○
小池委員 多分、次のページだと思うんですけれども、ないでしょうか。
これはもう
情報の
漏えいの話ではございません。
インテリジェンスの話でございまして、そこの
ヒューミントとか、それからデータもそうでございます。
サイバーテロの逆の話なんですね。この
部分でございまして、それからまた、
スパイ防止法というと必ず人権の問題が出てくるわけで、私は、この
辺あたりがまともな論議もされてこなかったことは、
国家としての本当の
意味の
危機管理が
我が国は全くおくれている、このことを
一言申し上げさせていただきます。
さて、肝心のこの
特措法にかかわる物流の話でございますが、この
法案の
最大の
目的は、
ミサイルや
核開発にかかわります
物資の輸出入をとめるということなんですが、ちょっとこちらをごらんください。
実は、北に
物資が入らないように
包囲網をつくってくるというんですが、
現実には直接
北朝鮮の港に入る、もしくは港から出た船、
カンナム号などもそうでございますけれども、それをチェースする、追跡してまた
検査をするということと同時に、
現実の話として、実は
迂回輸入が行われている。
ミサイル、
核関連物資などまで北に流れているのではないか。そして、ここでごらんいただいて、ちょっと次の分に行きましょうか。
実は、
中国の
遼寧省、
吉林省というのがあるんですけれども、これまでは
吉林省からの
輸入額が、〇八年の十二月、その前の年から比べますと、圧倒的にふえている。これまで
遼寧省が多かったのが
吉林省になっているというのは、これは
舞水端里というのがこちらの側に近いわけですけれども、
吉林省から入れた方が
舞水端里に近い、
ミサイルの
サイト、
軍事サイトに近いということから、
吉林省からの流入がふえたのではないかということでございます。
先ほどごらんいただきました
テポドンの
発射基地でございますけれども、まさに
中国の
吉林省と接した
咸鏡北道というところにありまして、去年の暮れから緊急にこの
咸鏡北道という地域へ
物資を運ぶ必要があったというふうに考えるのがむしろ自然ではないだろうかと思うわけでございます。
今ごらんいただいているのが、
省別に見た数字の変化でございまして、
遼寧省が約二倍にふえているのに比べ、
吉林省は異常に
貿易輸出額がふえてきているわけでございます。
そして次、
品目リスト、お
買い物リストがこちらでございますけれども、いろいろな、衣類から、
プラスチック、革製品などなど、傘、
人造繊維などが含まれているんですが、それをさらに細かく見てまいりますと、次でございます、大分お金かかっております。
これが、
金額別で見ていきますと、例えば
釣り針、消しゴムなどというのも入っております。この
釣り針もそうでございますし、それから次、二番目の赤いところですが、例えば、眼鏡、
光学製品など、
ミサイルの
実験への転用のためと考えられるものでございますし、また、
ミサイルや
核実験のために
民生品にカムフラージュして、大量の
物資が
中国経由で
輸入をされている。
もう
一つ、せっかくつくったから使いましょう。五百万ドル以下になりますと、今度は
鉄鋼製のくぎであるとか鋼など、
ミサイルの
組み立て部品と考えられる。
プラスチック製の貯蔵庫などは、
ミサイルの
燃料タンクということも考えられる。
いずれにいたしましても、
中国を経由して
北朝鮮に物が運ばれている。そしてまた
中国にはこれらの
北朝鮮関連の商社がある。そこに、例えばイランとか、核、
ミサイル関連の製品などが行き来をしているのではないか、そういう
情報もございます。
ポイントは、まず、
北朝鮮の冒険的な
軍事挑発をやめさせるということが一点。そのための
物資を兵糧断ちするというこの二点が極めて重要な
ポイントでございまして、今回の貨物船舶
検査というのは、まさにこうした
ミサイルの
関連物資などを
北朝鮮に入れさせないためにやっているわけではないですか。ですから、
日本への
脅威を除去するための必要な
措置であるわけでございます。
そこで、
ポイントは、実は
中国だと思います。今回の
国連決議、前回の議長声明にトーンダウンさせたときも、いつも
中国の対応が
ポイントになってきています。今回は何とか制裁
決議に
中国も入っている。しかしながら、実際には、中朝国境において
中国が明確にこれらの
物資についてチェックをしているとは私は思えません。そしてまた今回のラクイラ・サミットにおきましても、胡錦濤主席が新疆ウイグル地区での問題のため、すべての国際的なものに優先してまでも帰らなければならない事情があったのでございましょうが、しかしながら、やはり
中国に対してこの点をきつく
日本から要請をしなければならないんですが、いかがでしょうか。