○近藤(洋)
委員 ぜひ、もっと積極的に頑張ってもらいたい、こう思いますね。
こうした枠組みづくりというのは、残念ながら、ここ十年来というか、
日本は負け続けてきているわけですね。例えばISO9000とか14000とかというルールがありました。これも、我が方はもっと立派な品質
管理の
手法は幾らでも持っていたけれども、欧米からこれが世界標準だと言われて、
企業は一生懸命まじめにしこしこそれを守ってきた。上前をはねたのはヨーロッパですよ、変な話ですけれども。
別の
議論でありますけれども、例えば金融の世界でも、金融機関の自己資本比率
規制、BIS
規制なんというのも、これも、ルールづくり、勝手に欧米が押しつけて、それで、
日本の金融機関はまじめにしこしこ守ってきている。今や、向こうが都合が悪くなったら、BIS
規制なんかもう知らないということを言っているんだから、これはとんでもない話であるわけですけれども。
要は、ルールづくりにどう関与するかというのが肝なわけでありますから、とりわけこの化学品については、
製造業の根幹の産業でありますから、ゆめゆめ欧州勢に出し抜かれることのないように、
日本版の
仕組みを普及させてもらいたい、このように思うわけであります。
先ほど、国が
リスクを
評価するというところが今回の法案の違いでございますという御答弁がございましたが、しかし、実際的には、コスト負担は民間なわけですね。先ほど来、中小
企業の対策をどうするんだという
懸念がございました。私も、その中小
企業への対策、大きな負担になるんだろう、三億八千万円の予算を確保しているという二階
大臣の御答弁がありましたが、本当にこの
程度の予算で大丈夫なんだろうかという危惧がございます。この点、大丈夫なのかということが一つ。
あわせて、むちだけでなくてやはりあめ玉も必要だと思うんですね、実効性を上げるためには。
企業にどうやってやらせるか、こういうことでありますから。もちろん、安全な
製品をつくるということは、それはもう
有無を言わさず、これはあめもむちもないんだ、当然の責務だといえばそれまででありますけれども。しかし、いかに
企業にこういった試験をやらせるか、負担を軽減させるかという
制度は、国が
リスクを
評価するというたてつけになっている以上、しっかりやるべきだろうと思います。
そこでお
伺いします。第一点は、中小
企業向けの対策がこの三億八千万円で大丈夫なのか、もっとふやす必要があるのではないかという点。もう一つは、
企業の大小にかかわらず、
我が国はさまざまな試験機関を持っているわけです。航空技術にかかわる各種の公的な
研究機関があります、施設もあります。産業技術総合
研究所、または大学の機関もあります。こういったものを
企業が使いやすくするようなそういった補助の
制度だとか、本気で二〇二〇年ということをやるのであれば、そうした
体制も整えるべきかと思いますが、こちらはいかがでしょうか。
大臣、
お答えいただけますか。