○岩國
委員 民主党衆議院議員の岩國でございます。
先日の斉藤
環境大臣の所信表明を伺いまして、本日はそれに関連した質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず最初に、最近、
雇用の問題が大変取り上げられております。一方、働いても給料をもらえない、あるいはサービス残業という言葉も聞かれております。今、それだけの
社会に対する貢献をしながら、そして働きながら、サービス残業を毎年毎年させられている、そういう山や森について
大臣はどのようにお考えなのか。
この
環境委員会の中でも、山や森がどれだけ大きな、この
地球を守るための、そして我々の生産
活動のための貢献をしているか。排気ガスの吸収等に見られるように、一年三百六十五日、土曜、日曜なしで働きに働き続けて、それに対して給料が払われていない、私はそのことを取り上げたことがあります。緑に対して、森に対して、山に対して、これほど大きな貢献を
日本は受けながら、いつになったら山や森に対して給料を払える国になるのか。私はそれを何回もここで取り上げてまいりました。
私の選挙区は横浜市の青葉区、緑区です。名前は青葉、そして緑、この二つです。五月みどりというのは歌手の名前ですけれども、私の選挙区は青葉、緑。私はそれを誇りに思っておりまして、そして、この青葉、緑、まさに健康を象徴し、住
環境のよさを象徴する、そこはどのような
影響を受けたのか。名前だけではありませんけれども、この緑区は女性が横浜市で一番長生き、青葉区は横浜だけではなくて
日本で一番男性が長生き。青葉、緑という名前のメリットというか、ありがたさというのは、住んでいる人もそれを大切にし、そしてその名前、まさに象徴するかのごとく。これが逆だったらどうでしょうか。青葉という名前がつきながら寿命はどんどん短い人ばかりだ、緑という名前がつきながら女性の平均寿命も神奈川県で、
日本の中で一番短いというのではなくて、まさに、青葉、緑の名前
効果というのはそういうところにもあらわれている。
私が、山や森について
大臣に再三にわたって、これを大切な財産として尊重したい、すべきだということを申し上げたのは、決して選挙区が青葉区、緑区だからではありません。また、私が島根という山や森に囲まれたところで育ったからでもありません。
私は、仕事の関係で
世界の各地、
世界の三大都市と言われるところ、ニューヨーク、ロンドン、パリ、そういうところに住んで、いかに大都市に住む人
たちが森にあこがれ、緑を大切にするか、それを目の当たりに見、その中で暮らしてきました。また、そのような文化と
日本の文化を比べると、
日本の文化は、木の文化、木の感性を持っているからこそ自然を大切にする。これも私は、自然
環境の中で
日本人のそういう特性、特質、感性というのが育てられる、そういう
教育的
効果にも注目しておりました。
だからこそ、今、
環境の時代と言われるときに、
日本の一番
世界に誇れる財産であるこの森林、そして緑に対して、木に対して感謝をすると同時に、私は、そういったことに対する新たな
施策をしっかりと、
世界のどこにもないような
施策をやるのが
日本の役割ではないか、また、やってこそ
世界をリードすることができると思います。ドイツがやったから、どこがやったから
日本も一位にならなきゃいけない、そういう発想ではなくて、もともと一位のものをしっかりと守っていく、それが大切ではないかと思います。
いろいろな国を見てきました。アフリカ、空の上から見ますと、畑がみんな丸い畑ばかりです。なぜか。
大臣、おわかりですか。水がないからです。地下水を掘り上げてスプリンクラーでやるから、アフリカの畑は丸い。
日本の畑は四角です。水がたっぷりあるからです。このアフリカの丸い畑がいつか四角になる日が来れば、アフリカの食料の問題、飢餓の問題も解決する日がやってくるでしょう。
日本はそういうところにも協力すべきだと思います。丸い畑、そして消えていく森林。
日本は、四角い畑、消えていくのは森林ではなくて年金です。
こういう国の違いを見ていますと、やはり
日本というのは森林に守られている国だ。私は、そういう発想で、出雲市長のときに木のドクターをつくりました。人間にも命がある、動物にも命がある、そして木にも命があることは
大臣も御承知のとおり。なぜ命のある木にだけはドクターがいないのか、私は不思議に思って、出雲市で十人の木のお医者さん、木のドクターをつくりました。林野庁がそれを採用して、今、
全国に千七百人の樹医さんがいると伺っています。
林野庁にまずお伺いいたしますが、今現在、
全国で何人、木のお医者さんがいらっしゃるのか。
世界で、ほかの国で木のドクターのいるところはあるのかどうか。
日本はその木のドクターのために、
活動、育成のために予算を幾らかけているのか。まずそれをお伺いいたします。