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逢坂委員 大臣から、極めて重要なといいましょうか、
情報は大事だという御
認識はいただいているということで、私も
大臣はそう考えておられるんだというふうに理解をいたしまして、非常に心強く思いました。
そこで、ちょっと、実際にそれでは国の
予算というのはどうなっているのかというので、これを
国民の
皆さんにも若干御
説明をしたいなというふうに思うわけですね。
お手元に
資料を用意いたしまして、一の一と書いてあります。これは十八年度の国の
一般会計予算の表紙でございます。一枚お
めくりをいただくと、これはたまたまです、何も意図があってここに丸をつけたわけではありませんけれども、
管区行政評価局、そこの
予算が上がっている。七十七億五千百七十五万九千円だというふうに
予算書で上がっているわけですね。ただ、この
予算書を見ただけで、この
予算が適切かどうかなんということは全く
判断ができないわけですね。七十七億という固まりを見せられて、これは適切かと言われると、全くわからないわけであります。
そこで、さらに調べてみますと、
予算書にはさらに
予算の
説明書がついているんですね。一の三をごらんいただきたい。この
管区行政評価局の
予算七十七億五千百七十五万九千円の
内訳がそこについているわけであります。
まず、上の方には
事項別の
内訳がついている。
事項が四つに分かれていて、合計で七十七億だと。下の方には、今度は
歳出の
科目別の
内訳がついているわけです。職員の基本給からざあっと始まって、次の
ページの
行政相談委員実費弁償金ですか、そこまでついているということですね。これで七十七億がよりわかりやすくなるわけであります。
しかし、ここまで見ても、ではこの
予算は適切ですかと言われると、これでもやはり
判断は必ずしもつきにくいわけでありますね。
そこで、我々は今まで、もっと詳しい
資料を出してほしいというふうにお願いをしていたわけですが、残念ながらなかなか出てこない。
先生が御所望なのは一体どの
事業のどの費目のことが知りたいんですか、だったら、そこのところを御
説明に行きますよということで、全体像はなかなか明かしてくれなかったわけでありますね。
ところが、最近になりましてから、さすが
総務省、
情報の
重要性を理解しているというんでしょうか、私のあれでいきますと三の一というところ、済みません、ちょっと
ページが飛びまして。三の一をごらんいただくと、今のその七十七億という
お金が、これは一例でございますが、次をめくっていただくと三の二で、こういうふうに
庁費だとか諸謝金だとか、こういう
予算の積み上げによって実は七十七億という
予算を構成していますよという
明細を
総務省はお出しいただけるようになったわけですね。
これは、
予算の
中身が非常にわかりやすくなって、ああ、なるほど、こういう
積算をしているのかというふうになったわけでありまして、これは私は非常にいいことだなと思っています。
ところが、ほかの
省庁へ行きますと、余りこういう
資料を出さないところが多いわけですね。私は、こういうものはやはりきっちり出すということが何をおいても大事なことではないか、
情報公開をしっかりしさえすれば、さまざま、今
情報を出せとか出すなとか言っている問題はたちどころに解決するわけでありまして、こういう
資料というのはやはり
霞が関の各
省庁が備え置くということが大事ではないかと。
私がこの
指摘をしたら、あるときこう言われました。
逢坂さん、そんなことを言いますけれども、国の
予算なんて
ネットで二百十二兆ですよ、そんな
資料用意できるわけがないじゃありませんか、トラック一台分になるでしょうなんと言われるんですが、そんなことはないですね。今、
ネットの時代でもありますし、いろいろな
方法で公開することが可能なわけですから、やはりこういう
資料を明確に公開しておくことが大事かなというふうに思うわけです。
そこで、先ほど
大臣がおっしゃった、もう一つ重要なポイントがあります。
予算はそういうふうに計上されていることが、
厚生労働省や
国土交通省はまだわからないんですけれども、少なくとも
総務省の分はわかるわけですが、さすれば
決算はどうかということであります。大変恐縮です、今度は二の一をごらんください。二の一が、これが同じく
平成十八年度の
一般会計の
決算書であります。それで、二の二を見ると、同じく
管区行政評価局の
予算が出ておりまして、
歳出済み額が七十三億九千二百九十万六千六百九十三円と、ここはもう
円単位で出ていて、
不用額が一億五千百万何がしということなわけであります。
でも、これではちょっとわかりにくいね、本当にちゃんと使っているかどうかわからないということで、今度は二の三にさらに
明細書があるわけですね。それで、二の四をごらんいただくと、まさにこの七十三億の
中身がざあっと書いてあるということになっているわけです。
しかし、この七十三億の
中身も、ここに書いてあるぐらいの分類ですとやはりわからないということで、私は、この
決算について、では、先ほど私が
予算で
説明したような、三の一、三の二に見られるような、
積算に対応するような
支出をどうやったのかと。まさに先ほど
大臣がおっしゃった、
会議を三回開くと言っていたのが実は二回にしたから
不用額が出たんだとか、そういう
資料というのはお出しできないのかということをお願いしているわけですが、さすがにそこまではなかなか出ないというのが今の現実のようなのでありますけれども、なぜこういうことになっているのか、まず
政府参考人の方から
実態をお
伺いしたいと思います。