○
中山(泰)
委員 おはようございます。
自由民主党の
中山泰秀でございます。
本日は、
交通安全施策を含め
国土交通委員会一般質疑ということで、
質問のお許しを得させていただきまして、心から
委員各位の
先生方に感謝を申し述べさせていただきたいと思います。
まず最初に、
質問に先立ちまして、昨日来、
厚生労働省の元
事務次官が非常に陰惨な
殺人事件にお遭いになられ、そしてまたメディアはこれを
テロという形で取り上げております。こういった人の命を奪うということ、そしてまた、特にまだ情報は把握なさっておられないだろうとは思いますけれども、今回、
厚生労働省のOBの方が、そしてまたその奥様が命を奪われるということが起こりました。
そのことに対して、お亡くなりになられました
皆様方に心から哀悼の意を表したいと思いますと同時に、今まで国に対して、そしてまた国民に対して、
厚生労働行政に対して尽力していただきましたことに改めて敬意を表しますと同時に、一日も早い
犯人の
逮捕、そしてまた真相の究明、それから、刺されて今重傷を負われておられる方の一日も早い御回復を心からお祈り申し上げたい、かように思います。
私は、きょう、
国土交通省のこの
一般質疑の中で、実は
一つの筋を通しておきたいと思います。どういう筋かといいますと、私の
質問は、すべて
治安対策にベースを置いた
質問になろうかと思います。
特に、今、急に
テロのように襲われたという
事務次官の話をいたしました。私も
地元に帰りますと、最近何となく人心が乱れているなと思いますのは、私、
衆議院選挙に初めて出馬したのが二十五歳のときでございました。今から十三年前。
大阪の十三というところで一人立って演説していましたら、下から傘は投げられるわ、前でつばは吐きかけられるわ、いろいろなことがありました。
しかし、それからだんだんだんだんそういうのが少なくなってきましたけれども、前々回の
選挙では
ライフル銃の弾が
事務所に送りつけられたり、そして前回の
選挙では、
ミカン箱に立って演説していると殴りかかってこられたり、そしてまた、たまたま
選挙事務所の前で車の中で弁当を食べていましたら、男が二人来て私の
選挙事務所の看板をばあっとはがすんですね。それで、おりていって
自分で捕まえて
大阪の
天満警察署に
逮捕していただきまして、二十四時間取り調べして
身分を明かさないということでございました。二日目に入ってやっと
身分を名乗ったら、何と
大阪府立高校の
社会科の
先生でありました。
いろいろな問題もありますけれども、やはりしっかりとした、
学校の
先生、範を垂れる人がこういった
事案を逆に引き起こしているということも言えると思いますし、同時に、余り言いたくありませんが、今回も、警視庁の幹部の方が、
飲酒運転を取り締まる側の
立場でありながら、みずから
飲酒運転をして当て逃げをしてしまったという
事案が起きております。
実は、ここに資料を私
自身持っていますが、最近、私の
地元の
大阪というところでは、ひき逃げという
言葉が変な意味ではやっております。
まずは十月の十八日、午前二時四十五分、
大阪市の淀川区の交差点で、中
学校三年生、十四歳の女の子が父親の
軽四貨物自動車に
乗りまして、五十八歳の
男性が横断をしていたところをひいて百八十メートル引きずっている。片耳がアスファルトで焼けただれてなくなってしまっているというようなぐらい
けがをなされました。
それからわずか三日後の十月二十一日、午前四時十九分、これは
大阪市の北区の梅田という
繁華街、
曽根崎警察署の前を横断していた三十歳の
男性が、
ホストクラブに勤めている
従業員、二十二歳、しかも
詐欺容疑で
執行猶予中という人物にひかれて、三キロという長きにわたって引きずられて亡くなりました。
その後、また数日たって、十一月二日、日曜日、午前五時二十三分ごろ、これは
大阪市中央区心斎橋において、検問を突破しようと思った
被疑者が
信号待ち車両に進路を阻まれて、さらに逃走を画策し、車をバックした際に二十一歳の
