○
安次富委員 河野委員長を初め、
委員の皆様に、再びこの外務
委員会で
質問の機会を与えていただきましたことを、心から感謝を申し上げます。
そして、この外務
委員会で
沖縄問題を、
皆さんがそれぞれの立場から、それぞれの角度から議論を深めていただいておりますことに、
沖縄県民の一人として深く感謝を申し上げます。きょうはまた、
麻生総理が答弁席に立っていただくということで、特別の思いで
質問をさせていただきます。
先月、
米国のクリントン国務長官が来日し、
海兵隊の
グアム移転協定にサインしたのは、二〇〇六年五月、当時
外務大臣でありました
麻生総理らが、
アメリカ側と
米軍再編の具体的な中身とスケジュールを定めたロードマップに合意したことを受けて、その実行にサインしたものであり、これによって
海兵隊を大幅に
移転させる事業が、
沖縄の
負担の軽減に向けて、確実に一歩前へと進むことになるわけであります。
外務大臣当時から今日までの
麻生総理の御尽力に感謝を申し上げます。
それでは、
質問をさせていただきます。
在沖
海兵隊グアム移転事業でございますが、私は、先日もこの外務
委員会でお話をさせていただきましたけれども、私は宜野湾市普天間の出身であります。普天間で生まれて、普天間で育ち、今も普天間
基地のすぐそばに在住をしております。それこそ、先日も申し上げましたが、普天間幼稚園、普天間小学校、普天間中学校、普天間高校と、ずっと五十三年間、ヘリコプターの音を聞き続けながら、この日をまさに待ち望んでいた。普天間を大きく動かすときが来たと思っております。
平成十六年には、不幸にも
沖縄国際大学の校舎に、普天間
基地のヘリコプターが墜落をいたしました。私の宜野湾区自治会十二班、
沖縄国際大学もそうでありますけれども、私のすぐ近所であります。墜落した当時すぐ駆けつけまして、あの黒煙が上がっている中を、私も一緒になって、消防隊、そしてその付近の住民たちと不安を募らせながら見守っていたわけであります。
その後、私の十二班は、たくさんの校舎の破片、ヘリコプターの破片が飛び散りましたので、自治会長さん、そして班長さんと私、一緒になりまして、その被害状況をつぶさに調査をし、そして、那覇
防衛施設局が、
沖縄国際大学のすぐそばに現地事務所をつくっていただいて、その被害補償、その後の対応をしてきたわけであります。二度とあのような事故を起こしてはいけないという思いで、今日もこの
質問台に立たせていただいております。
私は、宜野湾市民の一人として、この普天間
基地を必ず宜野湾市のど真ん中から取って、どけます。そして、一センチでも十センチでも危険から遠ざけていく。
普天間第二小学校というのがあります。普天間
基地のすぐそばにあって、これもまた世界で一番危険な小学校だと言われております。二十年前になりますけれども、当時、私は宜野湾市の市会
議員をやっていて、この普天間第二小学校が当時老朽化が激しかったものですから、現地で改築するか、それとも、フェンス沿いですから、
移転させるかという話がありました。
大体三百メートルそのフェンスから遠ざけて、キャンプ瑞慶覧の中に、一部返還させて、そこに普天間第二小学校を少しでも普天間
基地のフェンスから遠ざけようということで、
移転の構想が持ち上がったわけでありますけれども、当時の革新市長は、第二小学校が出ていく、そういうあれはない、
基地こそ出ていけと言ったんですね。
基地こそ出ていくべきだと。ところが、当時自民党系の私たち市会
議員は、いや、現実を
考えた場合、少しでも危険から遠ざけるべきじゃないかということで、
移転を提言したわけでありますけれども、とうとう現地での第二小学校の全面改築ということになりました。それが現実的に今も続いているわけであります。
基地は出ていかなかった。現実として、今、普天間第二小学校も危険にさらされているということであります。
ですから、私は、宜野湾市民の一人として、とにかく市街地のど真ん中にある普天間
基地が、一メートルでも十メートルでも百メートルでも動かせるということであれば、それにこしたことはないと思っているんです。
名護市民の
皆さん、そして北部の皆様には、大変苦渋の選択をしていただいて申しわけない
気持ちでありますけれども、幸いにして名護市長も北部の市町村長も受け入れを表明して、先日、普天間移設協議会も終わったところであります。
さらに普天間移設協議会は継続をされていきますけれども、私は、移設されることよりも、まず六十四年間動かなかった普天間
基地を動かしていく、そして返還させていくということに歴史的な大きな意義があると思っております。あと五十年も百年も他国の
軍隊がいるということ自体、私はおかしいと思っております。
自分の国は、
自分で守る。
幸いにして日米両
政府が普天間の返還を合意したのであれば、この機会に普天間を返還させて、そして
海兵隊を
グアムに
移転させるということを着実に
実施していただきたいと思いますけれども、
麻生総理の、
外務大臣当時からかかわっていただいたその経過と御決意を聞かせてください。