○風間直樹君
外務大臣、私が
確認した限りでは、ミスターXというのは当時の
北朝鮮の秘密警察の最高幹部だったんですね。当時四十五歳です。六年前ですから、今五十一歳です。あの
交渉の責任を問われまして、今、対日窓口からは外されています。しかし、なお今この秘密警察、国家安全保衛部というところの最高幹部だというふうに私が調べた限りでは
確認をしています。
今日このことを取り上げさせていただきましたのは、実は理由がありまして、過去、
日本の
北朝鮮に対する
外交交渉の窓口、宋日昊大使を除いて、いずれも秘密警察か、あるいは工作機関なんですよ。このことが実はこの
交渉に大きな問題を投げかけていると思うんです。
例えば、以前、金容淳書記という方、それから黄哲という方のお名前がこの対日
交渉での様々な場面で出てきておりました。大体九五年から二〇〇〇年にかけてです。この当時、
政府あるいは与党の、この問題、対
北朝鮮問題担当の政治家たちが、この金容淳、黄哲をしきりに
交渉窓口として頼って様々な接触を図っていたという
報道がなされています。
その結果、
交渉の中でこの
拉致問題の
解決を少しでも進めるために、
日本から
北朝鮮に対して米
支援を何回か行っているんですね、御承知のとおり。どれぐらいの米を
支援しているのか
確認をしてみましたら、合計百十六・七万トン、そのうち無償供与の分が八十一・七万トン、有償供与が三十五万トンなんです。問題はこの有償供与なんですが、
平成七年に、最初の米
支援のときに三十五万トン行われています。実は、この有償供与のうち、もう既に対価となる金額を
日本に対して支払ってもらわなければいけない期限が到来している分が結構な分あるんですけれ
ども、支払が滞っているという事実があるんですね。
今日は農水省の担当の方にお越しいただいていると
思いますが、この三十五万トンのうち、今年期限が到来した分が幾らになるのか、そのうち支払済みの金額は幾らなのか、お尋ねします。