○丸山和也君 それで、これは今日の
新聞かな、今日の
新聞に、産経
新聞ですけれども、たまたま昨日、現長崎県の対馬市長ですか、市長が東京に来られて、超党派の
議員連盟、
日本の領土を守るために行動する
議員連盟というのができたそうなんですけれども、ここで財部市長がいろいろ
現状の報告とか要望をされたと聞いています。
そこで、
原因は、やっぱり対馬が非常に経済的に疲弊している、あるいは島民がどんどん若い人が出てしまうとか人口が減っている、生活が大変だということで、そこに韓国資本とか旅行者が来てくれることで経済的にやっぱり背に腹は代えられないというところで土地も売ったりそれから観光者を受け入れると、こういう実態があるようなんですね。そして、市長としては、やはり対馬の振興策を国として考えてもらいたいと。だから、生きていけなければどうしても外国がどんどん来るわ、金を出してやるといえばそっちに流れてしまうと。だから是非とも法案を作ってほしいと。
防人新法なんて言っていますけれども、要するに対馬を
日本領土として、対馬の島民がそこで生活できる、経済が成り立つような、あるいは特殊な国防上の島とするならばそれに見合ったやっぱり措置を講じてほしいという切実な要望がなされていると聞いておりますので、是非この点について、
総理は福岡の出身ですから比較的近いわけですから、一度是非現地でも視察していただいて、森
法務大臣と仲のいい二人三脚で訪問していただいて現地も見ていただいて、実際大変だなということを少し認識していただいて是非この問題についても
内閣で取り組んでいただきたいと思っていますので、お願いしておきます。
それから、いわゆる
法務委員会の花形というか、やっぱり死刑とか量刑問題についてこれからお聞きしたいと思うんですけれども、今日も私、
新聞見ていましたら、読売
新聞の朝刊ですけれども、埼玉県川口ですね、さいたま地方
裁判所で、いわゆる配管工と言われる人物ですけれども、強盗強姦
殺人事件がありまして、それで無期
判決が下りているんですけれども、これについて遺族は、死刑を期待していたのに検察が無期を求刑したというときにもう落胆したと、死刑以外には考えられないという、これ
被害者としての感情ですから、やや個人的といいますか特殊なものがあるかも分かりませんけれども、そういうことを述べています。
それから、つい一週間ほど前でしたけれども、やはり、札幌で保育園を経営している女性が、七十歳代でしたけれども、やはり不動産業者の男性に、これ三十年来の付き合いだったそうですけれども、家族ぐるみの、やっぱり借金のトラブルとかそういうことがありまして、個人的な
関係もあったようですけれども、それで殺害したと、それで死体を埋めたという事件がありまして、これが検察官の求刑が十八年でしたか、それで
判決が十四年でしたかね、こういうように出まして、ここで取り上げたいのはいわゆる検察官の求刑基準ということでありますけれども、これは私の個人的見解なんですけれども、感想なんですけれども、非常に残虐な経緯であっても求刑が非常に軽過ぎるんじゃないかと思うんですね。
それで、昔、ダッカ事件というのがありまして、時は福田赳夫
総理でしたけれども、犯人の要求が、捕らわれている仲間の釈放とか身代金とか、それからいろんな引換えに、乗客の命と引換えに要求してきたんですけれども、それで時の政府は、有名なせりふですけれども、人の命は地球より重しということで、一人の命であっても地球より重いんだという、まあ名せりふといえば大変な名せりふなんですけれども、という中でほぼ取引に応じた状況があったんですけれども。それはそれで僕、考え方として間違っていないと思うんですよ。人の命はある
意味で地球より重いという、こういう考え方というのは非常に大事だし正しいと思っているんですけれども。
その大切な人の命を、例えば金銭目的あるいは性的目的、それからだれでもいいから殺してやれとか、こういうことで殺傷した人間に対する求刑というものが、例えばなかなか死刑を求刑する例は珍しい、やや珍しいというか、ではないかと私は思うんですね。そこに実際に、遺族とか社会一般の人との間でどうしてという率直な疑問があるんですね。それはそれでいいんだという人もいるんでしょうけれども、私、かなりの人がそういう疑問を持っている、遺族が
司法制度に失望したり何というか落胆したりしている、これはたくさんあると思うんですね。
だから、やはりここら辺で、いわゆる永山基準というのが
最高裁でありましたけれども、それは、永山基準というのは今も恐らく維持されていると思うんでありますけれども、それが即どうこうという、あれはなかなか立派な基準であって私も尊敬しているんですけれども、やはり実際のその運用においては少し事情が違っているんじゃないかと。余りにも少し運用が軽いというか、じゃないかなと私は思っているんですけれども、
法務大臣は、一般的な答弁で結構ですけど、今の刑事事件、特に
殺人事件に対する求刑というものについて、求刑基準といいますか、についてどのような感想をお持ちなのか、それともまだ全然持っておられないのか、これからということでも結構ですけれども、お答えいただけたらと思います。