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櫻井充君 今
大臣から御答弁があったとおり、やっと今年の十一月七日になってから
局長通知で各
銀行協会に、こういう内容の、要するに条件緩和を行うことは借り手企業の
資金繰り、経営改善に資するばかりでなくと、つまり良くなるんだということをやっと認めていただけた。ですから、今までこの何年間かずっとこの問題やり続けてきたんですが、それまでの
認識をやっと変えていただけた。だから、変わってくる可能性はあると思っているんです。
ところが、役所が幾ら方向転換をしても、昨日、ちょっと新潟に用事があって行ってまいりましたが、その新潟の中小企業の社長さんも、こういうふうに制度が変わったと言っても、とても信じられない、
銀行がそんなことをしてくれるはずがないと。つまり、そういうことなんです。それから、仙台の商工
会議所などと話をした際に、こういうふうに変わりましたという話をしたら、経営健全計画が書けないと。つまり、そういうレベルにないわけですよ。ですが、役所の人たちは、例えばBバイCだって何だって、一にしなきゃいけないと思ったら、鉛筆なめて適当な数字出せるわけでしょう、あの人たちは。そういう資料を幾らでも書ける人たちと、真っ当にやったらなかなか難しいという人たちがいっぱいいるわけですよ。
そうすると、時間がないのでここはちょっとお願いなんですが、まず無条件に条件変更したものに関していったら、条件変更そのものを認めていただきたい。先ほど
大臣は、年末の
資金繰りがという話がありましたが、例えば徳政令を出していただいて、今のところ苦しい時期は金利だけ払っていればいいんだと、元金の返済に関してはもう一時猶予しますと、そのぐらいの大胆なことを言っちゃったっていいんじゃないかと。
これは、
銀行の関係者と話をしても、金利さえ払ってもらっていれば
自分たちは痛まないから、むしろ、今元金の返済まで求め、
不良債権だといって切り捨てて、そしてつぶれていくよりはよほどいいんだというような人たちの声が圧倒的ですから、法案を通すことも重要なことですよ、しかし一方で、こういう制度を変えるということは
お金一円も掛かりませんから、
是非何とかしていただきたいなと、そう思います。
済みません。時間がないのであと一、二点ちょっとお願いをして、その感想を最後お伺いしたいと思いますが。
もう
一つは、僕は特別信用保証制度、いいと思うんですよ。ただ、特別信用保証制度で例えば今まで七千万借りていた人が八千万まで借りられるようになった、これはこれでいいことだと思いますが、今度は元金の返済も入れるとどうかというと、月々の支払が多分二百万程度だった人が二百四十万ぐらいまで上がっちゃうわけですよ。そうすると、現在ある債務のところを何とかしないと、やはり幾ら低利融資だ低利融資だといっても借金の返済に苦労していくわけですよ。ですから、リスケとセットでやらないとどうしようも僕はないんじゃないのかなと。
もう
一つ申し上げておきますと、リスケをやるということは、これは税金は一円も掛からないんです。特別信用保証制度というのは、僕はあのときの制度はあれはあれで評価しますが、結局は二兆数千億円の税金が掛かっています。今回も特別信用保証制度でそういう融資をすることは大事なことですよ、新規事業やりたいと思ってもできない人たちいっぱいいますから。しかし、もっと重いのは現在抱えている債務ですから、そのことに対して、やはりもうちょっと僕は今のようなリスケをもっと積極的に行うようなことを政府として方針を打ち出した方がいいんじゃないのかなと、そう思います。
それから、僕は商工
会議所とかに回ってきましたけれども、そのときにやはり皆さん情報まだ入ってないわけです。
金融機関には
金融庁から周知徹底するんですが、各業界団体に全く行っていません。例えば、国交省の僕は住宅
局長とかそれから交通
局長とずっと仲良くて、この人たちの業界の
資金繰りをどうするのかという
議論もずっとしてまいりました。今回、こういうことになったんですよと
お話し申し上げましたが、この
局長ですらどういうふうに変わったのか全く分かっておりませんでした。つまり、交通局はトラック業界を抱えております。それから、住宅産業は例の建築確認のところで官製不況に陥って
資金繰り本当に困っています。つまり、省庁の縦割りは僕はこういうところにも来ていると思っていて、せっかく
金融庁がこういう制度をつくったとしても、周知徹底されていないと、やっと制度をつくったとしても何の
意味も成さないんじゃないのかなと、そういうふうに思っております。
ですから、できる限りのことをやっていくとすれば、そういった
努力もするべきではないのかなというふうに思いますが、
大臣としていかがでしょうか。