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亀井(静)
委員 総理、念願の座に着かれて、おめでとうございます。
きょうは、激励の気持ちも込めながら質問をいたしたいと思っております。何しろ二十七分というわずかな時間ですので、これは
委員長、少数意見を尊重するのが私は民主主義の原点だと思うんだけれども、
国会改革の、できることですから一番にこういう点は改めていく必要があると思います。まあしかし、二十七分しかありませんので、一問一答をしたいんですけれども、
最後にまとめて御
答弁をいただければ結構でございます。
総理、本当に、私は友人としても、株価と一緒にどんどん支持率が下がっていくという
状況ですね。しかし、
総理、そんなことで、
自分よりかもっと
選挙に強い人にかわってなんて考えちゃだめですよ。やはり、あなたはきっちりとここで勝負される、それが川筋者の気概じゃありませんか。頑張っていただきたいと思います。
支持率が低いのはあなたの
責任じゃないんですよ、本当言うと。これは、船からどんどん船長が逃げ出して、本来ならほかの船にかえないかぬのです、
野党にかわらないかぬのですが、あなたは難破船の船長になっちゃったんだから、高いわけがない。
しかし、あなたにも、
責任がないかというと、ある。幹事長として
自民党一座を率いて、ちゃんちゃらちゃんちゃら全国を興行して回られた。トランペットを吹いている人もいれば、三味線を弾いている人もいる。騒々しいだけで、
国民から見れば何が何だかさっぱりわからない。
ところが、私はレコード大賞はとり損ねたんだけれども、あなた承知のように歌がうまいから、共通のメロディーがあるのがわかる。これは何かというと、
財務省メロディーなんですよ。この
財務省のメロディーに奏でられながら、小泉政治が改革、改革と称してやっちまった。
私は、
総理とは経済財政政策、大体似たような
考え方を持っておった。今も私はそれに近いと思うんですけれども、私は抵抗勢力になり、あなたは小泉政治の中枢に入ってこれを支えてこられた。だけれども、
総理、どうですか。現実の問題として、志はともかく、地方はからから、中小零細企業、農村漁村、若者たちもろくな仕事につけないのが現実じゃないですか。
年金、医療、またこれは二千二百億も切り下げていく。また、最近は
汚染米、
国民の食生活を直撃してきていますね。これは、
総理、簡単に言いますと、行政が死んでいるんですよ。役人のせいにして、魔女狩りだけをして済む話ですか。
責任は政治家にあるんじゃないですか。
総理、もうこういう
状況を放置するわけにいかない。小泉改革のまさに象徴と言われた郵政民営化。おわかりでしょう。ここじゃ言えぬかもしらぬけれども、惨たんたる
状況ですよ、だれが見たって。ここで郵政民営化見直しを宣言したらどうですか。それが、小泉政治と決別をするという、
国民に対するメッセージになるんです。そうすれば、あなたの支持率はばあっと上がりますよ。
総理、この
委員会、
国民は、おれたちの生活をどうにかしてくれるんじゃないかと思って見ているんですよ。これは補正
予算をやっている
委員会でしょう。みんな、いろいろなことをがちゃがちゃ言っているけれども。私も言いますけれども。ところが、
国民、一・七兆円ですか、八兆円ですか、こんなものでおれたちの生活がよくなっていくんだという期待感がこの
委員会にありますか。(
発言する者あり)ちょっとうるさいな。黙っておきなさい。
総理、私は、
麻生太郎というのはこんな男じゃないと思っている、昔から、本当に。ここであなたは、
財務省の手のひらから脱して、思い切った政策をやりませんか。
国民新党が提案している二十兆の緊急経済対策、上げますよ。やったらどうですか。これはおやりになろうと思ったら、こんな一・七兆円、緑内障になろうとしているのに二階から目薬を差している話でしょう。
国民は何をしているんだと思っていますよ。太郎ちゃん、太郎ちゃんと言っていたのに、がっかりしているんじゃないですか。私は、
麻生太郎はそんな男じゃないと信じているんです。意を決してやったらどうですか。やれるんですよ。
手前みそになってどうかと思いますが、森
内閣のときに景気対策で四・七兆円の補正を組んだんですね、御記憶のとおり。あのとき大蔵省とがんがんやり合った、言うこと聞かぬから。この間、日銀
総裁になれなかった武藤、田波、私は出入り禁止にしたんですよ。会社に例えれば大蔵省なんというのは経理係だ、おれは事業部長だ、何で事業部長があなたたちに左右されにゃいかぬのかと。
