。
この法案は、
平成十六年度の
年金改正法に定められている
基礎年金の国庫
負担の割合二分の一への引き上げを実現するもの、そういうことでありますが、今申しましたように、
長期的な
負担の均衡を図り、
年金制度を現在のままでの持続可能な
制度にするものと理解しております。
そこで、
基礎年金国庫
負担の二分の一を実施する意義についてであります。
改めて聞くことになりますが、法案では、二十一年度、二十二年度の二年間は
財政投融資特別会計からの繰入金を活用するというふうにしております。恒久的な財源が確保されていない中でも二分の一を実施するとしていますが、このような特例的な措置を講じてまで二十一年度から
基礎年金国庫
負担を二分の一にするということの意義について、きょうは
大臣はもう出かけられましたけれども、担当の方、今までのビジョンを含めて、再度お聞きしたいと思います。