○金子
国務大臣 逢坂議員からも、きょうは、道路の
事業継続についてそれなりの一定の御理解をいただけたと思っておりまして、大変力強く感じさせていただいております。
ただ、数次の
国会の
議論を通じまして、無駄な道路はつくらない、
費用と便益についてしっかりした
考え方を持って、そして
事業評価をした上で
事業を
実施すべしという
国会での
議論があったことは、これも
逢坂委員よく
御存じのとおりだろうと思っております。
そういう意味で、
国会で出ました
費用便益、特に、
費用というものはどういうものかという細かい
議論まで出されました、それも全部専門家に、
国会ではこういう
意見が出ています、コストとしてはこういうものも出ていますということを含めて、
評価委員会で
議論してもらいました。そして、
費用と便益の
考え方を
整理して、道路財源は
一般化されますので、二十一
年度の
事業について、直轄についてはすべて
事業評価をする。これも、
逢坂委員、
予算委員会でちゃんとやるんだなという御指摘をいただいておりましたけれども、その
事業、これは点検をさせていただきまして、その結果、十八路線について一以下という
数字が出てきたところであります。
ただ、おっしゃいますように、
費用便益という、今出てきている特にコスト計算がすべてだと私も思っておりません。やはり地域事情もいろいろあるなと。今、防災、火山帯の話がありました。それから、島の道路というお話もありました。決して、雪が降るから、積雪地帯だからという特例だけじゃなくて、やはり、中山間地、山の中とかいろいろな、全国各地区で、今行われております
費用便益計算だけでは対応できないところというのはあります。
そういうところについては、今御指摘を既に
委員もしていただいておりますけれども、地域の
皆様方から、こういう
考え方に基づいて道路をつくるという、あるいは、こういう
考え方なら道路はいいではないかと。BバイCは、もとより
費用便益が一を超えるようにコストを下げるという最大限の
努力はしますけれども、それでもなお到達しない場合どうするんだというのが、次の我々政治家に課せられた
一つの大きな取り組み。そういう中で、地域の
皆様方あるいは
国会の
皆様方で、こういうものはいいではないかという
一つのコンセンサスというものが、またこれから我々が直面しなければいけない問題だと思っております。
このBバイCの計算方法とそれに基づく道路をつくるかどうかという決断というのは、各国とも違います。ある国は、BバイCが悪くても政治が決断すればいい、こういう先進国もありますし、それは我々がこれから取り組まなければいけない課題だと思っております。
その上で、少し
説明が長くなりましたけれども、今
委員がおっしゃっていただいた文章についてなんですが、道路財源
一般化というのに際しまして
事業評価をやらせていただきました。そういう意味で、この十八路線については、道路
局長が
答弁しましたように、最大限、地域とも相談をして、一を上回るようにしていきたい、やっていきたいと思います。なるべく早い機会にこれが
事業化、
継続できるように最大限やっていきたいと思っております。
この表現についてどうするかということにつきましては、道路財源
一般化の法案を国土交通
委員会で可決させていただきました。修文もしていただきました。その際に、これについての表現をどうするかということについては、やはり地域に
負担を与えない、それは
逢坂委員と同じ、みんな与野党とも
意見が一致しまして、これについては修文をしていこうと。どういう修文にするかということは、きょうの
逢坂委員の御
意見も聞いた上で修正させていただこうと思っております。