○馬淵
委員 民主党の馬淵でございます。
一般質疑の機会をいただきました。きょうは、冒頭に、
防衛大臣からも、また
外務大臣からも、
北朝鮮の
ミサイル発射に対する
報告をいただきました。この時間を使いまして、
ミサイル発射当日、そしてその
事前、事後と、この三つの観点から、事実
関係の確認ということも含めて質疑をさせていただきたいと思います。
まず、当日でございます。四月四日の誤報について、これにつきましては、
防衛省から飛翔体が
発射されたとの誤った
情報が流されたことにつきまして、七日の参議院の外交
防衛委員会で、我が党の浅尾議員の質疑に対しまして、
大臣からは詳細に
説明をいただいております。私も議事録を拝見させていただきまして、ここで
大臣は、ヒューマンエラーだった、このようにお認めになられております。
また、本日の新聞などの報道にも、
大臣はその場で極めて抑制的にその事態の収拾を図られたということを報じられておりまして、私も、
大臣の御判断、これは賢明な御判断だったというふうに思っております。
事実
関係として確認をさせていただきたいんですが、ヒューマンエラーであった、これはもうお認めいただいていますから、その方に対しては、そこで
防衛省としての判断を今後またされるかと思うんですが、多くの
国民の皆さん方は、どこでどう間違うのか、どのように
情報が伝達されるのかというのは余りよくわからないのではないかと思います。
私は、
防衛省からいただきました「誤報
事案の経緯について」というこの紙を見ましたところ、ここでは、
防衛省が、府中の航空総隊、ここから「「飯岡
探知」「
SEW入感」との連絡を中央指揮所にて受け、担当官が「飯岡
探知」「
SEW入感」と繰り返した。別の担当官がマイクで「
発射」をアナウンスするとともに、第一省議室に連絡」。
防衛省の「第一省議室にて連絡を受け
大臣へ
報告」。一方、官邸では、同
時刻に、「中央指揮所の音声を官邸でモニターし、
防衛省連絡官がマイクで「
発射」をアナウンスし、官邸危機管理センターへ伝達」、こう出ております。
これが
防衛省が正式にお出しいただいた時系列での
対応でございますが、
大臣の
説明を見ますと、七日の議事録でこのようにおっしゃっています。
防衛省からの誤報につきましてはということで、飯岡の
レーダー、FPS5の
探知情報について、航空総隊司令部の担当者が、スパークインフォメーション、飯岡
探知という連絡を部隊から受けたということで、まず、ここでは府中の航空総隊司令部担当者が、部隊から、スパークインフォメーション、飯岡
探知、この
情報の連絡を受けた。そしてそのときに、府中の航空総隊司令部の方が、これを、飯岡
探知、
SEW入感と、ここを誤って司令部内で連絡をした。仮にAさんとしましょう。Aさんが、スパークインフォメーションを
SEW入感と取り違えた。そして、そこでこの司令部内で連絡をした、このようにおっしゃっておられます。これを受けたのがもう一人の方ですね。
そこで、
SEW入感、飯岡
探知と、これはBさんとしましょう、同司令部内で連絡を受けたBさん。また、同司令部の別の担当官から同
内容の連絡を受けた中央指揮所の担当官、これは市谷の中央指揮所、ここで、
SEW入感、飯岡
探知を受けられました。そして、これを繰り返し、別の担当官が
発射をアナウンスした。これがDさんになるんでしょうか。この方が、七日の答弁では、
発射とアナウンスした者は
運用企画局の管理職クラスの者ということをおっしゃっておられます。
そして、これを受けて、官邸でモニターしていた
防衛省連絡官、ここで、
発射というその
情報を危機管理センターに伝達した、こういう流れですね。
府中航空総隊司令部で、部隊から、スパークインフォメーション、飯岡
探知を受けた。そして、それを今度はそこで取り違えて、スパークインフォメーションというのを
SEW入感と発した、飯岡
探知と発した。これをさらには市谷にそのまま伝えた。市谷ではこれを、
SEW入感、飯岡
探知ということで、
発射とアナウンスした。モニターをしていた、モニターというのは、これは音声で通信をされている、カンファレンスと
防衛省の方はおっしゃっていますが、モニターというと何やら画面を見ているように見えますが、そうではない。おっしゃっているのはモニターしていたということですから、監視をしていたという
意味ですね。そこで、音声を同時に聞いておられて、
発射という言葉が出たので、それをすぐに危機管理センターにつないだ。
こういう流れだと思いますが、ここで言うと、ヒューマンエラーは、これは
発射ということがそもそもヒューマンエラーのように聞こえてしまいがちですが、
大臣がおっしゃった
運用企画局管理職クラスの方の言葉がヒューマンエラーそのものではなくて、この府中の航空総隊司令部で、スパークインフォメーション、これを受けたところが
SEW入感と発してしまった、ここの一点がヒューマンエラーだという認識でよろしいんでしょうか。