男性と衝突し、この方を巻き込んで約二十メートル引きずって
けがを負わせた
事案。
それから最後に、これは十一月十六日、つい先日でございます、午前二時五十分ごろ、
大阪府の富田林市の国道において、
新聞配達のため原付のカブを
運転していた
新聞配達の少年、十六歳が、
軽四貨物にはねられて約七キロという距離にわたってひき殺されるという
事案が発生をいたしております。
十月二十一日の
曽根崎警察の
事案は、鈴木さんという方なんですが、
ホストに殺されたものというのは、実は私の
選挙区であります。曾根崎新地から、私の家の自宅の真ん前がちょうど福島区吉野四丁目、私も四丁目の町会ですが、その我が家の前がちょうど
被害者の御
遺体がぼんと落ちたところでありました。
私は、
国会に来るとき、そして
地元で
通勤をするとき、マンションの十二階に住んでおりますけれども、
エレベーターホールの踊り場から、毎朝毎晩、このかわいそうな
被害者の御
遺体、三キロ引きずられた
遺体というのはもう見るも無残だろうというのはまぶたを閉じれば
イメージしていただけると思いますが、その彼の
血のりをずっと見て、
犯人逮捕を一日も早くしてほしいということを心から願っておりました。お線香も現場に供えさせていただきました。雨が降った翌日は
血のりが消えるんじゃないかと思って、心の中で何となく願っておりましたけれども、逆に、雨が降った次の方が余計
血のりが真っ黒になって、
犯人を早く捕まえてくれというような
被害者の祈りが聞こえてくるような
気持ちがいたしたのも私の正直な
気持ちであります。
ただし、ここで私は申し上げたいことがあるんです。それは何かといいますと、今は
被害者がかわいそうという話をさせていただきました。私
自身も
自由民主党の
犯罪被害者保護・
救済特別委員会の
事務局長というものを務めさせていただき、
被害者の
立場に立ってということをモットーにこういった問題を
考えてまいりましたが、実は同時に、
被害者の方々が
交通マナーを本当に模範的に守っておられたかという点から
考えますと、実はそうではない方もおいでになられた。本来だと横断するべきじゃない、
歩道じゃないところを闊歩され、黒い衣服、スーツなんかを身にまとっていたら、早朝だとなかなか見にくいようなこともあろうかと思います。そんなところを通行していたらかえって、
ドライバーの
立場に立つと、何でこんなところをそんな時間にそんな格好で歩いたのかということも逆に言えるのではないか。
そこで、同時に、私
ども永田町に勤める
人間、そして霞が関に勤める
人間は、この港区ですとか千代田区ですとかを、車で後ろに乗ったり
自分で
運転したりして走る
機会が多うございます。その
機会によく危ないと思うときがあるんですが、それは何かといいますと、実は
自転車。
最近、
自転車の
通勤というのが非常にはやっておりますけれども、
メール便とか宅急便を
自転車で運ぶ
人たちが縦横無尽に
車道、
歩道を行き交いし、そしてまた
歩道を歩いている人にぶつかるような
事案もあります。そしてまた、私
自身も車の車窓から二件ぐらい、
自転車の方と衝突をしているいわゆる
事故、事態を
全日空ホテルの前あたりで見たことがあります。
そういったことを
考えますと、
自転車の
走行空間の
整備というものを将来的にやっていこうという話を何となく拝聴いたしておりますけれども、実際、この狭い
国土の中で、
道路上に
自転車の
走行空間を
整備し、そして同時に
自転車専用の
通行帯を設けるなど、いろいろなパターンがあるように承知をしております。その場合、いずれにしてもちゃんと
道路はつくっても、そこを行き交う
歩行者もしくは
自転車を
運転しておられる、操縦していらっしゃる方のモラルによって、
事故が起きるか起きないかということの結果が大いに変わってくるということになろうかと思います。
まずは、この
自転車走行空間を将来的には
車道の一部を利用して
整備するとの
方針のようですが、
国土交通省の
整備の
方針というものをお伺いさせていただきたいと思います。