○伴野
委員 今、伊藤
外務副
大臣が
貨物検査と言ったときに、私の目を見ながら、あれはかなり目で伝えていらっしゃったんだと思いますけれ
ども、多分、今目で伝えたいと思われた方は、
国民の皆さん方にきちっと
情報提供をして
説明されれば、私は今、
日本の
国民はついてくると思っています。そこに何らかの、大変失礼な言い方をすれば、ロジック的なトリックや、あるいは過去との整合性の中でどうしてもこう言わざるを得ないというようなことが見え隠れすると、やはり
国民はそこをぴしっと突いてきて、そこに疑いを向けて、全体がちょっとと言い出すんじゃないかと思うんですね。今、伊藤副
大臣が目でささやかれたとおり、私は、正直にやっていただければ絶対
国民がついてくると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。
そうした中で、現時点で言えないこともあろうかと思いますが、私は、
我が国の
外務省を信頼したいと思いますので、分析はしていらっしゃるんだと思います。ただ、今は言えないんだと思いますし、やはり意図をある程度、想定なき対案あるいは対抗策というのはあり得ないと思うんですね。そうした中で、今後、あの国が今の現状を維持しつつ、例えば
国民の胃袋だけを満たしてほしいというのが本当の主目的、中心的な意図であるならば、ハードパワーに頼らない方法だっていろいろ
考えられるわけですから、多分、そういうことも
考えていらっしゃる上での今回の実効性あらしめる
貨物検査だというふうに解釈しているんですが、ぜひ、そういったことも、あの当時、こういう意図で分析していて、こういう対策でこういう
法案をつくったんだということは、伊藤副
大臣が政治家であれば、将来ぜひきっちり明かしていただきたいな、私はそんなふうに思います。
それで、時間もなくなってきておりますが、多少、前の大島
委員とダブるところもあるんですが、できるだけダブらずにお話しさせていただければありがたいと思うんです。
先ほど申し上げたように、
貨物検査をする上で、警察権の延長、
一つは、いわゆる内陸から港湾、
内水、
領海、
公海へ警察権を広げていく上での今回の立法であるというふうに解釈しているわけです。ただ、第一条の目的、「
我が国を含む国際社会の平和及び安全に対する脅威の除去に資することを目的とする。」という最初の、前段の「
我が国を含む国際社会の平和」というと、ぴんとくるのが、
平成十一年五月十二日に行われた参議院での日米
防衛協力のための指針に関する特別
委員会で
政府が
答弁された集団安全保障のことが頭をよぎってしまうんですね。
そうではなくて、今回は警察権の行使だということであろうかと思うんですが、そうであるならば、私は、先ほど大島さんの質問にもあったように、特別の事情がある場合、こんなような場合は多分、偽装商船がロケットランチャーをぶっ放したようなことを想定されているんだと思うんですが、そういったところは自衛隊にお任せするというと、
国民の皆さんからすると、やはり自衛隊が出てくるのかと。そうすると非常にややこしいことになるような気がするんですね。
だから、私は、組織的に見ても、もし
海上保安庁で、先ほどいわゆる特別の事情がある場合ということを想定され、それが
一つのエグザンプルとして偽装商船がロケットランチャーを撃ったときというようなことを
考えていらっしゃるならば、いわゆる自衛隊の
海上警備に頼るということではなくて、
海上保安庁に、そこまで網羅した整備なり、あるいは
対応策、あるいは
韓国の、これは名前が非常に勇ましいので、
日本でもしやる場合は名前を変えてほしいと思うんですが、特攻隊というのがあって、何か本当に武装したような警察官が船の中に入っていくという訓練なんかもしていらっしゃるようですが、
海上保安庁にそれなりの予算をつけて、今想定されているところの部分は全部
海上保安庁でできるようにした方が、あるいは、この間通っちゃいましたけれ
ども、補正予算なんかではそういうところにつけた方がよかったのではないかと個人的には思うんですが、いかがでしょうか。
〔
委員長退席、中谷
委員長代理着席〕