○田名部
委員 アクティブ・
レンジャー、また
レンジャーもそうなんですけれども、実際には現場で活動するというよりもデスクワークが非常に多い。実際に現場に出て活動をすることが困難な
状況にあるのではないかというふうに
考えています。
環境省さんの方でそういう
状況であるかどうかというのを把握しておられるかどうかわかりませんけれども、幾つかこれで重要な事故とか問題も起こっている。
一つは、例えば立山のアルペンルート。これは、非常に繁殖力の強い外来
植物の駆除のために除草剤の使用がありました。もちろん、
生態系を守っていくために除草剤の使用がいいかどうかということを言えば、私は、それは余りよくないことだろうと思うんですが、実際、この方々は十年以上前から手作業で除去作業を行ってきたんです。十年以上前からですよ。今言ったように広大な
区域の中で、少ない人数で、何とかこれを守ろうと思って、手で抜いても抜いても追いつかない。そこで除草剤の話が出てきたんですが、やはり人手が足りない、もっとたくさんの人手で
管理をしていけば、こんな十年間も手作業の除去作業なんかしなくてよかったかもしれないなと、大変御苦労もあった。
もう
一つは、これは私の
地元青森県十和田湖の奥入瀬渓流、これは裁判も行われてこの間結論が出たんですが、御存じでしょうか。奥入瀬渓流の遊歩道において、観光でいらしていた方が、そこの木が落ちちゃった、これは特別
保護地域なんですね、奥入瀬渓流は。木が落ちて下半身不随になってしまった、下半身麻痺になってしまった。これは
管理をしている県と国に責任があるんじゃないかということで裁判が行われました。約二億の損害賠償ということであったんですけれども。これも、もちろん
被害に遭われた方にはお見舞いを申し上げますし、大変なひどい事故だったというふうに思っています。
ただ、やはりこういうことを防ぐという
意味においても、本当に現場に張りついて
管理をしていくという人員の
確保をしなければならないんだろうと思うんですね。ここは、まさに
大臣初め
環境省の
皆さんがほかの省庁としっかりとやり合って
予算を
確保してくる、そしてその体制をしっかり整えて
環境を守っていくんだということをやっていただかなければならないというふうに思うんです。
このアクティブ・
レンジャーですけれども、これは非常勤職員でありまして、最長でも任期が四年で、これは更新できないということになっているんです。きのう
お話を伺いましたら、四年間丸々いる人の方が少ない、若い人も結構、大学が終わってすぐにそこで仕事に、非常勤として働く人もいるということだったんですが、やはりこういったことを見直していく必要があるんじゃないかなと思うんです。
私は、今、消費者特別
委員会にもいまして、その
議論の中に加わっていて、実際、消費者相談員の方々というのも三年ぐらいで雇いどめに遭ったりする。ようやく現場のことがわかってきて、現場で能力を発揮できるというときに仕事をやめざるを得ないというような
状況もあるんですね。
ですから、やはりこれは、仕事を覚えてきたという人たちを四年間でやめてもらいましょうということではなくて、人手が足りないわけですから、こういったことをしっかりと見直していただくことも重要なのではないかなと思うんです。ぜひ
皆さんの知識と経験を生かす、もしくは、
環境省をやめられた方々でもそういった能力がある方がたくさんいるかもしれませんので、そういった方々を活用するだとか、そういうことも含めて御
検討いただけないでしょうか。これは
大臣から御答弁いただきたいんですけれども。