○土井(真)
委員 今、マーケットに多くの方が
参加できるようにということを考慮したいろいろな施策をお聞きしましたけれ
ども、マーケットというのは、かつてと違い、今現在は資本のマーケットも
商品マーケットもそうだと思うんですけれ
ども、非常にグローバルにプレーヤーが活動する。例えば資本
市場でいいますと、
東京証券
取引所だけじゃなくて、シンガポールもあればニューヨークもある、あるいはロンドンもある、そういう形で、二十四時間じゃないですけれ
ども、
世界じゅうでプレーヤーが売買をやっていくという時代になっております。
もちろん、当然のことながら、
商品取引においても、国内だけじゃなくて、海外のマーケットも視野に入れてプレーヤーはグローバルに活動して売買をしていく、それぞれのマーケットに
参加していくということに今現在なっていると
思います。そうしますと、当然、他の国との
取引所の比較ということも
考えていかなきゃいけないというふうに
思います。
それで、お配りしました資料の三枚目になるんですけれ
ども、この
商品取引所の出来高ランキングというものを見ますと、トップは常にニューヨーク商業
取引所になりますけれ
ども、
日本の
東京工業品取引所、
平成十六年には
世界のマーケットの中での順位は三位、そして、ニューヨークに比べても、半分ほどではないけれ
ども、それなりの比率で出来高があったわけですね。
ところが、
平成十八年になると、ランキングも六位になり、ニューヨークと比較してもう既に
取引高は三分の一、そして、その間に
中国の大連とかが
東京の倍になってしまう。さらに、
平成二十年、
東京工業品取引所は十位で、その上に
中国の
取引所だけでも三カ所入っている、大連とか鄭州とか上海とか。そして、ニューヨークとの
取引高の比較をしたら、半分どころか八分の一以下になってしまっている。
非常に
地位が
低下してしまっている、
日本のプレゼンスが落ちてしまっているということで、やはり
世界における
日本のポジションをしっかりとつくらなきゃいけないというふうに思うわけでございます。少なくとも経済規模でいえば、まだまだ
日本は
世界第二位の規模はあるわけでございますから、やはり、こういう
取引所においても、それなりのポジションがあって初めて、これからの
日本の経済が成長していくベースになってくるというふうに
思います。
そこで、今度は海外の
取引所との
競争をちょっと、どういう
関係になっているかをお聞きしたいと思うんです。
今回の
改正によって、今
投資家にとって魅力のあるマーケットをつくろう、使い勝手のいい、
信頼感のある、そういうマーケットをつくろうということが盛り込んであるんですけれ
ども、それが、果たして今申し上げた
日本より上位にあるような
取引所と比較して
競争ができるような十分な条件、
状況になっているのか。
やはり、
取引所の魅力が低いから
日本の取扱高が減っている部分があると思うので、海外と比較して、今おっしゃったようないろいろな条件が十分
競争に耐え得るだけの条件になっているかどうか、お聞かせ願えますでしょうか。