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遠藤(宣)
分科員 自由民主党の
遠藤宣彦でございます。
きょうは、
環境大臣に御
質問する
機会を得られまして大変感謝をしております。
私は、
委員会に割と多く入っておりまして、
内閣委員会、総務
委員会、国土交通
委員会、厚生労働
委員会に消費者特別
委員会。ぜひともこちらで
質問したいとずっと思っていたんですが、きょうやっと念願がかないました。
斉藤
大臣におかれましては、国土交通
委員会のときに御一緒させていただいていろいろ
お話をさせていただいたということと、あるいは、私自身が郵政省のときに宇宙
関係のセクションにいたものですから、斉藤
大臣が宇宙の
関係にお詳しい、まさに宇宙から地球を見てどう思うのか、そういった視点を持っている方が
環境大臣になられたことを本当に私自身は個人的にうれしく思っております。
そしてまた、今回、余計な話かもしれませんけれども、この環境問題でぜひとも
質問したいと思った理由が二つございました。
一つは、斉藤
大臣は、我々の友党であります、連立のパートナー公明党に属していらっしゃる。特に、私は自民党研究会というのをやっていまして、政党のあり方、いろいろなものを研究しますけれども、公明党という政党は非常に環境問題に親和性があるというふうに思っているんですね。これはまた後で申し上げます。
もう
一つは、私自身が九州の福岡一区、博多区、東区を選挙区とする人間なんですけれども、九州の福岡というところは環境問題の本当に凝集した地域だというふうに思っております。これはるる申し上げたいと思います。
日本の戦後史を見ていきますと、
日本の場合、一九五五年からもはや戦後ではないという言葉から始まって、一九六〇年、池田
内閣が成立し、高度経済成長、所得倍増政策を打ち出して本格的に
日本は高度経済成長路線を突っ走ってきた。
しかし、その際、
日本の場合には、今回消費者庁が設立されたように、縦割りの産業別の組織で
日本の社会というのは成り立ってきた。なぜそれが正当性を持ったかというと、東西冷戦の中ですべての人が就職できる完全雇用、だれもが最後まで働ける終身雇用、そして、その業界はすべて官庁に守られる護送船団方式という中で、組織を守れば個人が守られるという時代だったと思うんですね。
ところが、これがだんだん高度成長の中でいろいろなほころびが出てきた。組織を通じて個人を守るのではなくて、個人そのものに対して
保護をしなければいけないというものが出てきたと思うんですね。
歴史をひもときますと、一九六〇年、池田
内閣が成立すると同年に、今、創価学会の池田大作名誉会長がたしか三代目の会長に就任されたときだと思います。そして、公明党が結党したのが一九六四年ですね。公害対策基本法が一九六七年。ローマ・クラブの警告のローマ・クラブができたのは一九六八年。環境庁ができたのが一九七一年。今、消費者庁がやっとできます。
つまり、個人そのものを守らなければならないという流れの中で、自民党の場合には組織からアプローチをした、公明党の場合には個人からアプローチをした。だから、今、親和性を持って連立を組んでいると私は思っているんですね。
そして、環境問題というのは、組織の単位ではなかなか解決できない。つまり、個人を守るということの一番根幹は、消費者庁もそうですけれども、環境そのもの、つまり、今までの高度成長とか自民党のやってきたものの裏側をカバーしていく、その中の行政が私は環境政策であり、環境行政であり、そして、そこに非常に親和性のあるのが実は公明党という政党だなということがうちの自民党研究会の中で出てきた。
そういう意味で、斉藤
大臣が今就任されているということは、その御経歴とあわせて、大変恐れ多い言い方をすると適材適所だなということで、ぜひとも私はこの場で
質問させていただきたいなという思いを持ってここに立っております。
私自身は中学校のときに、一九七六年に中学校に上がったんですが、当時、先ほど触れたローマ・クラブの警告というのが教科書で使われました。これは今社会はすごい大変なことになっているんだな、世界は大変なことになっているんだなと。それからまた、だんだん公害問題とか環境問題が私が社会問題を意識するようになってますますクローズアップをされてきた。
そんな中で、私自身は縁あって福岡の博多区、東区という福岡一区に行きましたけれども、この九州福岡は、先ほど申し上げたように環境問題が凝集されていると思うんですね。
るる申し上げますけれども、まず、
中国を初めとする大陸の変化に非常に大きく影響されます。例えば台風の進路や規模やコースが変わる。まさに一衣帯水と言われる海を挟んで、すごい影響がある。また、急速に都市化が進んでいます。
今回、東京がオリンピックの招致で燃えていますけれども、実は東京に負けたのが私のいる福岡市でありますから、私は東京出身ではありますけれども、二つの祖国となって、福岡市が負けたのも残念だけれども東京も頑張ってもらいたい、こんな気持ちで見ています。
急速に都市化が進んでいるため、ヒートアイランドなんかの問題も凝集しています。また、海に面していますので、博多港があります、水質汚濁の問題もある。また、従来の炭鉱を初めとする鉱工業がある。八幡製鉄所ができたのが一九〇一年。ですから、二十世紀というのは福岡から工業化が始まったと思うんですね。
あるいは、台風が物すごく来る。さらに、温暖化が進んだときに新しい害虫やいろいろな疫病が発生するのは、多分九州からなんですね。鳥インフルエンザも含めた新しいウイルスが発生しやすい。また、港や空港がありますから、外から入ってきやすい。
今までの環境問題にも気を配りながら、本当に環境問題の宝庫というか、凝集している場所ですから、ここを見ていると、大体これから問題になるものがわかるというふうに思います。
そういった意味できょうここに立たせていただいているんですけれども、改めて斉藤
大臣の環境行政、環境政策に対しての思いと、今私が申し上げた、福岡を中心として、九州福岡においての環境問題の今後取り組むべき方向といいますか、概括的な
質問でありますけれども、冒頭、それについてお伺いできればなというふうに思います。