○又市
征治君 今年の六月九日の決算
委員会だったと思うが、福田総理も、
地域活性化統合本部などで省庁横断的に
地方再生戦略を取りまとめて、
地域のニーズをきめ細かくとらえながら何だろうとこの消滅を食い止めていきたいと、こう強い決意を述べておられるわけだ。やっぱり総務省がこの先頭に立って、省庁横断的にと、こう言っているんだから、やはりしっかりと
対策を立てて、七千八百七十八か所なんて言っているけど、あっという間に一万か所になってしまいますよ。そこのところの
対策をしっかり取っていただくように要請しておきたい。
そこで、次に消防問題。山下さんとダブりますが、私は、残念ながら、本当に七年前もこの
委員会でその問題を何回かやりました。どうも七年前の新宿歌舞伎町の火災問題が、教訓が生かされていない、こんな気がしてなりません。
予防には事前の立入検査、命令がかぎになりますけれ
ども、驚いたことに、歌舞伎町火災が起きた二〇〇一年をピークに、さっき山下さんがおっしゃったように、立入検査件数がどんどん減って、
実施率は二五%までに落ちている、命令件数は若干増えているけれ
ども。つまり、簡単に言うならば、先ほどの話がありますからはしょって申し上げるけれ
ども、現実に、これも私、今年の五月に指摘をしたんだけれ
ども、消防職員の充足率が七六%、全体として。ひどいところは、何のことはない、六五%しかない。つまり、三人いるべきところを二人しかいない、こんな格好になっているから現実にこの予防査察などに人が回らない、こんな格好になっている。機械を何ぼ一〇〇%設置したって、動かすのは人間ですよ。
そういう
意味で、やはりあのときにそういう事前の査察などというのができていなかった、そこらのところは法令を変えていくという、あるいはそのことを規制をしっかりしていくということが大事なことである。だけど、一方で、やっぱり人間のやる仕事だから、それをきちっと事前の査察をやっていくということは当然大事だということを何度も指摘してきた。そういう
意味での予防要員、これを実質減らしているわけでね。
そこで、現実問題としては、これは本当は答弁いただきたかったけど、
大臣長くしゃべったから時間がなくなったから私の方で先に言うけれ
ども、現実に職員は若干増えているんだけれ
ども、兼職をしている人たちが増えているわけで、実際上の予防要員というのは四百三十一人も減っている、こういう数字でしょう。後でもし間違ったら言ってもらいたいけれ
ども。
そこで、
大臣、今度は簡潔にお
答えいただきたいが、二度あることは三度あるわけであって、先ほどの決意で大体分かりますけれ
ども、早急にやっぱり人員を充足すべきですよ、こんな七六%なんてばかな話じゃなくて。四人いるところを三人しかいないわけだから。
七年前、私は、発足したこの緊急
地域雇用
創出事業を適用して、当時建設業や不動産業で多数の失業者がおられました。こうした経験のある人たちに委嘱をして法令に沿った査察を徹底すべきだというふうに提案を申し上げて、これをのんでいただいて、三年間で雇用数で四千五百四十八人、
事業費六十二億九千万円余りを注ぎ込んでもらって査察を強化いただいた。だからこの命令件数が多くなったわけですよ、きめ細かくやったから。
そこで、
大臣、今この
事業は三年間の
事業だったものだからなくなったわけで、我が党は、さきに申し上げたこの生活と
地域の底上げ宣言の中でも、今後の雇用情勢など考えるとこの復活は必要ではないかなと、こう思っているわけですが、こうした査察こそ法令に沿ってしっかりとやるべきでありますから、二五%しか行われていないこんな査察、どうしてもこの充足をしっかりやるように、これは決意を是非述べていただきたい。