○風間昶君 今
大臣、重要な発言をされました。本省と
出先機関、これは牧野さんも、それから
平野さんも主濱先生も
質問をされ、
議論をされましたけれ
ども。
私は、どうも考えてずっと一連の、様々なギョーザの
事件から何からずっと見ていると、本省から地方へはスピーディーにばあんと行く、上から下流には。しかし、下で起こったことがきちっとそれと同じような即時性を持って上へ上がっているかというと、そうではないような気がしてならないんですよ。
ただ、農政事務所でいうと、北海道農政事務所は結構頑張っていまして、地道に取り組んでいるんですよ。新しく、今までの食料業務や消費・安全業務や統計
調査業務だけじゃなくて、農商工連携促進法に基づく事業計画をもらって、そして本省に、何というんですか、進達する業務も新たに加わって。そこで、この北海道農政事務所の食糧部長が、国民の側、生産者、
流通業者、
消費者から必要とされなければ何の説得力もありませんと、地域になくてはならない国の機関として、全国の農政事務所の皆さんも、それぞれ置かれた環境異なりますが、国民の皆さんの最も身近なところで農政を展開する国の機関として頑張りましょうと言って、これ自己叱咤かもしれないけれ
ども、こういうふうに地道に取り組んでいるところもあるけれ
ども。
私は、だからそういう意味で、さっきも総理から、二重行政の部分を払拭しなければならない、あるいは住民の目が届く機関にならなきゃならないというふうに、そういうふうに指示が総理から出たこと自体が、現実には地方地方で起こっていることがきちっと上がってきていないというその側面があるんだと思う。
だから、今回の
事故米も、この間の九月の十八日、太田
大臣でしたけれ
ども、私は
質問しましたよ。一月にこの
告発があったにもかかわらず、八月、半年以上もたって、本格的にしょうちゅうまでやられているという話になってから
農水省が表立ってどどどっと動き出したと。その間の
調査はどうなっているんですかというふうに今そこに座っていらっしゃる次長に聞いたんですよ。そうしたら、私は聞いていませんと言ったんです、
最初、この
報告は。一発目の
答弁で聞いていませんと言ったんですよ。この情報は東京農政事務所所長あてに入っているわけですよ。そして、後で、少し進んでから、いや、実は聞いていましたと。じゃ、聞いていたんだったら、その
報告書、
報告を聞いてどのように対応していったのか、どのように展開していったのか
調査してくださいと、確かめてくださいと言ったんです。そうしたら、
調査しますと言って、いまだに私のところに来ていませんよ、ええ、二か月たって。
だから、こういう状況なんですよ、
大臣。もう二分しかないんですよ。もう本当に民主党から時間もらいたいぐらいです、あれだけ褒められて、くれるんなら。
それはともかくとして、本当にそういう意味で、安全対策をスピーディーに、なおかつ、さっき迅速性というお話ありました、どのように効率化していくのかということも併せて、牧野先生の
議論に私も参画しようと思えば、地方の農政局が、本当に北海道道州制の
議論と同じように開発局と同じ構図になっていく流れなんですよ、一方では、規制改革云々かんぬんのところで。
だから、省内でさっきチーム
検討していますというふうにおっしゃっています。もう少し、自分たちの首懸かっていると、で、首懸かっているだけじゃなくて、国民の側にとってプラスになっているということの意識をきちっと持った上で徹底的に、これは二重行政ではない、これは日本の国益にとって必要だという観点で、きちっと論を張っていくための
議論をしてくださいよ。もう一分しかない。それはお願いです。
じゃ、次。
農水省設置法を見ました。そしたら、
農水省がやる役割というのを、任務を書いてあるんです。食料の安定供給、それから
農林水産業の発展云々かんぬん書いてあるんだけれ
ども、食品安全の確保という項目は見当たらないんです。ないんですよ、第三条を見たら、
農水省の任務の中に。だからかどうか知らぬけれ
ども、
大臣は、この八項目の所信の中で一番
最初に食品の安全と
消費者の信頼の確保と。これはただ単に
事件が起こったから言っているんでないなと私は
善意に誤解しますけれ
ども、食品安全の確保ということがきちっと、意識も持っていないだけじゃない、
農水省設置法に入っていないんだから、これは問題だと思います。
むしろ、大胆な言い方をすれば、法律を改正してでも
農水省の設置法にちゃんときちっと加えるべきだと私は思います。その方が、
農水省のここにいらっしゃる皆さん方の自分たちの使命感の意識も高まるんじゃないかと私は思いますよ。
もうオーバーしましたから、一言言って、次回またやりますので、どうぞ。