また、あの総額二兆八千億、二百二十三の中海の干拓を初めとする無駄な公共事業、ばさっと切りましたでしょう。
総理、何日手間暇かかったとお思いですか。役人がやる気になったらやるんですよ。役人というのは優秀ですから、本来。私はあのとき、谷津代理に四項目原則を示した。これに該当するものは切れと言って、私はどうしたと思いますか。ハワイに行って十日間ゴルフをしていた。その間にできちゃったんですよ。役人が本当に納得してやらにゃいかぬと取り組み出せば、こんなちゃちな補正
予算、置いておいても、手直ししてちゃんとしたのがあっという間にできるんですよ。問題は政治主導でそれをやるかどうかという話。
いいですか。すぐ財源と言うでしょう。ここにも
マスコミも来ていますけれども、
マスコミまですぐ財源、財源、財源の裏づけがないなんて、本当にばかの一つ覚えだ。本当ですか。これは前提が間違っているんですよ。
家計と財政は同じようなものなんです、そう思うでしょう、似たようなものだ。何も
中川大臣のような頭脳明晰で優秀な人が
財務大臣にならなくても、肝っ玉おっかさんが務まるんです。お父さんが体が調子が悪くて稼ぎが少ない、太郎や、次郎や、金貸せと、家計をやりくりしているのが今の日本でしょう。別に隣近所や高利貸しから金を借りているわけじゃないでしょう。世界にどんどん金貸しているでしょう、アメリカを初め。一家に例えれば、金庫の中に金があるじゃないですか、将来の学資のためとか生活のため。一時的にそれを使うのが何で悪いんですか。そして、お父さんに元気になってもらって稼いでもらって、子供に借金を返して、また貯金を積み上げていけばいいんですよ。
国家は生きているんです。
財務省の言うような単年度の話じゃないんです、国家というのは。永遠に生きていく運動体なんです。そう思われるでしょう。そうであれば、特別会計と一般会計は一体的、中長期の観点に立って云々するのは当たり前じゃありませんか。
午前中、菅
議員が
民主党の案の財源を示しましたけれども、あれはうちの
国民新党がことしの初めに示したのと同じですよ。最近は
民主党はうちがつくったのをどんどんのみ込んでくれる、ありがたいことなんです。郵政見直しもそうですね。だからこうなったら一緒になろうかと思ったんだけれども、それはやめましたけれどもね。国家財政というのは、単年度主義で、入るをはかって出るを制すというようなことではやっていけない、そのことを私は
総理はよくおわかりになっておられると思うのです。ただ、それを断行されるかどうかだけの話であって、私は期待していますよ、本当に。やってくださいよ。
それから、
総理、今財源の話もしましたけれども、経済がやはり成長していかないとどうしようもない。経済をどう躍動させながら子々孫々までやっていくか、これが政治の
責任でしょう。今あなたは大変重要な課題を抱えておられるわけだけれども。
サブプライムローン、なぜ破綻したんですか。簡単に言うと、貧乏な人が金を借りて住宅をつくる。その債権をお金持ちがぼんぼん次から次へ売りまくっちゃって大金もうけしちゃった。そうでしょう。ところが、その貧乏な人が所得がふえていかないから、ローンが払えなくなっていく、そこで破綻しちゃったんですよ。
要は、一部の富裕層だけが金持ちになっていくだけではもたないんです。みんなが幸せになっていく、豊かになっていくという政策を国家がとっていかない限りは破綻する、あれはいい例だと思いますよ。私は恐らく、
総理もそのように考えておられると思いますね。
私は、経済政策の基本というのは、これは釈迦に説法ですけれども、どうしたらみんなが幸せになっていけるんだろうか、職業もいろいろある、都会もあれば田舎もある、それを考えたのがかつての
自由民主党じゃありませんか。それが改革という名のもとにがらっと変わってしまった。あなたは、今本当に、ああ、
亀井静香と一緒に抵抗勢力になればよかったと思っておられるんじゃないですか、そうしたら
総理になれていないけれどもね。
その基本の上に立たないと、私は大塚経済学の、別に、あれを持ち出して、信奉者でもありませんけれども、実体経済がちゃんと発展をしていかなくて、経済なんてもたないと思いますね。
総理はどうお考えかは知りませんけれども。
格差是正といいますけれども、これは、金持ちを貧乏人にするのが格差是正じゃないんですよ。貧乏な人を金持ちにしていくのが格差是正なんですよ。そういう政策をどうやっていくかということを今真剣に考えていかないといかぬ、このように私は思いますよ。
もう時間も余りなくなってまいりますけれども、いや、まだちょっと質問したいことがあるからね。
だけれども、
