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岩國委員 CO2に換算すればそれだけの大事な
削減の
目的になると思いますけれども、
エネルギーに換算すれば原発二基に相当する、そういう結果も出ております。
なぜ、
エネルギー小国と言われる
日本が早寝早起き、私も決してそのタイプではありませんけれども、しかし、なれてしまえばなれるものです。そして、小さな子供にも、
エネルギーを大切にする、そして、最初は
努力が要るかもしれませんけれども、なれてしまえばそれが普通になってしまう。なぜいつまでもそういう
世界の
流れに
日本が孤独な抵抗を続けて、そして無駄な
エネルギーや無駄な
CO2を
排出するのか。この点についても、
大臣が先頭に立って考え方の改革というものを進めていただきたいと私は思います。
世界から見た三つの恥ずかしいこと、
一つは自販機の無駄、二番目は食べ方の無駄、三番目は時間の無駄。この三つの恥ずかしいことを早く解消できる
日本になってもらいたいと私は思います。
今度は、三つの恥ずかしいことのほかに、
日本にとっては三つのすばらしい財産もあると私は思うんです。
今まで
質問の中にも取り上げてきましたけれども、木を愛する樹木医という木のお医者さんを持っているのは
世界で
日本だけではありませんか。イギリスも
韓国もちょっと似たようなものを持っています、
韓国は
日本に倣ってやっているようですけれども。
日本のように、千七百人の、森を守り、町の緑を守り、そして庭の一本一本の木も守ってやる。
木にも命がある。
木挽委員は先ほど動物の命について
質問されました。私は、動物の命も大切にしますけれども、木にも命があるということを子供に教えること、これが
日本の緑を守る、緑にも命があるんだということ。そのために、樹木医という千七百人、林野庁が一生懸命これを守って育てておられますけれども、こういうことは
世界の国に対して発信すべきことだと思うんです。
誇りを持って、
日本という国はこういうことなんだ、山にも川にも草にも木にも神様、仏様がいらっしゃる。山川草木ことごとく仏性あり、大乗仏教の経典にも書いてあることです。それをずっと守っている。それを書いたインドは守っていません。
日本だけがひたすらにそれを守っています。そういう国であること。
そして、自然との共存、これを一番徹底しているのは
日本じゃありませんか。数字で争うだけではなくて、そういう思想や哲学や考え方が私は大切だと思うんです。
自然との共存だけではなくて、動物もかわいがります。イギリス人も犬をかわいがりますけれども、昨年も申し上げましたけれども、
日本は、動物をかわいがるだけではなくて、動物にも活躍する場を与えているということです。私は大切なことだと思うんです。
ライオンが歯ブラシをつくったり、キリンがビールを売ったり、象がお湯を沸かしたり、タイガーがお湯を温めたり、ペリカンが荷物を運んできたり、クロネコがお中元を運んできたり。国会の中ではキツネやタヌキもいた
時代もあったようですけれども。これだけ多くの動物が、身の回りで子供たちに生き生きと、みんなも頑張れよと。そういう、動物に働く喜びを与えているのは、私は
世界で
日本だけだと思うんです。
生物
多様性の
会議が来年名古屋で行われますけれども、そういうときに、動物が生き生きと活躍している、それが
日本であるということ、私はぜひそれも
日本の誇りとして取り上げていただきたいと思います。
それから、
大臣あるいは局長にお伺いしたいんですけれども、市民
活動というものは非常に活発になってきています。NPOあるいはNGO。そして、すばらしい仕事を
日本の各地でなさっていらっしゃいます。こういう啓蒙のための資料もお配りになっている。お金もかかるでしょう。いろいろな
政府の少しばかりの
補助金で生き生きとそういう
努力をされていることについては敬意を表しますけれども、こういう
国民教育、市民
教育について、内容にちゃんと目を通しておられるかどうか。
皆さんが、きれいなパンフレットで、ああ、いいね、すばらしいね、それだけで、中身も見ないで、間違ったような表現がなされている。そういうことについて、皆さんの方でしっかりとした組織を持っておられるか、担当者がいるのか。そして、どれぐらい間違ったことに対しては指導をしておられるのか。
例えば、私が最近手にしたものを言いますと、カシミアセーターを着る人は
地球温暖化を悪くする、カシミアセーターを使えば使うほど砂漠化は進行する。あるいは、パンを食べる人は
地球の水をどんどん利用して、そして
地球温暖化に赤信号がともる。
こういう、パンを食べるということが
地球温暖化にマイナスの影響を与えているという指摘が事実とするならば、
日本人はパンを食べることはやめて一生懸命米を食う。パンを食べるな、米を食べよ。ジャパンはパンを食べないで、米国人が米を食べるのか。
日本こそ「米国」にならなきゃいけない、ジャパンではなくて。この事実は正しいかどうか。こういうことについても適切な指導というのがなされる体制になっているのかどうか、その点について
環境省の体制はどうなのか、こういう情報チェック、間違った
教育を指導する体制はどのようにできているのか、それをお伺いしたいと思います。