総理、何度も申し上げますけれども、あなたは本来、川筋者だといって肩で風を切って歩いている。
財務省あたりの手合いに乗ったちまちましたことをやっちゃだめですよ。
解散を幾ら先延ばししたって、どんどん下がるだけだから。やはりあなたはあなたらしく、
自分の信念に従って大胆におやりになることを私は本当に心からお勧めいたします。
それから、
解散、やるでしょう。それはやりそうな顔だね、あなたはうそがつけぬ顔をしたからやるんじゃないかと思うんだけれども。その場合に、
自由民主党の最大の支持母体は創価学会でしょう。週刊誌なんかというのは、もう公自政権なんてまで書いている週刊誌が多くなっていますね。あとの支持団体は、小泉さんがあなたが
総裁になる前に全部ぶっ壊してしまった。大変ですね、本当に同情しますけれども。
しかし、
総理、安心しちゃだめですよ、創価学会がやってくれると思って安心しちゃ。だって公明党は、私は最近見直しているのは、政策と人物本位でうちを応援すると言っているんです。
亀井静香は
人柄が悪いからだめのようだけれども。いいですか、黙っていても創価学会があなた方をやってくれるという保証は今やなくなっちゃっている。
それにしても、
国民新党を応援していただくのは結構だけれども、私にとっては非常に気がかりなことがある。なぜかといいますと、あの公明党の
委員長を長くやった矢野さんが我々の
議員の集まりに急に来られて、創価学会が宗教施設を使って徹底的に
選挙活動をやっていて、我々は一文も代金を払ったことがないということをおっしゃっていましたね。これは、免税措置を受けている宗教施設がそういう形で使われていくということは、私はあってはならぬことだ。
国民新党、そういう形での応援なら結構だと私は思っている。
自民党、どうですか。そういう応援をしてもらいたいですか。
それと、もう一つ。矢野さんが、私は耳を疑ったんだけれども、もう長い信者で、公明党の
委員長を長くやられた方が、考えられないような言論封殺を内部で幹部から受けられたと。そうして、尾行、張り込み、生命の危険まで感じたというようなことをおっしゃっている。全部が本当かうそかは私にはわかりませんけれども、少なくとも矢野さんはそういうことをおっしゃっていますね。
一方、池田名誉会長。世界の超一流の文化人等とも交わりを持たれて、世界の多くの大学のようなところから名誉博士号をうんともらっておられますね。そうして、人の不幸の上に
自分の幸せを築いてはならないということを教えておられますね。これとの落差が余りにもひどい。だから、ひょっとしたら創価学会の幹部が親の心子知らずで勝手に暴走しているんじゃないかなと私も思っている面もあるんですけれどもね。
私は、この問題、矢野さんは我々の大先輩で、長くこの院にも勤められた方です。そういう方がそういうことを本当に真剣に私どもに話されたという、私は
国会としても放置できない。それは司法の場に任せておけばいいじゃないかという人もいらっしゃるけれども、警察や裁判所だけでいいのなら
国会なんか要りませんよ。
国会としてそうした問題にどう
責任を果たしていくかということは、大きな課題だろうと私は思いますよ。
それと、与謝野さんいらっしゃる、ああ、そこにいた。
あなたは、創価学会から大変な支援を受けていますね。まあ、今ここでそれについての御
答弁は結構だけれども。いや、それはいいことですよ。いろいろな団体から、そう言う私も宗教団体からもいろいろ受けています。私は悪いと言っているんじゃないんだけれども、あなたの家と矢野さんの一家というのは隣近所でしょう、真向かいでしょう。そういうところで、矢野さんに言わせれば組織的だと言うんだけれども、尾行、張り込みが日常的にあなたの家の前で行われているというようなことは、ちょっとあなた自身、気持ち悪くありませんか、本当のこと言って。だから、私は、あなた自身もそういう問題について、支援を受けていくのであれば、そういうことについて政治家であれば、真偽がどうかということを確認していく義務があるであろう、このように思います。
今や創価学会が、大勢の信者を抱えられて、大変な影響力を持っておられるところですね。そこがちゃんとした宗教活動をやって、政治の力だけでは
国民を救うことはできません。心の救済、それをきっちりと果たしていかれる、そうした団体として、もしいろいろな問題があるとすれば、自浄作用をきっちりと私はやっていかれることを心から期待しながらこの質問を終わりますけれども、
総理、どういうふうにお考えですか。いろいろまとめて聞いちゃったから、あと四、五分ぐらいの間でちょっと答えてください。お願いします。